ソードアート・オンライン  ~黒の剣士と虹の拳士~   作:朝灯

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投稿が遅れました!ごめんなさい!

最近色々と考えることが多く...いまいち自分の書く描写に納得出来ず、結果投稿遅れるという悪循環ですw

それでは今回もリンクスタート!



失うもの...潰えない希望

イ「シリカー?いるのか?」

 

サクラから武器を受け取った俺はホームに帰ってきた。俺の呼びかけに答えるように奥からシリカが出てくる。その顔はどこか悲しみを帯びている。

 

シ「お帰りなさい...イアさん。」

 

顔同様にシリカの声は沈んでいた。

 

イ「シリカ?どうかしたのか?」

 

シ「....何で昨日は帰って来なかったんですか?」

 

もしかして、昨日帰らなかったから機嫌が悪いのか?

 

イ「昨日は武器の素材を火山に取りに行って大きい穴に落ちて...それで帰れなかった。」

 

シ「...1人でですか?」

 

イ「いや、鍛冶師の女の子と一緒だった。」

 

何でそんなことを聞くんだ?いつもはそこまで細かいことを聞いてこないのに....。

 

イ「シリカ?何かあったのか?」

 

俺の言葉にシリカは肩をビクッとさせ、顔を伏せる。

 

シ「......イアさん、どうして女の子とキスしてたんですか?」

 

地を這うような声で...シリカは静かに言葉を発する。

 

イ「見てたのか!?」

 

まさか.....それが原因か!?早く誤解を解かないと!

 

イ「それにはわけがあr「言い訳なんて聞きたくないです!」

 

俺の言葉は今まで感情を抑えてたようなシリカの大声に遮られる。

 

シ「...すみません、あたしには関係無いことですね。」

 

イ「聞いてくれ、俺h「ちょっと1人にさせてください。」

 

再び俺の言葉はシリカに遮られ、シリカはそのままホームの外へと出ていく。

 

イ(俺は...)

 

ちょうどそのタイミングで誰かからのメッセージが届く。...キリトだ。

 

俺は内容を確認し、ホームの外へ出た。

 

***************************************

 

シ「あたしは.......。」

 

最低です。ちゃんと理由を聞かずにホームを飛び出したりして.....。

 

シ(戻る気になれないなぁ......。)

 

街をトボトボ歩いていると

 

「シ、シリカちゃん!」

 

横から知らない人に声をかけられる。

 

シ「何ですか?」

 

「僕らのパーティに入らない?」

 

どうやらパーティの加入の誘いらしい。あたしは今日だけならいいか、といつもは断る誘いを受けることにした。

 

シ「今日だけならいいですよ。」

 

「まじで!?やった!」

 

あたしはパーティ申請のウィンドウが開くと少しためらうがイエスのボタンを押した。

 

***************************************

 

クエストはすぐに終わった。今は次のクエストの打ち合わせとアイテムの分配を話し合っている。

 

「じゃあシリカちゃんの分はこれね。」

 

パーティを組んでいる男性からアイテム分配の確認を要求される。

 

「ねぇ。」

 

確認しようとすると赤髪の女性が声を上げる。...確かこの人は

 

シ「何ですか?ロザリアさん。」

 

ロ「あんたはそのトカゲが回復してくれるんだから...回復結晶なんか使わないでしょう?」

 

その物言いに少々カチンとしてしまった。

 

シ「ロザリアさんこそ...前にも出ずに後ろから槍で突いてるだけなんですから...必要ないですよね?」

 

一触即発、あたしはロザリアさんを睨む。

 

シ「分かりました...すみません、パーティ抜けます。」

 

「えっ!?」

 

シ「パーティ内がギスギスしてるのも嫌でしょうし...ありがとうございました。」

 

あたしはフィールドの安全地帯から大急ぎで出ていった。

 

シ(ここのフィールドぐらいならあたし1人でも戦える。)

 

あたしは完全に油断していた。

 

***************************************

 

シ「はぁっ!」

 

短く息を吐き、目の前にいる猿によく似たモンスターを切りつける。だけど...3対1ではさすがに相手の方が有利になってしまう。1体が傷つくと、他の2体が前に出てきて、その間に手に持ったツボで切りつけたモンスターは体力を回復してしまう。

 

シ「切りがないっ!」

 

その時だった、モンスターはツボから何やら粉をあたしに投げつけてくる。少しだけ当たったけど...これは!?

 

シ「スタン!?」

 

モンスターの前でスタンになる...これはパーティだったらまだ生き残れる可能性はある。...でも今のあたしはソロ、1人だった。

 

モンスターの一体があたしに殴りかかってくる...

 

「くるるっ!」

 

相手の攻撃が体に届く直前、何かが目の前に出てきて、あたしの変わりに殴られる。

 

「...ピナ?」

 

その何かはピナ...あたしの友だちだった。

 

ピナのHPゲージはグングン減っていき...0になる。

 

その瞬間ピナは形を崩し.......ポリゴン片になった。

 

すぐにピナの元へ走りたいけど...麻痺して動かないや。あたしはここで終わるのかな?

 

狙ったかのようなタイミングであたしに殴りかかってくるモンスター。あたしは目をつぶることはしなかった。ここまでして逃げるのは恥だ。あたしは最後の瞬間を待った。

 

しかし...いつまで経ってもあたしのHPゲージは減らない。

 

シ(どうして?)

 

あたしに殴りかかってこようとしたモンスターは音を立てて砕け散る。

 

シ「え?」

 

他の2匹の背後から虹色の光が上がる。...これは!?

 

「おらぁ!」

 

そして聞き覚えのある声。いつもあたしを助けてくれる...七色の光と安心するこの声。

 

シ「イアさんっ!」

 

イ「大丈夫か!シリカ!」

 

あたしの大切な人。互いに守り合うと誓った......最高のパートナー。

 

シ「ピナがっ!ピナがっ!」

 

今になってピナがいなくなったという感覚が襲ってきた。

 

イ「...ピナは何かアイテムを落としたか?」

 

イアさんの言葉にあたしはアイテムを見る。

 

シ「ピナの...心?」

 

イ「.....よかった、それがあれば蘇生は出来る。」

 

シ「本当ですかっ!?」

 

まだ...希望は潰えていない!あたしは....きっとピナを生き返らせてみせる!

 

イ「その方法はな.......。」

 

あたしはイアさんの言葉に耳を傾けた。

 




今回は後半はシリカ目線です!

ここまでイア以外の目線を入れたのは初めてですねw

次回もよろしくお願いします!

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