はまち外伝   作:ふたなり2

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小町がピンチに…いや、やばいとかそう言うレベルじゃ
ない!八幡は小町を救う事が出来るのか?
今回はお兄ちゃん大好きな小町がヒロインで登場です!
小町ポイントをあげる事ができるのかな?




小町 again
小町 again ( 何であたしが! )


 

 

はれ〜?どうしたのお兄ちゃん?

何で泣いてるの?お父さんもお母さんも?

そう言えばここ何処?

 

病院?何であたしここにいんの?

ちょっと皆んなどうしたのよ、小町の周りに集まって

嫌だな。この後どっか行くの?うん、そうなんだ。

 

「ね、ご飯でも食べに行こうよ。お兄ちゃん、

何にする?小町はあんましお腹空いてないけど

行くんなら付き合うよ、で、どうすんの?」

 

「ちょっと、お兄ちゃん?聞いてんの?」

 

「はれ?お母さん?」

 

「………ううっ。」

 

「何で皆んな泣いてんの?お父さんもさ、泣いてるの

初めて見たよ。」

 

「お兄ちゃん、どしたのよ分からないからさ

説明して……ってお兄ちゃ?」

 

「小町……小町帰って来いよ!」

 

「お兄ちゃんっば、小町はここにいるんだから

ふざけないでね?」

 

「小町……何で死んじゃったんだよぉ!お前、

高校受験どうすんだよ!速く勉強しなきゃあ総武高

受かんねえぞ!」

 

「……え? ………ちょっとお兄ちゃん?今何って

言ったの?小町がどうしたって?」

 

「お母さん!お兄ちゃんが小町に嫌味言うんだよ、

それゃあ〜さ自分なりに勉強頑張ってるげどね

息つく間もないんじゃ死んじゃっうよね?お母さん!」

 

「小町……何で死んだのよ?バカだよあんたは。」

 

「うぅっ、小町……………。」

 

「皆んな嫌だよ、何でそんなに小町を虐めるの?

分かったよ、勉強するからウチに帰ろうよ、ね、

お兄ちゃん。」

 

「お願いだから意地悪しないでって言ってるでしょ!」

 

「小町……お兄ちゃんどうしたらいいんだ?

あんなに勉強頑張ってたのに塾の帰りに友達と一緒に

歩いてるとこ車に跳ねられて何でお前だけ死んじゃうんだよ?

早すぎるんだよ、お前は?」

 

「………憶えてる、そう言えば塾の帰り…サチと一緒に並んで

るとこを後ろからドンって、何かがぶつかった様な…でも全然

痛くないよ、もう大丈夫だからね、冗談だって言ってよ!」

 

まもなく看護士さんが来てあたしの顔に白い布を被せた。

どうやら、今あたしはあたしの体から抜け出て浮いてる

みたいだ。

 

そっか、あたし死んじゃったんだ……

もう受験できないんだ、お兄ちゃんとおんなじ高校、

行けないんだ。恋愛も結婚も何もかも出来ないんだ。

小町何にも悪い事してないよ…何で?…嫌だ!

絶対に嫌!!元に戻してよお兄ちゃん、何とかして!

ううっ……………お父さんもお母さんもごめんなさい、

小町がお父さん嫌ってファブリーズしちゃった事も

許して……お買い物嫌でついついお母さんの言う事聞かずに

お兄ちゃんに押し付けたり小町はダメな子でした。

 

死んでしまいたい…… あれ?死んでるか……。

 

一人突っ込みしてる場合じゃないよ。

 

「何とかしなきゃ!」

 

そうだよ、あたし死んじゃってるから何ともならならないじゃ

ないの?どうすんのよ?待って…そうだよ、お兄ちゃん。

そうだ、お兄ちゃんに聞いてみよ。お兄ちゃんなら

きっと何か考えてくれると思う。

 

「お兄ちゃん!小町の声が聞こえない?」

 

「…………ううっ。小町………。」

 

「はい、はい。小町はここにいますよ、お兄ちゃんが

大好きな小町はここですからね。」

 

やっぱり聞こえないんだ。

 

 

……………。

 

 

葬式って小町は初めてだ。親族でまだ葬式出した人がいないし

って、自分の葬式見られるのってこんなのあり〜?嫌だよ!

お父さんもお母さんも、まるで魂が抜けたみたいだし、

お爺ちゃんやお婆ちゃん、親戚の叔父さんや叔母さん達も

悲しい顔ばっかり…そりゃあさ、小町が悪いんだけど。

(因みにあたしは元気なんだけどね。) お兄ちゃんは普段から

目付きが悪いから憮然としてても意外とシッカリして見えるから

頼もしいよ。ずっと、泣きっぱなしだったけど・・・ホントに

ごめんなさい・・お兄ちゃん・・

 

学校の皆んな・・友達・・雪乃さんや結衣さんも皆んな来てくれた。

ありがとうね、もういいや・・・でもお兄ちゃんが寂しがるから

ゴメン・・・

 

お坊さんのお経が続き皆んながすすり泣いてるし小町も辛いから

皆んなと別れるの嫌だから泣けてくる・・わんわん泣ける。

 

お坊さんが最後の引導を渡さたす活を入れた。

 

「いよいよ、皆んなともお別れか・・・ありがとうね楽しかったよ。」

 

「生まれ変わってもお兄ちゃんの妹で生まれたいな。」

 

光の中に小町が包まれて行く・・・だんだん意識が無くなって・・・

 

これがあの世に行くって言う事かな?

 

小町…… 消えちゃうんだ……ありがとう……みんな

 

 

・・・・・・

 

 

「小町ちゃん…… 小町ちゃん…」

 

 

「…………だれ?」

 

「あたしだよ、小町ちゃん。」

 

「光の中で消え去ろうとする意識の中であたしを

呼んでる声が聞こえた。」

 

「誰なの?」

 

「聞こえる?小町ちゃん…久しぶりかな?」

 

「えっ?誰なの?」

 

ボンヤリと光の中から白い猫が現れた。

その猫は赤い鈴が付いた首輪をしていた。見覚えがあった。

 

「もしかしてユキちゃん?ユキなの?」

 

「また会えたね、小町ちゃん…。」

 

猫のかまくらが我が家に来たのが3年前でその一年前に

飼っていた白猫の「ユキ」だった。

ユキは女のコでお兄ちゃんが小学一年の時に拾って来た

猫だった。名ずけ親はあたしでいつも一緒で可愛がって

いたけど病気で死んじゃったんだ。家中で悲しんで

供養した覚えがあった。

 

その白猫のユキが目の前に現れあたしに話しかけて来たのだ。

 

 

 

to be continued

 

 

 






光の中に包まれた小町ははたしてどうなっちゃうの?


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