はまち外伝   作:ふたなり2

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駅の構内で八幡達は雪ノ下と由比ヶ浜にバッタリと出会う。
長話も何だからと喫茶店に入る事になり…




留美と八幡 ( 奉仕部の先輩たち)

 

私と八幡を乗せたバスは駅ターミナルビルの中に

吸い込まれる様に入り終点で降り立った。

 

 

電車の乗り換えに八幡と移動していると後ろから声が。

 

「ヒッキー!今帰りなの?」

 

明るい通る声の後から足音も掛けてくる。

 

えっ、誰、誰なの?

 

振り向いてみたら、明るく可愛らしい読者モデルみたいなスタイルの

いい女の人と上品なうえ、綺麗でスレンダーな女の人が立っていた。

 

可愛い人はさも久しげに手を振り八幡に近づいて来るし、

その横を綺麗な人がゆっくりと近づいて来る。

 

うわ誰?もしかしたら彼女さん?いないって言ってたよね八幡…

本当にもう、嫌だな。

 

「こんな所で久しく出会ったなと思ったら、可愛い女子高生を

かどわかして誘拐しようとしているの犯罪谷君?」

 

「久々に会ったら犯罪者扱いなんですか?雪ノ下さん」

 

「ヤッハロー!ヒッキー久々だね、あれその子総武校生?」

 

「今、教育実習に行っていると聞いてたけど総武校だったんだね。」

 

「ああ、そこで教えてる一年の鶴見留美だ。お前らも覚えているだろ?

2年の時に行った千葉村とクリスマスイベントの時の留美だよ。」

 

「え~っ!あの時の留美ちゃん!?ヤッハロー、久しぶり元気してた?」

 

「お前、バカっぽいからその挨拶止めろって。」

 

八幡突っ込むの笑っちゃうから止めて!吹いちゃう!

も〜流行ってないよね、その挨拶〜でも面白い!

 

「バカっていうなし。」

 

「覚えているわ、懐かしいわね、こんにちは鶴見留美さん。」

 

「留美、お前も覚えているだろう雪ノ下と由比ヶ浜を。」

 

「覚えています、こんにちは雪ノ下先輩、由比ヶ浜先輩、

お久しぶりです。」

 

「ホント、留美ちゃん凄く可愛くなってビックリしたよ!

でもなんか、ユキノンの高校生の時と感じが似てるな…

思い出しちゃう。」

 

「あら、こんなに私、可愛かったかしら?昔から可愛かったの

間違えなかったのだけれど。」

 

「あの…雪ノ下さん?自画自賛してない?」

 

「そんな、お二人とも凄く綺麗で可愛くて羨ましいです。」

 

「えっ?あたしが綺麗?そうかな?えへへっ。」

 

「由比ヶ浜、お世辞をまともに受けるなよ。リップサービスだ。」

 

「いいじゃん!誰かさんが全然言ってくれないんだもん、ね~。」

 

「はいはい、みんな世界一綺麗だよ~。」

 

「全然、本気で言ってないし!もぉ~」

 

由比ヶ浜先輩が八幡の二の腕をポコンと軽くコブシで突く。

なんか由比ヶ浜先輩、上目遣いで八幡見てるし……。

八幡も苦虫を噛んだ様な顔をしてるけど…。

 

「そんな事よりも」

 

「そんな事扱いされた~」

 

「そんな事よりもどうしてあなたと留美さんが一緒に帰っているの?」

 

「偶然、同じバスに乗り合わせたんだよ。」

 

「二人とも何処かに行ってきたのか。」

 

「ええ、今日は時間が取れて由比ヶ浜さんと少しショッピングを。」

 

「この後、ユキノンとお茶かご飯でもって言ってたとこなんだ。」

 

「ヒッキーも一緒にどお?」

 

「いや、行かない。」

 

「即答って、いいじゃん!留美ちゃんもどお?ね、

少しならいいでしょ?」

 

「いや、ダメだってこれから帰ってから千葉テレビでプリキュアの

再放送があるし小町の夕飯が待ってるしな。」

 

「まだ、高校の時みたいな事言ってんの?小町ちゃんには、

あたしからメールしとくからね。」

 

進歩ないな八幡、高校の時とおなじって。で、小町って誰?

 

「私は行くとは言ってないわよ、由比ヶ浜さん?」

 

「え~久しぶりなんだからいいでしょ?ユキノンもヒッキーもね。」

 

「仕方ないわね…少しだけなら。」

 

「比企谷君、鶴見さん一緒にどう?」

 

「相変わらず、由比ヶ浜には甘いな雪ノ下は。」

 

「分かったよ…留美少しだけ付き合うか?」

 

「八幡が行くなら行くよ。」

 

「えっ?…八幡?」

 

「あっ、比企谷先生が行くなら…」

 

「へぇ〜ヒッキー、比企谷先生って呼ばれてるんだ、

なんか変な感じ…でも、少し見直しちゃうかも!」

 

さっきから八幡、由比ヶ浜先輩から何やら疑惑の目で見られたり

羨望の眼差しで見られたり大変!

 

それじゃ〜って事で構内の喫茶店に入りお茶を飲むことに。

別にすぐ帰っても何にもやる事ないし暇だしね。

雪ノ下先輩さんと私はレモンティーを八幡と由比ヶ浜先輩は

コーヒーを注文した。

 

「それにしても、留美ちゃんが総武高に入ってるなんて何か

運命的なもの感じるね。」

 

「担任の先生が平塚先生なんだぜ。」

 

「自分の事の様に自慢してないかしら比企谷君?」

 

「あ~偶然と言えば偶然だな。」

 

「照れて誤魔化してる。」

 

「うっせ。」

 

本当に仲良いんだな、八幡たち。話題に入り込めないボッチ確定だ。

 

「留美に聞きたいんだが学校での話を2人に少し話してもいいか?」

 

「別にいいわ、構わないよ。」

 

八幡、急に話し振って来たと思ったら、そこ?

 

「そうか、実は留美は奉仕部に入部しててそこに、いろはの

妹も同じく入部してる。」

 

「え〜っ!それじゃ〜留美ちゃん奉仕部の後輩にもなるの?」

 

「そういう事になるな。」

 

「驚いたわ、一色さんの妹さんも入部しているなんて。」

 

「本当に驚きだよね、でも奉仕部の後輩が出来て

部を継続してるなんて何か名誉な事だよね。」

 

「いいのか、悪いのか?分からないわね。」

 

八幡2人にサービスしすぎたよ!もう!

少しだけイタズラしてみようかな?

 

「比企谷先生、奉仕部の顧問も務めているの。」

 

私は思いっきり笑顔を浮かべ横にいた八幡の二の腕に

軽く腕を絡めて2人にアピールしてみた。

 

「何だよ留美、引っ付くなよ!」

 

八幡照れてる照れてる。

 

「比企谷君…?いつから奉仕部の顧問もしてるの?」

 

うわ、雪ノ下先輩なにか目が怖い…。

 

「む〜っ。ヒッキー鼻の下伸びすぎ!」

 

由比ヶ浜先輩、口がへの字です。

 

「分かったから、腕を絡めるな!お前いつから

そんなに懐いたの?俺に腕を絡めれるの小町だけだから。」

 

「小町って誰よ…?」

 

「妹だよ。」

 

「うわ、八幡ってシスコンなの?」

 

「お前も千葉村の時、会ってるぞ、ウチの小町に。」

 

「覚えてないから!会えば分かるかも?」

 

「八幡のウチに遊びに行っちゃおうかな?」

 

「はぁ〜?」「え〜っ!」「なぜ、そうなるの?」

 

 

 


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