尾行一日目。つっても、神社に通うだけだが。今日も変化無し。篠ノ之父(仮)が竹箒でお掃除中。御神木の周りをぐるりとお掃除して、帰って行った。一時間後、それについて行けばいいじゃんっておもった。が、大体の位置が分かったので明日、カブティック達を飛ばそうと思う。
「という訳で偵察頼むわ、コーカサス。」
『ギギギィ!』
いやーコーカサスが真面目そうでよかったわ。現在ヘラクレスとハイパーは喧嘩中。ケタロスは時々外に出るらしいのだが、迷子になっては異空間を介して帰って来てる様だ。しかし、こいつら外に出られるのか…っと
室内にコンセントがあったので、ノートパソコンを買った。どうやらカブティック達は通信が出来る様で、リアルタイムで監視出来る。楽だ。犯罪言うな。盗撮でも無いわ。
映画のそれを忠実に再現した転移方は、すごく…かっこいいです。さて、今からはパソコンと一対一で向き合い、篠ノ之父(仮)の家を探し出すのが最終目標である。その途中で、束か箒を見つけられるといいのだが…。
デスクに座って初めて気付いたのだが、やっぱり背が低いな。しかも、パソコンの画面に映る自分はネプテューヌのブランよりも少し幼く見える。やはり主人公達に合わせた年齢なのだろうか?取り敢えず、パソコンを立ち上げて【Chalcosoma】と書かれた接続先をクリックする。すると、ヘラクレスゼクターの見ている場所、篠ノ之神社が見えた。すると、やはり篠ノ之父(仮)が溜息をつきながら竹箒を振るっていた。改めて見ると、篠ノ之束に近いものは感じなかったが篠ノ之箒に近い凛とした顔付きであった。もっとも、溜息で台無しだが。すると、神社の内側から少女が出てきた。父親(仮)に似た凛とした顔、何処か見た事のあるその顔は…篠ノ之箒であった。早速(仮)が取れそうな男性に箒は「父上!本日の試合はまだでしょうか!」と、威勢よく話しかけた。篠ノ之父(確定)は軽く頷き、竹箒を置きに鳥居の陰へと向かった。箒もそれに続く。どうやら防具が置いてあるようだ。しかし、箒は防具を身に着けたが、篠ノ之父は竹刀を持っただけで構えすら取らない。箒は準備が終わったのか、構えを取る。箒が何かを叫んだ後、打ち合い、否、鍛錬が始まった。何故言い換えたかというと、やはり篠ノ之父が圧倒的実力を保有し、正直な話、結構鍛えていたかつての自分が瞬殺されるレベルの実力を画面越しに感じたからである。一つ一ついなし、打ち込み方を教えるそれは親子よりは師弟の方が近いと感じた。鍛えていないこの身体では、確実に勝てない相手であると悟り、次に買うものを筋トレマシンに決める。鍛錬が終わったのか、お辞儀をし、武具を片付ける親子二人。そういえば原作での篠ノ之父の名前ってなんなんだろうな。きになるし、やはり尾行は最高だと思い直した。初めてだけど。っと二人の注意が社の方にずれた。その目線の先には、ピンク髪の少女、篠ノ之束らしき人物を発見する。すると箒が「お姉ちゃんもやらない?」と聞く。この頃はお姉ちゃんってよんでたんだな…。すると束は「かぶとむしさんと遊んでる〜」と発言し…は?
「ケタロス?はい?なにやってるの?おいおいおいおいおい!流石にまだ原作介入は早いっての!」
俺は…もとい私は【Ketaros】をクリックし、映像を繋ぐ。すると画面に映ったのは篠ノ之束…。少しは命令しておいた方が良かったか?まあ、もう手遅れではあるのだが、帰って来たら言っておかないとな?ってなに暖かい目で見ているですか?お父さん?この世界には、機械のカブトムシが空を飛ぶのは常識なのですか?いや外に浮いてるオブジェとか広告とかあったけど!ってどこ行くんですか?まさか家に帰るとか?不味いぞ!
「コーカサス!篠ノ之一行を追って!出来れば録画してくれるか!」
するとコーカサスゼクターは了承の意思を『ギギギィ』と伝える。
「真面目に頼むぞ…!」
一方、束と戯れているケタロスは呼び掛けに応じず、遊んでいるようだ。まあ、突然戻って来られても困るのだが…。ってあちら側に時空の穴が開いてハイパーゼクターが…って!何故に!と思い背後を見ると、ヘラクレスゼクターが一仕事終えてスッキリしたと言わんばかりに寝そべっていた。要するにケタロスの所に逃げたのだろう…だが、非常に不味いぞ。時間とか越えたら多分接続が…『HYPERCLOCKUP!』おいぃぃぃぃぃぃぃ!『ブチッ』
画面が砂嵐となった。