IS《インフィニット・ストラトス》カブティックェとメガミサマ(棒 作:上からピーコック
あれから数分後、目が覚めた時にはスペシャルターボは終わっており、通常の時間軸に戻っていた。しかし、とてつも無い恐怖を味わった。何故なら体感時間は変わっていたはずなのに徐々に体感時間のみ加速し、身体は10倍速のまま動き脳が付いて行けなくなってしまい、筋肉痛という追い討ちもあり綺麗にバタンキューという訳だ。ろくに動けないので結局たい焼きも焼けず仕舞い、食事は無しという事に。とか言ったが、餡子食えばいいや。という結論に達した為問題は無くなった。たい焼き生地に餡子を押し出す為のヘラで手の平に餡子を載せて、食べながら少し考えてごとをする。
「たい焼き名人の鎧ってトレーニングの最速化が出来るかもな。とか、考えてみたりして」
しかし悪い案では無いのかもしれない。どのように身体に負担を掛ける装置かまだわからないが、トレーニングに使えたらテンポは上がるのは間違いないと思う。取り敢えず今日はさっさと寝て、明日に備えるとする。ベットまで行けないので、床で寝る。どこでも寝れるのはスキルの一つなのでね。明日はランニングじゃなくウォーキングして、パンでも買いに行かなければ。
おはようではないか。朝から餡子は辛い。甘い。超変身。という訳でショッピングモールでも行って数日分の食事を買い漁ろうと思う。神社からウォーキングで。ん?神社から?…しまった座標がそのままや。少しずらすか。
『ロックオン!』
だからといってそれ程ずらさないのもやばいらしい。筋肉痛に耐え、モールらしき場所に着いたまでは良かった。しかし、そこに居た人が悪かった。
「大丈夫か?一人で来たのか?」
筋肉痛でボドボドな自分に話しかけたのは、織斑千冬だった。
「フラフラしていて危なっかしいぞ。菓子売り場はあっちだ。」
いや、普通の子供だったらお菓子売り場に行くだろうが、こちらはパン、というか食べ物が欲しいのだが。いや、見ず知らずの相手にお節介を掛けてくれるのはとてもありがたいのだが。
「パンが欲しいの。」
「そうか。ならあっちだ。」
指差す方には確かに菓子パンが並んだコーナーがあった。
「ありがとう!」
「どういたしまして、だな。」
僅かに微笑みを見せた彼女は幼い少年の手に引かれ、惣菜のコーナーへ行ってしまった。こちらはずっと心臓バクバクしていたのだが、緊張して観察していたからこそ彼女の瞳からラノベの挿絵の時のような光が失せているのがわかった。原作の記憶が正しければ中学頃の千冬は荒れるらしいが、初々しい制服と隣にいる少年からまだその前触れでしかない事を物語っていた。それ程に脆い、そして優しい笑顔だった。
「お嬢ちゃん、お使いかい?偉いね〜」
レジのおばちゃんや。明日の生死掛けたお使いがあるか。
「しかしとんでもない量買うね〜。一人で持てるかい?」
筋肉痛の所為でだいじょばないのだが、トイレの裏あたりで部屋の門を開けばすぐ部屋なので、問題無し。なので一応頷いておく。
「そうかい。若いのは良いことだよ!毎度あり。」
おばちゃん。それ普通の三歳児に言ってもわからんから。
確認しなくても千冬の隣にいた幼児が織斑一夏であるのは間違いないと見ていいだろう。転生者でも無ければ、という例外付きで。そろそろ一度神に連絡を入れようかと思う。
『ロックオープン!』
部屋に戻った事だし、ファイズギアを開き通話ボタンを押す。するとツー、という音の後突然電話を取る音がした。すると聞き覚えのあるような無いような声が頭の中に響いた。
『自由過ぎですわ!なんで肉体改造から始まるのですが!?というかなんで偽名ですか?悪役にでもなる気ですか?』
「場合によっては。でもIS学園入るって言ったじゃん」
『貴女の場合、IS学園入る≠正義の味方じゃないのですか?』
「ンなのどうでも良いがな。それより質問ドラ○もん。」
『なんだねの○太くん』
「この世界に来た転生者は何人だ。この世界に違和感がある。」
『それは私からは言えませんよー。でも一人じゃないかもしれませんよー」
「あ、いるんだ。それも複数人。」
『な、なんでそうなるんですか!』
「カマかけたんだが。」
『うああー』
ブチッ
盛大に切られた。
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