いろんな方から感想をもらい、今回から出てくる主要キャラを前書き出だします。
そして、作者が独自に読み取ったものなので、似ていないと思われるかもしれませんが、気にしないでもらえると嬉しいです。
では、どうぞ!
登場キャラ
・紺野タツミ
・紺野ユウキ
Sideタツミ
……ん?俺は……そうだ、あいつ等に負けたのか。ということは気絶している間に拉致られたと考えたほうがいいな。
牢屋にしてはあまりにも奇麗すぎるな。全体が白い部屋って、実験室かなにかか?それに拘束されていない。
インクルシオはないけど、ここから出るための扉を探してみるか。
Sideユウキ
……ここは?確か……そっか、僕はアイツらに負けたんだ。
だったらここは牢屋かな。牢屋全体が紫色って目が悪くなるな~。拘束はされていないし、出入り口がないとかとりあえず体が動くなら紫を展開してみよう。
「おいで紫!」
……?
「紫!!」
……あれ?もしかして……ない、ない、ないぃぃぃ!?いつも右耳にイヤリングとして着けているのに……。と、取られちゃった!?
どうしよう!?
Sideタツミ
長く歩いたけど壁にすら到着しない。どういうことだ?かれこれ一時間は歩いた気がする。
もしかしたら異星人の技術を使っているのかもしれないな。それも精神を壊す又は疲弊させて洗脳させる類。
そのような兵器だったら助けが来るまで耐えるか、自力で抜け出すしかない。
こんなことなら父さんに詳しく対処法を聞いておけばよかった。うじうじ言っている暇はない。座禅とか組んで帰りたいとか抜け出したいと考えていけば抜けれるかもしれない。
目を瞑り心を落ち着かせる。
ユウキ、父さん、防衛軍のみんな、デュノア兄妹、織斑、ミューゼル、四組のみんな、それにアカメ。
アカメって誰だ?……ダメだ思い出せない。何か大切な、大切な、俺とアカメはどんな関係だった?
『目覚ませタツミ!』
男の人の声だ。
『起きてタツミ』
今度は優しい女の人の声だ。
『起きろよタツミ』
張りあるの女の人の声。
『何寝てるんだタツミ?』
飄々している男の人の声。
『まだ寝ているのかタツミ』
『起きろ』
ハスキーな女の人の声とぶっきらぼうな男の人の声。
『タツミ起きなさい!』
勝気な女の人の声。
『起きろ~タツミ』
甘い女の人の声。
『起きろタツミ。起きないとお前のご飯食べるぞ』
落ち着きがあって食いっ気があって、少々不愛想な顔をする俺が今で好きでいる女の人の声。
ああ、俺はそうだ。
俺がいた場所は。
俺の記憶は。
俺は、俺は……ナイトレイドのタツミだった。
Sideユウキ
紫を亡くしたことに焦っていたけど、僕捕まっているんだから無いのは当たり前じゃんと、理解しちゃった。
どうすればいいのかわからいないけど、とりあえず外からのコンタクトを待つしかないかな。
「ユウキ」
僕は知っている。この綺麗な女性の声を。
「アスナ?」
「久しぶりユウキ」
服装は違うけど、アスナがいた。だけど、アスナはこの世界の人じゃない。
「ユウキが思っていることはわかるわ。私の事情は後よ。今から私と戦おう」
「ぼ、僕武器がないよ」
「腰に着いているのはなに?」
さっきまでなかったのに僕の腰にマクアフィテルが差されていた。
僕はマクアフィテルを抜こうとしたけど、手が震えていた。わからないけど、またアスナに会えたのに、アスナの方から戦いを挑まれたのに抜けなかった。
僕が恐怖でも抱いている?戦いたくない?
「どうしたの?」
「アスナ僕怖いよ。わからないけど怖い」
「ユウキ……ッツ!」
突風とは思えないほどの衝撃と光のような速さが起きた。そのせいで目を瞑ってしまい、目の前に細剣が突きつけられていた。
「ユウキ、怖いのは私にもわかる。私だって戦いたくなかった。だけどそうしなければ現実世界に帰れなかった。無理にでも戦った。
そんな私をキリトくんは手を差し伸べてくれたのよ。あの暖かい手を、あの世界では味わえなかった温もりを、私が戦うための理由ができたのよ。
今のユウキはどう?一回の敗北で負けてしまって立ち上がれない?でもね、あなたはまだ生きているわ。何回負けてもいい、何回逃げてもいい、何回折れてもいい、最後に勝てばいい。
ユウキはどうしたい?」
そっか、僕は弱気になっちゃっていたんだ。だけどもう一度立つよ、勝つよ!
「僕はユウキ。絶剣と呼ばれたALO最強の剣士。
今の僕は防衛軍の、兄ちゃんの妹、紺野ユウキ!」
再度マクアフィテルを抜き、紫色のエフェクトを纏わせてアスナに向けて突き出した。
アスナも白紫色のエフェクトを細剣に纏わせて突き出した。
「「マザーロザリオ!!!」」
Sideタツミ
俺の運命を変えたのはあの晩の出来事だ。
俺は重税に苦しむ故郷の村を救うためにサヨとイエヤスと共に帝都に旅立った。
盗賊に襲われるトラブルが出て、三人別々に別れ、俺一人帝都に到着した。
俺は自身の力を過信していたかもしれないし早く故郷の村を助けたいと思いで、一兵卒ではなく大将恪として採用してくれと頼んだが、断られた。そんな時に後に仲間になるレオーネに騙され、無一文になる。その時に貴族のアリアに助けられて、二人の捜索と軍の推薦、護衛を任された。
次の晩にナイトレイドの襲撃を受け、俺はアカメに襲われるアリアを間一髪助けて、そこからアカメと戦った。当時は実力差があり過ぎて死ぬのを覚悟していたし、その時に一回斬られた。
神は俺のことを見捨ていなかったようで何とか生きることができた。もう一度斬られると寸前にレオーネに止められて戦いは終わった。
レオーネに帝都の闇の一端を見ることになる。
拷問で無残に殺された男女の死体があった。本当にこの世の地獄と呼べるほどクソッタレナ現状に天井につるされたサヨの死体、虫の息で俺の名前を呼ぶイエヤス。俺の中で何かが切れる音が聞こえた。
アカメが殺そうとしたところを俺が殺した。
初めて人を殺したあの晩は、不快感とか嫌悪感はなく、快楽とかはなかった。怒りとか、復讐とかもあったかもしれない。それでも俺の中にあったのは無。
それから俺は強制的にナイトレイドの仲間になり、帝都の癌を排除し、仲間を失い、誇りを受け継ぎ、時には折れることがあった。それでも俺は目指していた帝都の夜明けを。
そして、俺はシコウテイザーを止めるために体を犠牲にし、後に託した。
ああ、そうだ。俺はアカメの言葉を守れず死んだんだ。
『タツミ、約束しただろ!生きて帰るって!』
約束破ってごめん。
例え幻想でも俺はもう一度立ち上がるよ、もう一度言うよ。
「なに辛けぇくせぇ顔してるんだよタツミ!」
俺は振り向くと
「ごっ、ごめん、守れなくて」
「タツミ、お前はここで謝るためにきたのか?」
「アカメ……」
「タツミ、今度は生きて勝て!」
シンプルでとてつもなく難しいことを言われた。だが、今は忘れよう。もう一度、勝つために!
『『『『『『『『『叫べ!タツミ!熱い魂で!』』』』』』』』』
燃やせ魂を、叫べ熱い心で、蹂躙しろこの場を!
「インクルシオォォォォォォォォォッ!!!」