今回からデュラララ!!罪歌編です。
4章完結を目指します。
ではどうぞ!
始まりは一通のメッセージからだった。
話しは半年ほど遡る。
いつもの喧騒の中、ここアナグラ食堂では一人の男が来店してきた。
「初めまして東京ウォリアーの贄川周二といいます。この度の取材ありがとうございます」
「いや~こちらこそ夜遅くまで待たしてしまって」
取材対応しているのは五反田弾。
「それで池袋最強はだれかですよね?」
「はい。池袋の人たちに聞きました」
首なしライダー、露西亜寿司のサイモン、新宿に移した折原臨也、カラーギャングのダラーズや黄巾賊と色々いるが、大半が平和島静雄と答えた。
件の首なしライダーやサイモン、粟楠会幹部、折原臨也やらに取材していたらしい。その折原臨也から平和島静雄の強さを知っている人物として紹介されたのはアナグラ食堂の従業員だった。
「では、いくつか質問していきますが一応聞きます。今回の記事を投稿するにあたって名前を掲載したいのですが、大丈夫ですか?」
「俺だけなら問題ないですよ」
「ありがとうございます。では、一つあなたから見て平和島静雄はどう見えますか?」
「獰猛な獣っていいますかね。人としては強い部類ですし、ISと比べれば弱いと思いますよ。格闘家とか軍人やらその辺に通ずる者たちにも勝機はあります」
「獰猛な獣……ですか。なら彼は猛獣と変わらないと?」
「いや、人ですよ。ただ法があるから縛られるだけだから死人とか出ていませんし、静雄に喧嘩売った奴は大体自己責任ですからね。ただ、生きる時代が違っていれば英雄やら暴君やら呼ばれていたかもしれません」
「ありがとうございます。では最後に平和島静雄が負けたと聞いたことがあります。それは本当ですか?」
「さあ?彼とかかわったのは半年くらい前なんで」
「わかりました。ありがとうございます」
彼は取材を終えて席を立ち、挨拶を述べてから去っていた。
そして、現在新たな問題が浮かび上がってきた。
「すいません。今日は閉店なんで」
「知っている。更識簪を呼んでくれ」
「失礼あなたは?」
「
「パム~」
「こいつはハネジロー」
一人と一匹を店の二階に上げて暖簾を降ろしにいった。
店の電気を消し、先に上がった一夏がコーヒーとミルクを出していた。
ちょうどよく簪も部屋から出てきて、向かいに座る。
「改めて名乗る。俺は鹿水晶、こいつはハネジロー。そこの三人は気づいているが、俺は怪獣だ。人間的に言えばゴモラと言われる名で通っているらしい。ここに来た目的は、こいつが気になっている少女、更識簪の状態の確認が理由だ」
「簪の状態だと?どういうことだ」
「そこの復讐者は知っているな?」
「ああ、まだそこまで至っていないから問題ないが」
「そうか。なら今話したほうがいいな。受け入れるにも手放すにもちょうどいい」
パム~と鳴きながら簪の膝の上に座るハネジロー。
「まず初めに更識簪、お前は一度死んでいる」
「え?」
「驚くのも無理はない。では、なぜ生き返ったのか。ハネジローが持っていた禁断の果実という不可思議な果実によって生き返った。厳密にいえば宿って生き返ったと言えばいいだろう。
次に禁断の果実が宿ったのか。そのことについては選ばれたということだ。選考理由はランダムといわれている。実際に選ばれた奴らの話を聞くとそんな感じだ。関係性はなに一つもないが。
最後に除去ができる理由はこいつ自身は自分らの星をより良い方向やら破滅への道とか決めていない。意思がある。だから、選ばれたものは断れば禁断の果実は消える。
ただし、更識簪は一つ大きな違いがある。お前の場合は体が回復しきっていないからな。今度こそ死ぬ。だから体の回復を優先し、極力変身はするな」
「わ、わかりました」
「では、俺はこれで失礼する。ハネジロー行くぞ。ここにいると店の迷惑になる」
「パム~!」
晶はハネジローとともに店を出て行った。
「私死んでいたんだ」
「まあ、ケガが治れば取り除けるんだ。辛抱強く待つしかないないな」
弾の言葉に頷きながら自室に戻った。
「これのことを知っていればイザナギは死ななかったよね」
罪悪感を抱きながら眠りについた。
窓の外ではカーテンが閉められた簪の部屋を見ている男がいた。男の表情は後悔のある顔をしていたが、それを隠すかの如く消えた。
これはまだ序章に過ぎない。