この俺、芹沢呉がいた世界を話そう。
俺の世界はこの世界と同じく少し争いが起きるだけの平和な世界だった。
あの時までは。
確か、俺が学校帰りの時、ダチと寄り道しながら帰っている時だった。
突然、空が暗くなった。俺たちは空を見上げた。そこには大きな宇宙船が浮いていた。驚いた俺たちは急いで家に帰った。そしたら、宇宙船が赤い光線を出して町を焼き払った。俺は驚いたが、無視して家に帰った。
だが、家はなかった。消えていたと言うのが正しいか。
それでも俺は家族を探した。すると。
「呉兄ちゃん」
弟がいた。どうやら、弟も家に帰る途中だったらしい。ここで待っていれば、家族全員が揃うと思ってた。だけど、違った。家族全員は来なかった。
理由はわからない。けど、これだけは言えた。全員死んだと。
その後、俺は弟を連れて近くの避難場に来た。だけど、そこには生存者はいなかった。そこには、いかにも私、宇宙人です。といった服装をした奴らがいた。
俺は弟の手を引いて逃げた。しかし、弟が転んだ。そしたら、奴らは弟に向かってオレンジ色の光線を放ち、弟を殺した。
俺は奴らを恨んだ。そして、何もできなかった俺自身を恨んだ。
俺は我を忘れ、奴等に襲いかかった。
その時初めて、俺は人間じゃないとわかった。
初めて、家に伝わる姿になった。
初めてこの世界を壊した。
ゴジラになって。
最初は弟を殺した奴らに向かって青い炎を出して殺した。
宇宙船にも赤い炎を出して壊した。
この世界を襲おうとしている奴らを殺した。
その時は楽しくしょうがなかった。
俺が世界の王だと思い込んだ。
だけど、それはかなわなかった。
奴らも兵器を出した。
元生物だったサイボーグ怪獣を出した。
俺は戸惑いなくかそいつに向かって青い炎を吹いた。
奴はそれを避けて、草刈り機の刃を飛ばしてきた。それを防いだが、深い傷をおった。さらに奴はチェーンを飛ばして、俺を拘束した。俺は引っ張られながらも炎を出す準備をした。そして、奴に向けて吹いた。
奴の腹に一撃を与えた。奴はロボットのように起動を停止した(まあ、サイボーグだし)。
そして、空に向かって砲口を上げた。
俺はそのまま町を歩き、海を泳いだ。帰巣本能に従い、洞窟の中に入った。そこで深い眠りについた。
数年の時が流れた。俺は何かの気配を感じ洞窟から出た。
数年ぶりの世界。そこは誰もいない自然に囲まれた世界。
俺は陸に上がり、その気配を探した。
俺は見つけた。久しぶりに見た人の姿。
ソイツは雪のような長い白い髪をした少女。
俺は見惚れていた。ソイツは俺に近づいてきて言った。
『あなたの本当の姿を見せて』
ソイツに言われるがまま、元の姿に戻った。ソイツから名前を教えてと言われたから俺は教えた。ソイツも名前を言った。
『××よ。よろしく』
俺は××と一緒に行動した。こことは違う場所に行ったり、寝たり、遊んだり、いろいろとした。××といると心が落ち着いた。母のような暖かさがあった。それと、裏腹に××に特別な感情が浮き出てきた。一般的に言う恋やらなんやらだろ。
だけど、そんな日々はそう続かなかった。
俺の目の前に赤い悪魔のような奴が現れた。俺は奴と戦った。
けど、力の差は歴然。もう、諦めたその時、××が俺を庇った。俺とは違う美しい姿をした。そして、奴に殺された。
俺はまた、無力だと感じた。また、大切な人を無くすのか。俺は自分でもわからなかった。だけど、これだけは言えた。絶対に殺すと。絶対に守ると。
俺が目を覚めたときには赤い悪魔と××は消えていた。俺はそれを胸に刻んで、歩き出した。
そして、立花かなでを転使を殺すことを命じられた。
天界にとって、危険な存在。
だから、殺すことにした。
だけど、立花お前を見て、お前の声へ聞いてわかった。
『俺はお前を助ける』
と決めた。
これで俺がこの世界に来た目的だ。
「そう」
「ん、どうした?」
「いいえなんでもないわ。それよりもあれ」
「あれ?」
「あれどうするの?」
立花が指差す方を見ると。
「うおぉぉぉ!」
「泣けるな」
「二人にはそんな過去が」
「ぶちゃけ、立花さんの過去聞いてないでしょ」
「呉!俺がソバニイルカラナ!」
なぜか、アイツらがいた。
「おい、お前らいつからいた?」
「『この俺、芹沢呉がいた世界を話そう』の時から」
「最初からかよ」
「とにかく、転使ちゃんもとい立花ちゃんを人間にする作戦を考えましょう」
「そして、なぜお前が仕切るインファント!」
「それは私がここの生徒会長だからよ」
「答えになってねぇよ」
まず、帰ったら天影に相談だな。
「あ、それとみんな藍越学園祭は中止になったから」
『そんなことが』
「ああ。だからなんとかできないか?」
『……わかりました。こちらでなんとかします。どんな条件になるかわかりませんが』
「頼む。後それと立花をそそのかした神は見つかったか?」
『いえ。ですが、その神が考えていた目論みはわかりました』
「どういうのだ?」
「はい。『対神兵器強化論』と言うものです」
「どういうものだ?」
『はい。対神兵器強化論は言葉の通り神に対抗できる兵器を作ること。その実験体として立花かなでを使うことです。そして、対神兵器を制御を完璧なものとするとことです』
「な、なんだって!?」
『コナン君ボイスになってますよ』
「気にするな!とにかく、その神をぶっ飛ばせば丸く収まるってことだな」
『そうです。私はその神を探します。なので、あなたには』
「立花の監視及び護衛というわけだな」
『ええ、頼みましたよ』
「了解」
ピロロ、ピロロ♪
『大変だ工藤!?』
「工藤ではない」
『そんなことより立花ちゃんが誘拐された』
「ダニィ!?場所は、誘拐した犯人は、メッセージは!?」
『落ち着け!場所は藍越総合体育館、犯人は亡国企業、メッセージは最終実験開始』
「わかった。体育館で会おう!」