ミュータント対神の戦いが始まった。最初に仕掛けたのは鈍樹。鍛え上げた自慢の拳で神を殴ろうと向かったが、謎のバリヤーで防がれた。
「やさしいパンチだな」
「マジかよ!?」
そう言って、大きく跳んだ。
次に仕掛けたのは翼。ミュータント一の空中戦闘能力が神に向かって、赤い光線を噴いた。しかし……。
「温かいの」
「化け物!?」
「お前らだけには言われたくない」
また、謎のバリヤーで防いだ。
「だったら!」
「一斉攻撃だ!」
「いくぞ!」
跳び上がった那琉のライダーキック。片腕を鎌に変えて斬りにかかる刀香。トゲが生えた背中を丸めて攻撃する烈。
「一方向にしか防いでいなかったから三人がかりで攻撃。でも、甘い!」
神はその場から消えた。まるでテレポートしたみたいに。その結果。
「「「あだぁ!?」」」
三人はぶつかった。
「ならこれでどうだ!」
バトラーが羽から光線を出した。しかし……
「狙いが反れているぞ」
「いいんだよこれで」
神にバカにされたバトラーは気にせずに言った。
「どういうことだ?」
「こういうことだよ!」
右に反れた光線が急に神に向かってきた。さすがの神もこれには反応出来ず光線を食らった。
「ぐうぉぉー!?」
「やっと、当たったか」
「ナイスよ。後は……」
光線に当たった神へ素早く移動する者がいた。
「神様、私は貴方を裏切ります。私たちを生んでくれてありがとう」
クローン156がオリジナルに劣るハンドソニックで殺しにかかった。
「もらった!」
その剣は届かなかった。逆にクローン156に細い槍が貫いていた。
「っつ!?な、ん……で」
「いやー危なかった危なかった。これがなければ死んでいただろ」
「どうしてその槍があるのよ!?」
ロンギヌスの槍。かつてキリストを殺した槍が何故ここにあるのか?
「これか。これはなロンギヌスのレプリカ。本物より劣るが神殺しは健在じゃよ」
普通は人間しか持てない筈の槍。それがレプリカでも。しかし、その神は拒まれるどころか手に馴染んでいる。
「私は神であるが、元は人間。切り替えればそんなもの無害じゃ!」
予想だにしなかった出来事に驚く皆。果たして勝てるのか。
呉対転使の戦いはまだ終わっていなかった。殴る、防ぐ、切り裂く、受け流す、その繰り返しを行っていた。だが、二人の顔には疲れが見えてきた。あと少しで決着が着く。
ここで動きがあったのは呉。
背鰭を蒼く光らせて放射熱線を吐いた。
予想外の攻撃に隙を見せた転使。だが、ディストーションの前では効かない筈だった。
「っつ!?」
転使に放射熱線が効いたのだ。
「なんで?」
いくらディストーションでも放射熱線の攻撃には耐えられなかった。
「いいこと教えてやる。お前がシールドやバリヤーなどを張っても
そう言うと、呉はさらにギアを上げ、スピードを上げた。
その域は音速に近かった。
それを見た転使は驚きはしたが、冷静を保っていた。
転使はその場を動かずに目を瞑った。
それを見て、好機だと思った呉は最高速度で切り裂きにかかった。
「もらった!」
しかし、その攻撃は通じなかった。転使がその場にいたが、場所が呉の懐だった。
「さようなら」
ヤバい、と思ったのが最後、転使の剣はISの装甲を貫き、呉の腹へ刺され貫通した。
「ガァ!?」
「貴方は私を助けるって言ったよね?」
「ハァハァ、……ああ……言った……ぞ」
「どうして?」
「お前に…ハァハァ…頼まれ……たから」
「私に頼んだ覚えはない」
「ハァハァ……だって、な……それを覚えて…ハァハァ…るのは……お前の中にいる立花が頼んだからだ」
「貴方は傷は!?」
「黙って聞け。立花の意思を無視してそこにいるお前は偽物だ。いくら体が共有されていようと、
「い、いや!?こ、来ないで!」
「黙れ!お前を消さないと立花は救えない。なら、消すしかないだろ」
「い、いや!?来ないで化け物!」
「化け物?ああそうさ。俺は化け物だ。だけどな、化け物でもイラつくことがあるんだよ。わかるか?俺はかーなーり、怒っている。元凶がそこにいるんだ。早く消さないといけないから。だからさ、消えろ。今すぐに」
「む、無理よ。仮に私がもう一つ人格でも消えろなんて無理」
「そうか。残念だな」
「なら「でも、それとこれは別だ」どうして!?」
「消えないじゃない、消えなくないだけだろ。あそこでオリジナルに劣るアイツが神に果敢に挑んでいるのに。お前は無理って、言葉だけで諦めている。お前はあそこにいるアイツより弱い」
「う、嘘よ!?なんで私が!?あの出来損ないより弱いって。私は神様から最高の体をもらい、そのご恩を返しているのに!あそこにいるアイツは神様からもらった体を神様へ使っていないのに、さらには裏切ったのよ!?
「おい。誰がアイツを屑呼ばわりで言えと言った?」
「!?」
「もういい。最後の情けだ。今から俺の攻撃を防げよ。防げれたら殺していいぞ。もし、防げなかったら消える」
「いいわ。さっさと来なさい!」
「ああ」
呉は体を吹き飛ばされないために両足と尻尾を地面に叩きつけて固定した。黒龍自身の放射熱線以外にも呉自分も息を吸い始めた。
『マスター、黒龍の放射熱線チャージ完了しました』
「ありがとうな。いくぞ!転使!」
「来なさい!」
呉と黒龍の最大の放射熱線、その名も……
「『ハイパースパイラル熱線!』」
貫通力が高く威力が凄まじい熱線、。
「『いけー!』」
突然ですが、新作を作ろうと思います。まあ、二つの作品を補うような話や短編、番外編を書こうと考えています。
感想などを待っていまーす!