side織斑秋二
クラス代表決定戦が終わった次の日、無事白式が戻り授業に出られた。
かるーく白式のスペックを話すと。高速至近距離型で刀が無くなり、腕に着いた刃『雪片輪型』がある。ワンオフアビリティーが『零落白夜』。スピードが全ISの中で上位に入る。武装はないが、拡張領域がない。
んで今飛行してんだが、早すぎて止まらない!
『何をしている!』
織斑先生が叫んでいるが、ムリデェェェス!?
だってこんなに早いと思わなかったもん!
そろそろ止まらないとヤバ、吐く!?
『秋二くんスピードを弱めて!』
「む、無理!?」
あんなところに地面が、も、もう限界。
sideアルマ・ブラウン
ヤバいわ!?秋二くん気を失いながらISを解除してしまったわ。早くいかないと。
「とどけぇぇぇぇ!」
もう間に合わないと思ったその時、秋二くんが光り、白式を纏っていた。白式はそのまま着陸して解除された。
「織斑大丈夫か!?」
急いで来た織斑先生と山田先生が秋二くんの容体を見ていた。
「気を失っているだけだが、保健室に連れていく。山田先生とブラウンで織斑を連れていけ。今日の授業は自習にする。全員教室に戻れ」
私と山田先生は秋二くんを保健室に連れていくのだけど、篠ノ乃さんは私たちを睨んでいたんだけどやめてくれないかしら。
side篠ノ乃箒
何をしているんだ秋二の奴!たかがあの速さで気絶など軟弱な奴め。目が覚めたらその軟弱を叩きなおしてやる!
それになぜ私じゃなくブラウンなんだ!幼馴染の私の方が適任なのに!なぜだ!
まあ後で私と秋二がいっしょになる時間なんてたっぷりあるしな。
この時篠ノ乃箒は知らなかった。秋二といっしょになる時間なんてあるはずがないということを。
sideキセツ・ミューゼル
屋上で寝ているとまた更識がきた。
「ここにいたのね?」
「なんだよカラ識会長」
「私をなにもないもののように呼ばないで!私は更識よ!」
「失礼噛みました」
「ちがうわざとよ」
「かみまみた」
「わざとじゃない!?」
「感じてました?」
「何を感じてたのよ!?」
「貴方の後ろにいるなにかを」
「ヒィイ!?」
「お嬢様私を見て驚いているのですか?」
「虚ちゃん!?」
「さあ行きますよ。生徒会室に」
「いやよ!私は「いいから行きますよ!」ハイ」
なんだあれは?まあ少し寝るか。
side更識刀奈
「虚ちゃんから見て彼はどう思う?」
「……得体の知らない何かを感じました」
「やっぱり?私もねそう思っているのよ。特にクラス代表決定戦の時、本気を出してないわね」
「報告した方がいいじゃないですか?」
「うん。そうね」
side織斑秋二
ん、ここは?保健室か?
「気付いたかバカ」
「織斑先生?」
「今はプライベートだ。普通に呼べ」
「千冬姉さん俺はどうしてここに?」
「ISの操縦のミスで気を失っていたんだ」
「そうなんだ。なあ千冬姉さん」
「なんだ秋二?」
「一夏のことどう思っている?」
「一夏か。今でも心配しているし生きていると思っている。お前がそんなことを言うなんてどうした?」
「うん。俺さ、一夏のこといじめていたんだ。あの日、消えてせいぜいしたと思ったんだ。だけど、なんか心のなかに穴が開いたような気がして、それが三年。この年になってもわからないんだ。どうすればいいかな?」
「…………」
「聞いてもわからないよね」
「私も言えるようなことがないが、私は一夏に謝りたい。今まですまないと、けど無理なのか?」
「…………」
「すまないな。お前の答えも言えなくて。けどこれだけは言いたい。一夏が目の前に出たらその時は、な」
「うん。それでね。まじめな話になるんだけど」
「なんだ?」
「篠ノ乃を別の部屋におくれませんか?」
「どうした?幼馴染だからいっしょにしたんだが駄目だったか?」
「思い切って、初日から木刀で頭を殴られて、次の朝も殴られて、それに下着とか無くなるから」
「それは本当か?」
「はい」
「わかった。部屋の荷物をすぐに纏めて寮長室に来い。いいな?」
「は、はい!?(なんか目が怖い!?)」
その日篠ノ乃箒は織斑千冬に生徒指導室に入ったきり出ることがなかった。
side食堂
「それじゃあ織斑秋二くんのクラス代表を祝ってかんぱ~い!」
「本人は来てないけど」
「…………。かんぱ~い!」
「いいの!?」
シャルルが疑問に思って言ったが、女生徒は気にしないでそのまま続行した。
「けど残念だね秋二」
「授業中に気絶、それに同室の子が変態であり怪我までさしていたからな色々ごたついているな」
ユウキが残念そうにいい、詳しいことを話すタツミ。
「そう言えばブラウンさんは?」
「あっちで三組のクラス代表と話しているよ」
ユウキが指をさした先にブラウンと話すオルコットがいた。
「災難でしたね」
「そうだね。それよりセシリア、ちゃんとした料理はできないの?」
「も、申し訳ありません!あれから頑張って練習しているのですが」
「今度一緒に作ろうか」
「はい!」
二人の会話は仲のいい姉妹みたいだった。
そこへ眼鏡をかけた二年生の先輩が来た。
「はいは~い新聞部ですってあれ織斑くんは?」
「実はかくかくしかじか」
「なるほど。あとで聞くからいいかな。それより男性操縦者が一度に揃うなんて、写真何枚かいいかな?」
「いいですよってキセツは?」
「気分が悪いから抜けるって」
「そうなの?」
「じゃあ並んで」
シャルルとキセツが並ぶと新聞部生徒がカメラを持ち撮っていく。
3、4枚撮ると全員で撮った。
IS学園玄関前。そこにツインテールの勝気な少女が立っていた。
「ここがIS学園。待っていなさい秋二」
そう呟くと中に入っていった。
その道中、聞き覚えのある怒鳴り声とキレのあるツッコミを聞いた。