とある人外共の生き様   作:葵・Rain

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怪我~四月二週目金曜日~

「と言うわけで、部屋を替わって」

 突然、鳳が俺の部屋に来た。

「なぜ?」

「そりゃ決まっているでしょ。千冬さんと住んでいるんだから、羨ましいのよ」

「だから変われと?」

「そうよ。因みに同室の子は金髪巨乳よ」

「……鳳、一旦整理しよ。鳳は千冬姉さんと寝たい。そのため俺は鳳の部屋で暮らす。そして同室の子は金髪巨乳」

「どうしたの?女の子と寝れるんだよ?」

「思春期真っ盛りの男女が寝るのはいささか問題があるに思えるんだが」

「気にしたら負けよ」

「いや気にするから!?」

 鳳が可笑しくなったのは前からか。って、原因ってあれでしょ!?千冬姉さんが鳳をシバクからこうなったんだろ。千冬姉さん責任とってくれ。

「ねえ、秋二覚えてる?私が酢豚が上手くなったら付き合ってくれる、って話」

「ああ、覚えているぜ」

「なら「しかし俺は悪い餃子がいいって言ったのを覚えているか?」え?」

「やっぱ知らないのか。酢豚より餃子が好きなんだ」

「初めて知ったわよ!?」

「それとお前が言った相手一夏だぜ」

「ッ!?知らないわよそれ!?」

「と言うわけで、部屋替えはなしだ」

「どうしてよ!?あそこで言う相手間違えたのよ私!?確かに似てるけど。秋二の優しいオーラを間違えたのよ。しかも何気に終わっているし」

「ハハハ、さあ鳳。就寝時間だ。おとなしく帰りやがれ」

「ええ。けど秋二。今度のクラス代表戦勝ったら千冬さんと同じ部屋、私と結婚前提のカップルよ」

「すんげぇ~、感情こもってないな。まあ俺が勝ったら1つ願い叶えてもらうが?」

「いいわよ。じぁあねぇ!」

 

 翌日。早速出られなくなりました。

 理由は事故。右足骨折、左腕骨折。あ、あと局部複雑骨折。

 遡ること。放課後。

 

「ブラウン行くぞ!」

「ええ、かかってきなさい!」

 今月から始まるクラス代表戦に向けて特訓を開始した秋二。その相手に選ばれたのがブラウンだった。

 クラウチングスタートの体勢の月兎のみでブラウンのところへ跳んだ。足のスラスターだけを吹かし回転蹴りを叩き込んだ。

 それをかわしたブラウンはスターブレイカーで撃った。それを見越してなのか足のスラスターを吹かしたまま下へ降りたふりをして、乱月を放つ。それをミサイルで防いだ。

「……」

「どうしました降参ですか?」

「いやなに、今から編み出した技を使う」

「してどうのような?」

 ただ立っているだけ。次の瞬間。

「……‼」

 バゴォォォォンと、後でぶつかった音が聞こえそこを向くとアリーナの壁へぶつかっていた秋二がいた。

 いやそれよりも驚くことはその速さ。いくら学園トップのスピードを持つ百式でもあの速さは異常。イグニッション・ブースト(瞬時加速)ぐらいはあった。いや、さらに高度な曲がる瞬時加速、リターンイグニッション・ブーストなるものを使った。違ったとしてもリボルバイグニッション・ブースト(多重瞬時加速)もあり得ない。それは秋二は素人だからと表してもわけないから。

「今のは一体……」

「歩行術駆燕」

「駆、燕?」

「本来、地面でやる移動術だがIS戦ように置き換えてみたが、ムズいな」

 そう言いながら、拳を構えた。

 ブラウンは四基のシールド・ビットを出した。

 先に動いたのは秋二。乱月を撃った。それをエネルギーアンブレラ共々かわす。次に構えたのは手刀の状態を引き締めていたから。何かを察知したのか四基のシールド・ビットを自分の目の前に出し、青いレーザーシールドを出現させた。それと同時にドンッと大きな音が響いた。

「乱月・棘」

「やりますね」

「ああ」

「ですが、これでチェックメイト」

 気づいた時には遅かった。秋二が縛られている。完全に油断していた。エネルギーアンブレラをさらに四基、計八基に増えていることに。

「このサイレント・ゼフィルスは八基のエネルギーアンブレラ、四基のシールド・ビットがあるの」

「クッ!?外れねえ!?」

「今から見せるのはティアーズ系の必殺技と言うべきでしょう」

 スターブレイカーの銃口に更に大きい銃口を取り付けた。その銃口に四基のエネルギーアンブレラが合体した。

「スターライトブレイカー。スターライトMarkⅡとスターブレイカーを合わせた特大武器よ」

 溜まると収束まで約十秒。秋二はまだ抜けられなかった。零落白夜を使っても、上手く斬れないように固定されていた。

 そして、視界は青白い光で包まれた。

 

「本当にすみませんでした!」

「いや気にしてないよ。二ヶ所だけだから一ヶ月くらいで治るから」

「そうでしょうか?」

「それよりも、アリーナのほうがすごいんだが」

「そうですね。まさかぶっつけ本番はダメですね」

「おいぃぃぃ!?試してからおこなえよ!?」

「それよりもどうします?」

「棄権するしかないか」

「しかし、棄権も些か問題が」

「代理にブラウンをと思ったが」

「一週間自宅謹慎ですし」

「小原に頼むか」

「それしかないでしょう。出ないよりは」

「お見舞いに来たわよ秋二」

「鳳か」

「あんたも災難ね」

「うるせぇ。お見舞いの品はないのか鳳くんよ」

「あんたのことだから、自分の仙豆でも食ってなさい」

「いや無いから。俺の豆は種だし」

「あの鳳さん、本当に姿見えないのだけど」

「もう慣れたわ。それに鈴でいいわ」

「では、鈴さん。私はこれで」

「じゃあな」

「ええ」

 

 クラス代表戦当日アリーナ控え室。

「何で私が」

「すまないな。俺たちのせいで」

「あんたはいいの?」

「何がだ?」

「暴言をはいた相手に頼むなんて」

「仕方ないさ。俺たちと戦ったのは小原しかいないからな」

「……とりあえず勝ってくるわ!見てなさい織斑!」

「小原千紗、打鉄出るわ!」

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