織斑の代理で出ることになった訳だが、これでも日本代表候補生だから無様な負けは認められないわ。
「へー、秋二じゃないのね」
「ゆ、幽霊!?」
「失礼ね。いるわよここに!まあいいわ」
「棄権したいな」
「あんたのことは聞いたわ。この前のことを」
「私も反省はしているわ」
カウントダウンが始まった。
「許さないわ絶対に」
3
「別に。当事者じゃないあなたには言われたくない」
2
「まあいいわ」
1
「そうね」
0
「「叩き潰す!」」
試合しながらだけど、私の家族のことを話そうかな。
母と今はいないけど父と姉と四人で暮らしていた。
母は民人党の政治家でテレビにはでないけど、政界では有名な人物、父は重機企業の社長、姉はまあ日本代表候補生の試験には受かった。
うん?私?それと言って……成績が下から数えた方が早いと言っておくわ。
ISが登場してから変わった家族ではない。
政府が変わってからなったと言えばいいかな?
ISが登場して、モンド・グロッソが終わった頃かしら二回目の。
織斑一夏殺害事件。これも有名じゃないかしら。いや、隠蔽されたから一部ね。
その責任を母がとらされたのよ。言えば、織斑兄弟の護衛の任を母が命ぜられて、最高の護衛を用意した、はずだった。その護衛にテロリストが混ざっていたのよ。母は直ぐに救助隊を編成し、行った。
それを阻止したのは、政府上層部。なぜかは知らないわ。メリットは織斑千冬に恩を売ることができたはず。それを阻止したのよ。
さて、母はこれのせいで政治家を止めて、違う仕事をし始めた。
父は女尊男卑の影響で、女性権利団体が企業を潰した。そのせいで父は多額の借金を背負い、母と離婚した。そして、死んだ。
これだけでは、心は壊れなかった。父が死んだからって憎しみはなかった。苛立ちもなかった。母も生きているし大丈夫と思っていた。
姉はまあ殺された。反女尊男卑の連中に殺された。
これが私の家族のすべて。え?私のこと?そうね……舐められないように女尊男卑の女のようになった。
いや、苛立っていたわ。母を潰した原因の織斑家は。
父の企業を潰す原因にもなった篠ノ乃束。
そして、こんな世の中にしたIS。
憎んでいたわ。こんな世の中は潰したいわ。
だからさ。死んでとは言わないわ。潰す。
だからさ、憎い憎いIS、私に少しは力を貸してくんない?ただとは言わないわ。私のすべてをあげるわ。
矛盾しているけど、それでも力がある方に寄り付かないと生きていけないのよ!
『イイネイイネ。ソウユウノヲマッテイタンダヨ。カシテアゲヨウ、チサ。コノオレ、番外コア666ノ力ノ一端ヲ!』
打鉄が持つ焔備が甲龍を撃つ。甲龍は近接戦闘をするため接近をさせない。
「やるわね!」
甲龍は双天牙月を持ち、打鉄に接近してきた。
焔備をもう一丁増やし、弾幕を張った。
「はあああ!」
双天牙月を合わせ、バトンを回すかのように弾幕を防いだ。打鉄を交代させながら、撃つ。
その時、打鉄は何かに当たり、吹っ飛んだ。
「かはっ!?」
「ふふん!どう龍咆の威力は?」
瞬時加速を使い、打鉄に接近した。分離した双天牙月を打鉄に斬りつけた。二丁の焔備で応戦するが、防せきれず連続で斬られる。さらに龍咆を撃たれ壁に飛ばされた。
「私の勝ちでs『狙われています!』!?」
砂煙から赤い弾丸が甲龍の頭部に命中した。
「はあはあ!まだ終わってないわよ!」
アンチマテリアルライフルのような武器、長距離射撃装備の撃鉄を構えた打鉄がいた。
「嘘でしょ!?」
「打鉄全身パージ!」
打鉄は最低限の以外の装甲をすべて外した。
「葵、葵改!」
それぞれ長さが違う刀型武器を出し、甲龍へ飛んだ。そしてさっきのお返しで連続で斬りつける。人間としての弱点である頭部と壊れそうな所を執拗に。
甲龍は慌てて防ごうとしたが、先に手元を斬られ、双天牙月を落とした。徒手で迎えうとうとしたが、リーチの差で追い詰められる。龍咆で離れようとしたところへ葵、葵改が突き刺さり、龍咆が機能しなくなり、新たな葵、葵改で攻められる。
打鉄は止めの踵落としを決める。
『試合終了!勝者小原千紗!』
打鉄はコクピットヘ戻った。
「さっきの見たか?」
『ええバッチリ』
「この試合、相当波乱になるな」
『けど、希望は見えてきたんじゃなかしら?』
「違いね」
『秋二、この武装を次の試合で使って見てって言ってくれない?』
「いいぞ。丁度、来たところだしな」
「小原一回戦おめでとう」
「これぐらい大したことないわ」
「それで「おい小原!」織斑先生」
「どうしました?」
「貴様、学園の備品をいじるな!最初からそうゆう風にしろ!」
「ですが!」
「だが、よく勝ったな。次からは言うように」
「は、はい!」
「よかったな」
「う、うん。で、でも……」
「話はあとだ。打鉄の改造をするぞ」
「へ?」
「戦闘スタイルにISが合わないのは可笑しいだろ?だから次の試合までにカスタマイズする」
「別にそこまでしなくても」
「あのまま出るのか?」
「う!?」
「ほら行くぞ」
その後、打鉄をカスタマイズしながらこの日は終わった。
明日も試合に間に合うように、変えついに出来た。
「これが打鉄?」
「疑似三世代IS、仮設打鉄弐式」
「武装は?」
「葵、葵改が三本ずつ、焔備が一丁、撃鉄も一丁。あとは小型浮遊盾が四つ、その中に小雨という小刀が四本隠されている。乗り心地は?」
「最高よ」
「相手はセシリア・オルコット。機体はブルー・ティアーズ、サイレントゼフィルスと同じ機体だ」
「行けるわ」
「勝てよ」
「当たり前よ!」
『小原選手、準備お願いします』
「小原千紗、打鉄出るわ!」
「よろしくお願いしますね千紗さん」
「こちらこそセシリアさん」
『試合開始!』
『『未確認ISを確認!上部から攻撃来ます!』』
両ISの警戒を聞いて、その場から離れるとピンク色の光線が地面を焼いた。
光線が当たった所に黒い全身装甲のISが現れた。