とある人外共の生き様   作:葵・Rain

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三位一体 其の二

 一夏は魔蛇に勝っていたとき、イザナギはジェントルマンドーパントと戦っていた。

 

「その程度ですか」

「っさいな!」

 

 再びジェントルマンドーパントへ斬りに行くが、ステッキで弾かれる。細い杖からとは思えない鋭い突きがフィフティーンの胴体を突く。

 

「ごふっ!?」

 

 そのまま壁にぶつかった。落ちてきた瓦礫を押し退けながら立つ。ハァハァっと、たった数分で疲れていた。

 イザナギはまた新しいロックシードを出した。オレンジロックシードとは違う大きなオレンジ色のロックシード。

 

『カチドキ!』

「また新しいのですか」

『ロック・オン!~!カチドキアームズ!いざ出陣!エイエイオー!』

「力負けしないからな!」

 

 背中にあるカチドキ旗を抜き、構えた。身の丈ほどあるカチドキ旗を豪快に振り回す。しかし、それでもステッキを使い、受け流すジェントルマンドーパント。

 だが、ジェントルマンドーパントは地面に叩きつけられた。まるで、何かに持ち上げられたかのように。

 

「やっと効いたぜ」

「何をした?」

「カチドキ旗で重力を操っただけ」

 

 カチドキアームズの能力で重力操作。

 技量が上なら能力が強いのを使えばいい。

 ただ、それだけのこと。

 どんどんと押していき、とどめとばかり大振りを繰り出した。

 立場が逆転した二人。

 

「これで最後だ!」

 

 腰から大きな銃、火縄大橙DJ銃を取り出し、カチドキロックシードを着けた。

 

『オー!オー・オ・オ・オ・オー!』

 

 火縄大橙DJ銃の砲口にオレンジ色のエネルギーが溜り、引き金を引いた。

 

『カチドキチャージ!』

 

 オレンジ色のビームがジェントルマンドーパントへ放たれた。左に避けようとするが、ビームは追いかけてきた。

 

「ぐああああああ⁉」

 

 ジェントルマンドーパントは爆発と悲鳴を上げながら、ビームに飲まれた。

 

「はあはあ、待ってろ簪!」

 

 

 場所は変わり、簪のいるところにいる弾と数馬はB.O.Wのハンターに近い赤い生物、バット型から上位進化したロイミュードと相対していた。

 弾は神機に戻した二機を持ち、ハンターに構えた。

 数馬は赤い機械の仮面ライダーのカードをディロードロイバーにセットし、ロイミュードに向き合った。

 

『ギャオオオン!』

 

 体を大きく見せ、球体になって襲ってきた。だが、その動きは遅く、単純だったため弾は最も威力が高いバレットを選んで撃った。そのバレットがハンターに当たり、大きな爆発の後を複数の小さな爆発も起きた。それに怯んだハンターは大きく弾み、壁を突き抜けてしまった。弾は素早くハンターの元へ行き、捕食形態にし、喰らいついた。

 素早く引き抜き吐き出させた。吐き出した中にはハンターの頭部と心臓と思われる部分。

 僅か一分少しの出来事である。

 

「あっけな」

『そうだね~お兄ちゃん』

『うぇえ、気持ちわる』

「焔後で美味しいもの食わせるから」

『……特製パフェ。大好物をふんだんに使ったものだからね!』

「おう」

『むぅ~、わたしもわたしも!』

「はいはい」

 

 数馬はカードをディロードライバーに読み込ませた。

 

『カメンライドドライブ!』

 

 赤いオーラを纏ったディロードがいた。さらに二枚目のカードを読み込ませた。

 

『アタックライドハンドル剣!』

 

 さらにもう一枚。

 

『アタックライドドア銃!』

 

 ディロードとロイミュードは銃を構えながら撃つ準備をした。相手が動いたら足元に一発牽制し、こっちが動いたら相手が撃つ。それを繰り返していくうちに徐々に接近し、とうとう向かいながら銃撃し始めた。

 リーチの長いロイミュードの銃剣がディロードに突き出される。ディロードはハンドル剣で弾き、至近距離でドア銃で五発撃つ。無くなったのでドアを開けて閉める。

 

『チャージ!』

 

 ロイミュードから撃たれ仰け反るディロード。倒れずにドライブの基本形態からのスピードを利用し、後ろに下がり、ハンドル剣にオレンジ色のシフトカーをセットして、ディロードライバーにファイナルアタックライドのカードを挿し込む。

 

『ファイナルアタックライドドドドドライブ!』

 

 炎を纏ったハンドル剣でロイミュードの胴体を斬りつけて、ハンドルを右に三回回し、回転斬りをする。

 

『ギギギ、ガガガ⁉』

 

 後ろに倒れて爆発した。

 

「あっけないな」

 

 丁度、フィフティーンと一夏が下りてきた。

 

「終わったようだな」

「なんだそっちも戦っていたのか?」

「はい。結構強かったです」

「さすが、事務業は弱いな」

 

 簪を謎の装置から外そうとしたとき、拍手が聞こえた。その先にいたのは、先ほど一夏が倒した魔蛇がいた。

 

「さすがだね。仮面ライダーと竜王とオメガだね」

「生きていたか」

「そういえば君はどうして私が生きていると思ったのかね?」

「簡単だ。あんたから生物特有匂いがしなかった。生きている匂いがな」

「正解。私は死んでいる」

 

 そのことに驚いていたのは数馬だけ。

 

「どこから話そうか。そうだな私が死んだときのことを「っさい」ぎゃああああ⁉」

 

 響鬼にカメンライドしたディロードが音撃棒:烈火で容赦なく攻撃していた。

 

「幽霊ならさっさと成仏しろ」

 

 音撃鼓:火炎鼓を魔蛇に着けて、ファイナルアタックライドを挿しいれる。

 

『ファイナルアタックライドヒヒヒ響鬼!』

「音撃打:豪火連舞・改!」

 

 火炎連打で連続でテンポよく叩き、一気火勢を入れる。またそこから火炎連打を叩き込み、一気火勢を入れ、筒の外側を叩く数馬オリジナルの煙火左右を打ち込み、猛火怒濤を打ち込む。小刻みに火炎連打を持ち込み、音撃棒:烈火に溜まった清めの音を一気火勢に乗せる。

 魔蛇はもがぐが、砂のように消え去った。

 

「お前の敗因は一つだ。……お前がショッカーだったからだ」

 

 魔蛇の敗因を述べる数馬。他から見ると八つ当たりにしか見えなかった。

 

 

 Side簪

 あれここはどこ?私、……そっか攫われたんだった。どうしよう、ここから抜けるには……『お嬢さんお嬢さん』

 誰⁉

 

『僕のこと覚えていない』

 

 ……思い出した。あの時の声の人?

 

『思い出したんだね。今回も声だけだけど話を聞いてくれるかな?』

 

 うん。

 

『ありがとう。あ、自己紹介まだだったね、僕はハネジロー。この世界とは違う世界から動物だよ』

 

 よろしくハネジロー。私は龍間簪。

 

『よろしく簪ちゃん!さて、僕はディメションというところに捕まっているの。捕まった理由は僕の全て』

 

 すべて?

 

『そう。あいつらは最強の生物兵器を作り出して、この世界いや、全世界を侵略および破壊をしようとしている』

 

 標的はこの世界ってこと?

 

『うん。あいつらの計画を阻止しないといけない。そのため、簪ちゃん君には何としてもここから脱出してもらわなければならない』

 

 私の価値なんてないと思うけど?

 

『君の価値はあるよ。それも世界を左右するとてつもない力。黄金の果実が君の中にある』

 

 黄金の果実?

 

『エデンの園はわかる?そのエデンの園にある木の果実。だけど本質は異なる』

 

 異なるって、爆弾⁉

 

『う~ん、そう言うのではなくて……いや表現としては当たりかな?その本質は持ち主の願いを叶える力がある』

 

 叶える力って、不死身になりたいとか世界の王様になりたいなど?

 

『そう。けど安心して覚醒しなければ使えない。だけど、あいつらにとって都合がいい。だから、放棄するか覚醒するかどっちかを選んで』

 

 選ぶって、そんな急に⁉

 

『迷っている時間は……い。てれ……が途切れ……』

 

 ハネジロー⁉

 

『簪ちゃん、答えを見つけるまで耐えて、そしたら……』

 

 ハネジローハネジロー⁉うっ⁉苦しい、痛い痛いよ⁉

 

『耐えて、絶対に……助けに来るから』

 

 ううううううううっ⁉

 

 SideNo

 簪をマシーンから出そうとしたとき、謎のせいぶつによって捕らえられてしまった。

 

「おいおいマジかよ」

「数馬知っているのか⁉」

 

 動揺している数馬に弾は聞いた。

 

「奴らめ、とうとう完成させやがった」

「だからっ⁉散開!」

 

 一夏の声で散り散りになる四人。

 ウツボのような顔、クラゲのような透明な体、イカのような十本の足、サメのような尾びれ、人間の腕と足、手には二本の赤い三又の槍を持った五メートルくらいの怪物が立っていた。

 

「おいおい。あいつから二つの生命反応が」

「現代に復活させたかショッカー⁉」

「生物とは異なるまるで、悪魔のようだ」

 

 弾の問いに数馬は答えた。

 

「奴はグリード。中世の錬金術師が作った化け物だ」

『そうだ。よくわかったなディロード。我が名はラーペンジ』

「ラーペンジ⁉」

『ここだと狭いな。場所を変えよう』

 

 そう言うとラーペンジは変わった形の物を取り出し腰についていた差し込み口に入れ、スイッチを押した。

 

『ステージセレクト!』

 

 場所が大海原に変わった。

 

「有利なところを選ぶか」

『これぐらいじゃないとお前らを倒せそうにないからな』

「いくぜ!」

 

 胸に赤、黄、緑の仮面ライダーのカードを挿し込む。

 

『カメンライドオーズ!』

『フォームライドシャウタ!』

「ならこっちもとっておき見せてやる!」

 

 道と書かれたロックシードに変える。

 

『ライダー!ロック・オン!~!平成アームズ!新たなる道・オン・ザ・ロード!』

 

 エレキ音と共に空から赤い重厚なフィフティーンのロックシードが下りてきた。

 今までの姿とは違い、軽やかなイメージから重量のある姿になった。背中には武骨な大剣、真・黄泉丸が装備していた。

 

「俺は退散するか」

 

 弾は戦力外と悟り空を飛んだ。

 

「………」

 

 一夏は重厚な鎧を外し、黒いレザーの服に着替えた。一本の黒い盾斧を取り出し、水中に潜った。

 

『さあ、来い!』

 

 ラーペンジの声と共に戦いが始まった。

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