とある人外共の生き様   作:葵・Rain

73 / 116
学年別トーナメント~六月一週目~

 学年別トーナメント当日。その組み合わせが発表された。

 第一回戦

 織斑秋二&小原千沙VSラウラ・ボーデヴィッヒ&篠ノ乃箒(第一アリーナ)

 セシリア・オルコット&鳳鈴音VSアルマ・ブラウン&シャルル・デュノア(第三アリーナ)

 シャルロット・デュノア&キセツ・ミューゼルVSモブA&B(第四アリーナ)

 となった。

 各アリーナの代表者で決勝戦が行われる。

 

 Side秋二

 

「秋二!わ、私が勝ったら付き合ってもらうぞ!」

「何、恥ずかしがっている?」

「は、恥ずかしがっているわけではないぞ!」

「はいはい。じゃあ」

「あ、おい待て!」

 

 はあ、嫌になるな。なんでこんな奴の相手をしなきゃいけないんだ。

 それよりも……お、いたいた。

 

「よ、ボーデヴィッヒ」

「む、織斑か。どうした?」

「今回勝つのは俺たちだ」

「なるほど、宣戦布告か。いいだろ、蹂躙してやる」

「はは、強者は言う言葉は違うな。自称と違い」

「自称?」

「まあいいさ。「だから、私織斑とはそういう関係じゃない!」小原どうした?」

「いくぞ!」

 

 Side千沙

 機体のチェックをしていた時、篠ノ乃が声を掛けてきた。

 

「おい」

「なにかな?」

「貴様と秋二の関係はなんだ?」

「友達以下嫌な奴だよ」

「なんだそれは!?嫌な奴とはなんだ!?」

「嫌な奴だけど、それでも近くにいないと無茶をする」

「ち、近くにいないとだと!?つ、付き合っているのだな!?」

「無茶苦茶ね」

「ええい、ええい、貴様のような奴はふさわしくない!?」

「だから、私織斑とはそういう関係じゃない!」

「どうした小原!?」

 

 織斑とボーデヴィッヒまで来たのね。

 

「大方、こいつが仕掛けて来たんだろ?」

「まあね」

「き、貴様!?」

「そこまでにしとけよ篠ノ乃!」

「「「織斑先生!」」」

「篠ノ乃!」

「……はい」

「ここで説教をしたいが、今から試合だな?なら、これで勝敗をつけろ。いいなお前ら!」

「「「「はい」」」」

 

 今回のタッグマッチは一対一で戦うことになったのね。いいわ、それでも。

 

「どうやら、俺がに変更か」

「どっちでもいいぞ。かかってこい」

 

 あっちはいい雰囲気なのに。

 

「楽しみに待っているね」

「ふん、その余裕いつまで持つかな?」

『織斑くん、小原さんもう少しで試合です。支給、発射口に来てくだい』

「いくぞ」

「ええ」

 

 SideOut

 

『これより第一回戦第一試合を開始を行います。第一試合は織斑、小原ペアVSボーデヴィッヒ、篠ノ乃ペアです』

「来たか」

 

 先に来ていたラウラがそう呟いた。

 

「ふー、はー」

 

 呼吸を整える秋二。

 葵を素振りする篠ノ乃。

 焔備を構え、標準を確かめる千沙。

 

『試合カウントダウン十五秒前』

『十秒前、9、8、7、6、5』

「錬武法織斑秋二」

「小原千沙」

『4、3、2』

「シュバルツハーゼ所属隊長ラウラ・ボーデヴィッヒ」

「篠ノ乃剣術皆伝篠ノ乃箒」

『1、試合開始!』

「押して参る!」

「いく!」

「これより目標の撃墜を開始する」

「行くぞ!」

 

 月兎で一気にラウラに接近する秋二。ワイヤーブレードとレールカノンを放つ。それを駆燕でかわし、一気にラウラの懐に……

 

「通り過ぎただと?」

 

 そのまま、通り過ぎた秋二にワイヤーブレードを四本使い追い詰めるラウラ。エネルギーシールドギリギリをせめ、上昇する。それを追従するワイヤーブレード。どんどん、張って行くのに疑問を抱くラウラ。しかし、わからないまま、再度接近を許すがまたもや通り過ぎる。

 三度目で来たらAICで止めてやろうと考えていた。

 ところ変わって千沙対箒の戦いは千沙の焔備二丁による銃撃で追いつめていた。ただ単に箒は接近戦しかできないため。卑怯者!と言っているが、卑怯ではないと反論している。箒のシールドエネルギーが100を切ったあたり、勝負を掛けに来た。焔備を仕舞い、撃鉄を取り出して、箒に狙いをつける。

 それを好機と見た箒は接近戦に持ち込もうとしたが……

 

「これで終わり」

 

 バンっという音で箒のシールドエネルギーを全て無くし、脱落させた。

 

『篠ノ乃箒、エネルギーエンプティ』

「こっちは終わったよ」

『了解!こっちも下準備はできた。壁に移動してくれ』

「うん」

 

 千沙が気絶した箒を連れて、入ってきた入り口に避難した。

 

「行くぞ。錬武法、大海の構え……蜘蛛舞!」

 降りた秋二はチョンと跳び、ラウラが出したワイヤブレードの上に乗った。乗ったまま滑るように進む。後ろから迫ってきたワイヤーブレードをバク転でかわし、また乗り移る。とうとう五メートルの所まで迫っていた

 

「ふん!」

 

 ラウラはAICを発動し止めようとした。しかし、またしてもかわし不発に終わる。そこへ月兎の準備をしている秋二。ラウラ、レールカノンで撃とうとした。しかしそれよりも早く月兎を使い、ラウラの傍に行く。レールカノンを止め、ワイヤーブレードを四本だし捕らえようとしたが、蜘蛛舞でかわされる。駆燕で真後ろに移動し、殴る準備をしていた。それに気づいたラウラはイグニッション・ブーストでかわし、反転しレールカノンを撃った。

 

「錬武法、輪月!」

 

 カポエラーのように周りレールカノンの砲弾を掬い、撃ち返した。ラウラは驚いたが、冷静にかわしもう一度撃とうしたが、そこに秋二がいなかった。

 

「月兎!」

「そこか!」

「駆燕!」

「ふん!」

 

 見つけたラウラはプラズマブレードを展開し、斬りつけたが、まるで幻を斬ったような感覚に陥った。

 

「幻蝶」

 

 声の先には壁に足をつけた秋二の姿が見えた。

 

「錬武法室内戦闘対応型、大地の構え、弾狼!」

 

 月兎のような技に思ったラウラはすぐに攻撃と防御ができる体勢になった。だが、その速さは今まで感じたことがないほどの速さ。ギリギリでかわしたラウラ。しかし、またもや来ていた。しかも、さらに速くなったと感じた。

 

「決めるぞ!衝月!」

「ぐあぁ!?」

 

 

 加速した運動能力を上乗せした衝月はラウラのシールドエネルギーのほか、体にも響かせた。だが、それで終わる秋二ではない。

 

「双月!」

 

 双月という技は鎧通しを真似て改良した技。衝月とは違い、体の内部まで響かせる技になる。もちろん手加減しても危険な技でもある。

 それを喰らったラウラは当然、その場に倒れた。

 

『ラウラ・ボーデヴィッヒリタ「まだいけるぞ!」』

「マジかよ」

「来い、織斑秋二!」

 

 そういった途端、シュヴァルツェレーゲンは泥のようなものに飲み込まれて、姿が暮桜に変わった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。