「簪なのか?」
「うん。仮面ライダーヴラ。手伝うよ」
「……俺が前に出てる」
「うん。援護行くよ!」
簪はソニックアローを取り出し、アリゲイタイガーへ向け弦を引いた。撃たれた赤い矢はアリゲイタイガーの胴体に刺さり、二本、三本と吸い込まれるように当たっていく。真・黄泉丸と黄泉丸を持ち、アリゲイタイガーの胴体へ斬っていく。高速で唐竹、袈裟、逆袈裟、右薙ぎ、左薙ぎ・左切り上げ、右切り上げ、逆風で斬りつける。
『平成スカッシュ!』
「はああああ!セイヤー!」
黒いオーラが纏った状態で黄泉丸で左切り上げで斬り、止めに真・黄泉丸で袈裟で斬りつけた。
アリゲイタイガーは後ろに二、三歩下がり、叫びながら突撃してきた。それを真・黄泉丸受け止め、ブレードを三回倒す。
『平成スパーキング!』
簪もソニックアローにアップルエナジーを差し込む。
『アップルエナジー!』
ソニックアローの中心に赤いエネルギーを集めていく。
上へ跳ぶフィフティーン。空中で回転し、両足に黒いオーラを纏いドロップキックを放つ。
「「ハアアアアア!」」
先に仕掛けたのは簪。六切れに切ったリンゴのようなエネルギーがアリゲイタイガーを包み、小さな爆発を起こしながら当たっていく。
ドロップキックをアリゲイタイガーの頭上に落とす。着地と同時に裏拳で胴体を飛ばす。
「ガハァァァァァ!?」
アリゲイタイガーは立ちながら、こう言った。
「ショッカー万歳!」
大きな爆発を起こし、爆散した。
それの上に『GAMECLRAR』と出ていた。
大海原が消え、元いた場所へ戻ってきた。
「どうやらそっちもって、誰だ?」
「えっと、簪です」
「「「ウエエエエエエエエエイ!?」」」
「どこの剣ですか!?」
「えっと、カクカクシカジカ一角竜です」
「なるほど」
「通じたのか一夏!?」
「ああ。三位一体を見ればだいたいわかるぞ」
「あ、本当だ。って、イザナギお前修行な」
「マジっすか!?」
「じゃあ帰るか」
それぞれのバイクに乗り、食堂に帰って行った。
Loading
Sideイザナギ
今回の顛末と言うか落ち。
簪の人権、昔の人権はないということがわかった。もちろん、龍間さんから聞いたことなので間違いない。もう、更識簪は死んでいることになっているのだから。今いるのは龍間簪なのだから。
それと変化したことは、簪が守られるじゃなく守るために戦うことだ。そのことで反対する人はいなかった。今は一夏さんから弓を教わっている。センスはかなりあるって言っていたな。
もう一つ変化したことがある。それは……。
「一夏くん!」
更級宇宙さんが来るようになったこと。本人は簪ちゃんのことが心配だから来ていると言っていたが、どう見ても別件にしか来ていない気がする。
簪曰く、「お姉ちゃんは私を心配しているよ。だけどね、お姉ちゃんには私のことで心配されても、もう大丈夫だよって言ったの。私を口実でもいいから来てね。一夏さんが待っているから」と言っていた。
まあ、ここにいる全員は知っている。一夏さんを除いて。数馬さん、弾さん曰く、恋愛だけは朴念仁で鈍感、しかも自然に臭いセリフや惚れさせるセリフを簡単に言うらしい。頑張って宇宙さん。
ああそれと簪と付き合うことになりました。
戦いが終わった後の夜に、本音を言い合った後に俺が口から漏らしてしまい、そのまま告白して、そしたらいいよと返事をもらい、押し倒されました。深い意味はないぞ。学校では一瞬で浸透したな。
今は学校帰り。帰り道を歩いているんだが、マドカとクロエと一緒にだ。
「なんか久しぶりに出た気がする」
「はい、そうですよね。そこのところ作者は忘れていたのでは?」
「メタいよ二人とも」
「簪様はゴールインしたのですからいいじゃないですか」
「そうだ。私も兄さんに思いを告げているんだがなかなか伝わらなくて」
「マドカは一夏さんに?」
「いや、Sと言う人にな。優しいしかっこいいし、そ、それに私を好きだと言ってくれたんだ」
「確かに惚れるね。だけどさ、それって……」
「わかっている。わかっているのだが」
「応援するよ。とりあえず、買い物でもいいから誘ってみるのがいいと思うよ」
「そうなのか?」
「うん。無難に買い物を誘ってみる。その時は私たちも行くから安心して」
「い、いや、遠慮する」
マドカも好きな人が出来ているらしい。なんか一夏さん臭が半端ないな。もしや、クロエもか?
「はい」
「マジで?」
「マジです」
「ウエエエエエエイ!?」
「イザナギ様、はしたないですよ。お相手は聞かないでください」
「はいはいっと、悪いが先に帰ってもらっていいか?」
「なぜ?」
「先生からプリントもらうの忘れたから」
「わかったよ」
よし行ったか。さてと……。
「そこにいるやつ出て来いよ」
建物の陰から男が出て来た。
「いつから気付いていた?」
「学校出てから気付いたよ」
「そうか。なら、死ね」
戦極ドライバーとフィフティーンロックシードを取り出す。
「変身!」
フィフティーンロックシードを差し込み、ブレードを倒す……え?
「変身できないだと」
「ふふ、どうやら本当に効いたらしいな」
「それは?」
「お前には無用な代物だ」
謎の男は懐から少し大きめのナイフを取り出す。
「うりゃあ!」
「ふふ、甘いな」
パンチをかわされて一発で喉へ。
「かはっ!?」
「じゃあな仮面ライダー」
悪いかん、ざ……し。
SideOut
なかなか帰りが遅いと思った簪は学校へ向かっていくとその通りに血を流しながら倒れているイザナギがいた。簪は急いで病院に連絡した。
「かん、ざし?」
「イザナギ!?話さないで!」
「もう、ない、からさ」
「しゃべらないで!?」
「生きろ……」
「イザナギ?イザナギィィィィィィ!?」
イザナギは目を閉じた。その場には救急車とサイレンと簪の叫びが響くばかりだった。