Side進太朗
「博士これを見てくれ」
「これは?」
シュタインが俺に太平洋のある地点を見せた。
「伊豆・小笠原海溝のこの地点に謎の振動が起きているのです」
赤い地点に波のような動きがあったのだ。
「こいつは、地震?違う、海底火山?」
「ここの地点調査が必要だね」
神田隊長にこれを見せに行った。そして、その地点の調査への会議が昼にやることになった。その間、可能な限り資料を作成した。
「では、臨時会議を行う。紺野博士資料を」
「はい」
「謎の振動?」
「はい。地形的には変化なし。しかし、未だ振動が収まっていないのです」
「そうなんですか?」
次に画面に映したのは水色の炎マークが特徴な潜水艦。
「そこで、海中探索用機体マリンフレイムでその原因を突き止めてもらいたい」
「質問いいか?」
アリタが質問を投げてきた。いいぞと答えるとその場に立って、マリンフレイムのことを聞いてきた。
「マリンフレイムの性能を聞きたい」
「そうだな。最大速度、40ノット、最大圧力は1500気圧まで耐えることにできています。ですが、そのため武装は最低限にしか詰め込めませんでした。一応言いますが、対怪獣魚雷を十、切削ドリルと作業アームしかありません。乗員数は三名」
「ありがとうございます」
「これにアリタいけるか?」
神田隊長がアリタに乗員できるか聞いた。アリタから無論と返ってきた。
「草薙、タカハシいけるか?」
「「はい!」」
「紺野博士とシュタインは行く直前までデータを取ってくれ。アリタ以下二名は準備をして、今から0600まで集合、0630には出発する」
「「「「「了解!」」」」」
謎の震源のデータを取りながら、タツミ、ユウキへ持っていくパッケージの調整をおこなう。この辺のデータをより細かく伝わるようにし、必要ないこの辺りは最低限にって、エラー?こんな時に『ピィーピィー!』今度は震源になんかあったな。なになに……え?こいつは山か?山にしては歪ではない。まさか⁉
「シュタイン!今すぐデータを取るぞ!」
「もうやっている!」
やはり建物だったか。しかし、建物がこう上がってくるものなのか。そもそも、海底にあるのだから壊れていないといけない。しかも、深いところなのに。
「どうやら、海底遺跡だね」
「そうだな。隊長に伝えてくる。データを頼む」
「了解」
神田隊長に連絡をしないとな。
「隊長、紺野です」
『どうした?何か進展でも?』
「はい。これを見てください」
隊長の端末に先ほどのデータを送る。送られたデータを額にしわを寄せながら見ていた。
『……なるほど。三人へ俺が送っておく』
「頼みますこちらも引き続きデータを取るので」
『疲れないようにな』
さて、パッケージの調整に戻るか。『プルプル!プルプル!』今度は何だよ。
『紺野さんお久しぶり』
「インファント社長久しぶりだな。何かありました?」
今、電話をよこしたのはアメリカにあるIS会社、インファント社の社長、レオ・M・インファント。若手ながら世界のIS業界ではその名を知らぬ者はいないだろ。そして、俺らのスポンサーだ。
『今回送ったインクルシオと紫のパッケージなのだけど何か不備が生じましたか?』
「そうだ!ここなのだが、今データを送る」
『受け取りました。何々…………ああ!ここですね。確かに伝達能力を上げるなら中枢の細かい器官をさらに細かくする。理に適っているのですが、やはり、オーバーヒートするのでキツイですよね。ならこことここを変えてみるのは?』
「はい。……なるほど!いいですね。なら、次のパッケージは」
『そう……宇宙用パッケージの試作パッケージ、海中用パッケージ、スプラッシュアサルト』
「子供たちに試験パッケージを使わせるのは危ない気がするな」
『大丈夫よ。こっちのほうで試験運転は済ませたし、後は、それなりのデータが特に海中での行動を』
「社長のほうでもできたんじゃないのか?」
『一応ね。だけど、私的にはあなたには迷惑を掛けたのを忘れていないわ』
「あれはしょうがないが、起こした奴が全面的に悪い」
『ですが……』
「水に流しましょう。それより、アメリカも大変そうですね」
『まったくよ。大体、アメリカやロシア、中国などが脅してくるからたまったものではないわ。それよりも、紺野さんあなた最近変わったわね?』
「変わった?どういうことだ?」
俺は疑問に思った。その口元はかすかに笑っていた。
『最近さ、こっちのほうにある人たちが来ていてね。それ撃退よ。まったく』
「はあ?」
『誰もが
少し背中に汗が落ちた。だが、呼吸は乱さないで聞いた。
「……こちらから何人か送りますか?」
『いいのよ。こっちはこっちで処置しているから。気を付けてくださいね。特に後ろにいる
「ええ、伝えておきますよ。
まさかばれていたとは、協力関係だからとかスポンサーとか命の恩人とか。色々感づかれると面倒だな。
SideOut
「ふうー」
「お疲れさま、コーヒーだ。砂糖は多めだろ?」
「ええ、ありがとうバトラ」
「それでどうだ?」
「間違いなくあいつらと同じところの奴だわ。けど、大丈夫そうだったわ」
「そうか。では、あいつの話を信じるってことだな」
「ええ。彼を、いえ彼女を」
インファント社地下のある一室。そこには黒と白の縞々の宇宙人が立っていた。赤い瞳を光らせながら。