Side秋二
とうとうこの日がやって来た。待ちに待った。
「さんさんと照らす太陽」
「風に乗る潮風」
「目の前には青い海」
「「「「臨海学校よ、私が来た!」」」」
「うるさいぞ馬鹿共!」
「「「「セラフ!?」」」」
……殴られた奴らはほっといて、早速今日から三日間お世話になる旅館の女将に挨拶をすることになった。
「今日から三日間お世話になる花月荘だ」
「みなさん、ゆっくりしていってください」
「「「「「お願いします」」」」」
本当に若いなこの人。既婚者で子持ちなのにまだ二十代くらいには見えるんですけど。
「あら、この子達が」
「ええ、すいません。色々迷惑をかけます」
「いえいえ、迷惑なんてそんなことはないですよ。すごく素直な子達じゃないですか」
「お前達は私ら教員と部屋がいっしょだから」
「「はい」」
「これが日本美人ですか」
「初めて見たよ着物」
「「すごく美しいです」」
「こんなおばさんを、お世辞でもうれしいわ」
「女将さん、こいつらは素で言っているんで」
「さて、肝心な授業は明日からだ。今日一日は遊んでもよい。ただし、迷惑はかけるなよ。特に男子ども一線を越えるようなことはするな。いいな?」
「「「「Yes,mam!」」」」
「誰が、女ボスだ!」
さっそく、部屋に行き、水着アップ!(すいませんテンションが変わると思うのですが、気にせず見てください)
選んでもらった黒いトランクスタイプの水着を履いて、白のパーカーを羽織ってさっそく千紗とブラウン達と合流した。
「来いよ。サマーデビル」
「私をそう呼んで
「ふふ、見せてやろう。行くぞキセツ、ブラウン!チームソレスタルビーイング!」
「行くわよ!ユウキちゃん、タツミくん!チーム鉄華団!」
「えー、鉄華団VSソレスタルビーイングの試合を開始します。スタート!」
サーブ権は俺たちから。
「行くぞ!」
「でませい!」
鋭いサーブが鷹月へ放たれる。鷹月はレシーブでうまく上に上げて、それをトスするユウキ。
「兄ちゃん!」
「おう、任せろ!」
高くジャンプしたタツミは回転して足でボールとアタックする。回転と普段から動かす足の力でボールは強い一撃として放たれた。だがそれを止めたのは。
「遅いわね」
そうブラウンだった。足でボールをトスし、秋二へ繋げ、キセツへ繋げた。
「いくぞ」
足に風が纏いはじめ、纏った右足でボールを蹴った。
「ストーム!」
それを受け止めようと鷹月はボールを掴んだ。だが、思い出してほしいなぜビーチバレーをしていたのにサッカーみたいになっているのか。
「ピー!鷹月、イエローカード!」
「え!?」
そんなリアクションだよね。
SideOut
Side千冬
三年ぶりに私はアイツと今日の夜会うことになった。黒のビキニに着替えて、生徒たちがいるところに来たのだが、なにがあった?
「お、織斑先生!?」
「これはなんだ山田先生?」
ビーチバレーなんだろう。だが、死屍累々はなんだ?
「織斑先生もやりますかビーチバレー?」
「これがビーチバレーだったら、この有り様はなんだ?」
「ビーチバレーをしてたら、周りに被害が起きてしまい、全員気絶しました」
「馬」
「鹿」
「者」
「共」
「が!」
「「「「「「ビィビィ!?」」」」」」
足下に転がっていたボールで馬鹿六人へ当てる。
呆れた私はこの場を離れて、お腹が空いたから海の家へ来た。
「いらっしゃいませ」
「焼きそばとかき氷メロンを一つ」
「はい」
更識に似た格好の少女に注文していると隣にいる店員に目を疑った。どこぞのロリコン吸血鬼擬きや某妖怪アンテナのような黒い髪型で、目が鋭い。そして、姿が秋二は似ている。こっちのほうが大人びているから父に似ている。
「お待たせしました」
「ありがとう」
「また、来てください」
焼きそばとかき氷を持って、山田先生のところへ戻ってくると、赤のスポーツカーが道路に止まっているのが見えた。
「あれは紺野兄妹?」
「あ、織斑先生」
「こちらが」
「失礼します。紺野兄妹の関係者ですか?」
「父です」
「お父さんでしたか」
「初めましてタツミとユウキの父、紺野進太郎です。息子娘がお世話になっています。そちらにご迷惑はなかったですか?」
「いえ、二人は我々教師一同に見習わせる所がただただあります」
「そうですか。では、明日はよろしくお願いします」
車に乗って、この場を去っていった。
そうこうしている内に夕方になっていた。生徒達を旅館に戻し、夕食が準備されえている大広間に先に来た。続々と生徒、教師が集まり、最後の教師が席に座った。
食事は何事もなく、この海で取れた新鮮な魚介類を使った料理を舌鼓した。
そして、その夜。待ち合わせ場所のいた。
「ちーちゃんおまたせ」
「来たか束」
童話アリスに出てくる服装で機械的なウサギの耳を着けているのが、篠ノ乃束。全世界で指名手配されている友達だ。
「直接会うのは何年ぶりかな?」
「さあな、大体の用件は察している。だが、今必要な事なのか?」
「……そうだね。だけど、私もうかうかしていられないしね。それに今の箒ちゃんを見てみたいし、それにこのコアが反応したんだよ。ちーちゃん」
「束、一つ聞きたい。お前は何をする気だ?」
「勿論、戦争だよ。止めるための。もう二度とあんな思いはしたくないから」
そう言うと束は消えていた。何が始まるのか、その時は私は……。