Side秋二
『目標確認!スクランブルまで五十メートル!』
「作戦通りに!行くぜ!」
今回の作戦はシンプルで賭けに近い、だが問題ない。失敗をしても策はまだある。
俺はブラウンのビットを足場代わりにし、月兎で第一加速を、さらに最近会得したイグニッション・ブーストを使い、一気にシルバリオ・ゴスペルへ近づいた。だが、ただの速いだけではダメだ。さらに重い一撃を乗せないと。それに使う技はこれだ!
「錬武法奥義、竜巻!」
速度は申し分ないし、その分重い一撃を叩きこめる。そして、白式には霊落白夜がある。それを合わせれば、倒せる。
シルバリオ・ゴスペルは気付いたが、遅い。
ドリル状になった一撃が一気に胸に叩きこんだ。シルバリオ・ゴスペルはそのまま、海に落下した。
『シルバリオ・ゴスペルのエネルギーエンプティ』
「作戦成功かな?」
「たぶん。一応、警戒は『海面より高熱反応!?来ます!?』っ!?」
どうやら、相手は簡単に倒れてくれないらしい。しかも、姿も二次移行。
俺は作戦2へ移行した。
俺は今あるエネルギー接近戦で戦い、遊撃をブラウン、援護をオルコット、そして、指揮をミューゼルにしてもらう。
エネルギー弾を撃ってきたのでとりあえず、全部回避!縦横無尽に空を駆けぬけ、できる限り後方にいる者をターゲットされないように回避。時折、乱月を撃ったりして、常に俺がヘイトを稼ぐ。
『動きは読めた。織斑は今まで通りに動いて、ブラウンとオルコットはパッケージの解除。その間は俺が援護する』
「了解!」
「わかったわ!」
「わかりました!」
とりあえず、動くのを必要最小限にするのみ。主にエネルギーがヤバそうだし。動から静へ変える。
好機と見たのか、シルバリオ・ゴスペルが接近戦を仕掛けてきた。速度は速いが、避けられないわけじゃない!パンチを受け流し、キックを抑えて、投げ飛ばす。エネルギーはさっきよりは少ないが、消費するスピードも多いわけではない。
そこへ、ブーメランが二つ、俺とゴスペルの間を通り抜けた。
「あぶなぁ!?」
「す、すまない!?」
どうやら、ミューゼルが投げたブーメランだった。本当に危なかった。シールドエネルギーがまだあるうちにできる限り、減らさないと!
「お待たせしました!」
「ブラウンとオルコットが来たな。二人は攻撃範囲外でゴスペルを中心に平行になるように援護」
「ええ」
「織斑は一回交代だエネルギーがやばいだろ?これを使え」
ミューゼルに長方形の物体を渡された。
「エネルギー回復のバッテリー、後方でそれを使ってくれ」
俺は言われた通り、後方に下がった。だが、予想外なことが起きた。
『しゅーくん大変だよ!?』
「どうしたんですか束さん?」
「箒ちゃんがそっちに行っちゃったんだよ!?」
「なんだと」
SideOut
Sideキセツ
俺はシルバリオ・ゴスペルと戦いながら、保護されたときにあった出来事を思い出していた。
『ハーイ!貴方が四人目の男性操縦者ね?』
『キセツ・ミューゼルです。よろしくMs,ファイルス』
『私って有名かしら?』
ナターシャは天然気味の人だった。
『ここはね、ISの研究室よ。ここに私が乗っている子、シルバリオ・ゴスペルがいるのよ』
『子?物じゃないのか?』
『あの子は物じゃないわ。私が乗るとね、甘えてくるのよ。いつも、おはよナタルって』
楽しそうに話していた。その時に会ったんだ。近くに鎮座していたこいつに。愛着がわく、わかないかかわらず、とりあえずコミュニケーション取ることが大事と言われた。
『おお、お前がキセツ・ミューゼルか?』
『そうだけど。Ms,コ―リング』
『俺の名前を知っていて当然か。まあいいさ、お前乗って一週間か?』
『ああ、稽古つけてくれるならナタルがついてくれている』
『そのナタルに、言われたから今日は俺が相手だ』
イーリスにも会い、色々来い期間だった。俺がIS学園に行くときに、別の所で働くと聞いていたので休みの時はい行こうと思ったが、意外と早く会えた。
ぱっぱと倒すとするか!
『警告!こちらに未確認ISが接近中!』
なんだと!?
『俺だ!こちらに篠ノ乃が向かっている!無断で出たらしい俺が止める!』
「わかった!ここは任せておけ!」
織斑が抜けた。三人でやるのか、少しきついがやるしかない!
ストームとトルネードを取り出した。接近しながら翼を狙い撃つ。格闘戦できる範囲まで来た。右手に持つストームで突きつける。避けたが、左手に持つトルネードで撃つ。もう一段階、スピードを上げて蹴る。片手で足を掴まれたが、顔面に三発づつ撃った。掴まれていない足で蹴る。
大きく避けれたが、そっち側にはオルコットがいる。
「見えましたわ!ブルー・ティアーズ!」
ブルー・ティアーズを操りながら逃げられないように道を潰している。戻ってきたな!さっき同じだ!
「はああああ!」
空から紅いISが突っ込んできた。
「何をしている!?」
「こっちのセリフだ!」
「お前たちが、私と秋二がいればそんなの終わる」
『逃してしまった!』
追いつかないと!ウインドラビットの速度を上げた途端、その先に篠ノ乃がいた。早い!これが性能の差かよ!
「キセツ!行くぞ!」
「おう!」
やっと現れた織斑と共に攻撃を仕掛ける。
お世辞にも剣道の戦いをしている篠ノ乃。普通の人なら倒せるじゃないかという腕前だが、今はいらない。むしろ邪魔だ。
『名称不明の船を発見!』
こんな時に!?
「織斑さん、ミューゼルさん危ない!?」
ブラウンの声を聞いた時、俺は、俺たちは船の方に飛んで行った。
目の前に輝く光を包まれたと同時に意識は無くなった。
SideOut
「お、織斑先生」
「オルコットとブラウン織斑とミューゼル、篠ノ乃を回収して離脱だ。作戦失敗だ!」
千冬は作戦に出ている者たちを離脱させた。大広間に沈黙が招いた