とある人外共の生き様   作:葵・Rain

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 投稿遅れてすいません!
 今回はマテリアルは無しになります。前に出したマテリアルは一度消して纏めます。身勝手ですいません!
 では、どうぞ!


秘密/夏のMaliceFight ラストパート

 Side束

 意気消沈しているちーちゃんを横目に私は説明することにした。こちらだって暇ではないしね。

 

「それじゃあ話すよ。

 とりあえずちーちゃん、ISコアはプロトとオリジナルがあるのは知っているよね?」

「……」

「ちーちゃん……」

「束その前にだ。私だって人として通さないといけないことがある。

 一夏、お前には迷惑を掛けた。すまなかった。家族としてやり直すことはできない。だが、ときどき顔を見せに来てくれないか?」

「それって」

「わかっている。わかっているのだが、どうしてもなんだ。そばにいなくてもいい。たまには会いたいのだ。罪滅ぼしではないが今私がしたいことなんだ」

「いやだな。そもそも縁を切るために来たんだ。それなのにまた繋がろうとしている?バカか?」

「そ、それは……確かにそうだな。今の話はなかったことにしてくれ。それよりも束コアの話だな?」

 

 空元気出して、必死に繋がろうとして、結局報われないなんて。それもそうだね。私もいつかそうなる。クーちゃんにも迷惑をかけてしまう。そのために同年代の人たちと一緒に暮らしてもらっている。

 ……よし、話してしまう!

 

「うん、では話そうか!

 まず最初に話すことはプロトコアについてだね。名前の通りオリジナルコアになる前の試作品なんだ。そもそもなんでISコアに自己進化と人格を与えたのか。そこから話さないといけないね。私はね、昔の偉人たちが成し遂げれなかったことの一つをしようとした。生物の誕生をね。いまでもあるクローンや強化人間といったものではなくて、一つの生命体を創りだそうとしたんだ。そう、ミュータントっていえばわかるよね?」

「まさか!?」

 

「そう、無機物と有機物を合わせた生命体サイボーグをね。そのためにまず研究所と素材が必要だった。幸いなことに研究所は見つかったし、そのための機材もあった。あとは素材のみ。素材に関しては人以外のDNAが必要だったしね。その辺は胸糞悪いから言わないよ。当時の小学生にしてはイカれていたけど。そんなときだね。自己進化する事ができる細胞を作り出すことに成功したんだ。

 次に行ったのは心臓の部分。地球上の鉱物は勿論、宇宙の鉱物も取りに行ったよ。さらにゴムやガラスといった加工品にも手を出した。そうしてコアは完成した。コアの方が案外早くできた。

 そうして、自己進化の細胞N細胞とコアを定着させる実験をした。だけど、成功したのは僅か百個と暴走したコア一個の合計101個。暴走したコア、忌ましめを込めてNo.666と名付けた。666は早急に冷凍保存した。

 そのコアでも成功したのは僅か一個。そのコアがプロトタイプ、オリジナルの祖、No.0、黒龍。

 ここまでなにか?」

 

「なんだその実験は!?」

「おいおい天災のほかにマッドサイエンティストもかよ」

 

「だけど、まだ話終えてないから。

 次はオリジナルコアだね。黒龍のデータの元作り出したコアは500個。その中でNo.1のコア、白騎士はワンオフアビリティが二つあったんだ。その段階で私の実験は成功したんだ。

 さっそくそのデータを発表しようとした矢先事件が起きた。X星人襲来事件だよ。当時、世界各国のミサイルのコントロールをハッキングしたX星人は狙いをここ日本に向けた。自衛隊はもちろん対応に遅れた。私も面倒くさかったけどね、それをしようとしたのは白騎士だった。彼女にはちーちゃんのことを話していたんだ。最初にできたコアだからね。私の最高の友達のことを話たせいなのか止めたいと言った。私は反対したんだ。ほら、復興のさなか私が発明したものを使えると思ったからね。だけど、彼女は己の正義と事情を知っているならちーちゃんはこうするんだと言ったんだ。だけど、ISは一体しか擬人化機能を有していなかったからね。ちーちゃんを呼んだんだ。後は起動してミサイルを破壊し、そのついでにX星人を潰したぐらい。

 これでISは完成した。そして各国にコアを配布し、私は逃げ隠れの生活をすることになった。

 私の事情が入っているけど、その辺は気にしないでもらいたいね」

 

「駄兎、色々言いたいがとりあえず目的はなんだ?新人類の創造か?それとも当初の目的通り宇宙開拓か?」

「ふふふ、半分あっていて半分間違っている。私はね、この子達を生きさせたいんだ。つまり愛着がわいたというのもおかいしけど愛情が芽生えたと言う方がいいかな?うん、創った者としての使命を全うしないいけない。それにプロトのほうも遅れながら人格を出してきたしね」

 

 一気に喋ると喉が乾くな。

 

「ラムネだ」

 

 おお!気がきくね。ふんっ!……うまい!

 喉も潤ってきたし、次の本題を話すとしますか。

 

「では、ここからが本題ね。

 ちーちゃん、五月頃所属不明のISが出現したのはわかるよね?」

「ああ、今も解析している」

「そのIS、私は作っていない。

 そして、今から言うことは他言無用ね」

「ああわかった」

「そのコアはね、スパークドールズを使っているんだ」

「スパークドールズだと!?馬鹿な、そんなはずはない!?第一お前にしかできないコアをどこの誰が作ったんだと言うのだ?そもそもコアの作り方が違うではないか」

「そこに気づくよね。だけど敵の方が上手だったよ。そもそもなんであの時あの論文を信じたのか。私は馬鹿だったよ」

「やはりかディメションの仕業か。前から怪しい動きをしていたとおもっていたが、なるほどお前にいやこれを作れるやつなら誰でもよかったわけか」

「正解。混乱しているちーちゃんに簡説にわかりやすく言うとね、悪の組織。規模は不明、表や裏の有名人のバックにいるチョーヤバイ組織」

「急に頭悪くなったぞ」

「話を戻すが、スパークドールズと所属不明のコアの反応が一緒だったわけだな」

「正解。データはハッキングしてとった」

「それやめろ」

 

 会話に弾みがなくなってきたし、そろそろ終えないと。

 

「ちーちゃん後日会おうね」

「待て束!最後に聞きたいことがある!お前は何をしたい!?」

「決まっているじゃん。私がいる世界を私以外が好き勝手に遊ばせないためだよ」

 

 そう言って私は崖から落ちていき下にある飛行機に乗ってその場から消えた。




 次回予告

 町に待った夏休みの季節。そんなとき、冥王星から隕石が地球に向かっていると情報が出た。その調査に勤しむ進太郎たち研究者たち。破壊作戦を立案するが、それより早く地球に到来する。
 さらに強くなろうとする秋二の前に師匠が現れる。
 そして、何気に忘れられた最後の主人公が本格的に動こうとしていた。主に生活費のために!

「規模1Kmの隕石地球衝突まで残り五分!」
「久しぶりだな秋二!」
「し、師匠!?」
「後書きこんなことを書いていいのか?」

 次回、SummerVacation

『私は、私は、誰なんだァァァァァ!?』

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