仮面ライダーシャイン~輝ける戦士~   作:光陽03

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前回から1ヶ月も空けてしまい申し訳ありません。
今回はあのライダーが登場します


第4話 誓いの蒼空

キラはまったくもって自分が今、置かれている状況を理解できずにいた。

どうして自分が現実では有り得ない不可思議な力を得たのか

どうして自分が化け物と蔑まれるようになってしまったのか

どうして自分は小屋に変身解除された状態でいるのか

などと考えていた内にいつの間にか男が目の前に来ていた。

後もう一歩踏み込めば体と体が触れそうな程の間隔を保ちつつ、男の視線はキラの目を見ている。

 

 

「そうか、よかった」

 

「あのここは?みたところどこかの小屋みたいですけど」

 

「ああ、近くに住んでるなら分かると思うけどここは夕暮山(ゆうぐれざん)の中腹にある小屋だよ。川の近くで倒れていたのをたまたま見つけてここまで運んだんだ」

 

「そうだったんですか…すいません迷惑かけて」

 

 

男は頭を下げたキラに「いいよ、気にしなくて」と微笑みとともに言葉を返す。

 

 

「それにしてもどうしてあんなところで倒れていたんだい?上流で川に落ちて流されたにしては服が濡れてないし、迷ったわけでもないんだよね?」

 

「っ!それは……」

 

その質問にキラは返答に窮した。

自身も薄々予想していた質問であり、決して聞いて欲しくなかった質問だからだ。

話しても信じてもらえないから無駄だと言うでも。冗談の一言で片付けられるのが嫌だからでもない。

むしろその逆。

話して拒絶されるのが嫌なのだ。

数秒前までの笑顔が嫌悪に変わってしまうのが、恐ろしい程に怖い。

 

 

「嫌なら無理にとは言わないけど、君さえ良ければ教えてくれるかな。もし俺にできることがあるなら力になりたい」

 

 

そう語りかける男にキラは何かを感じさせられる。

ふと目を見るとその表情は嘘偽りがなかった。

しばらくの静寂が場を支配していたが、やがてキラは未だに不安を隠せない様子でありながらも、閉ざしていた口を開く。

 

 

「自分でもよく分からないんです。……ただ自分がもう普通の人間じゃなくなったこと意外は全部」

 

 

ある日突然自分が力を得たこと

姿が変わった自分が化け物と呼ばれ畏怖の目で見られたこと

 

 

一瞬、男が声を漏らしたが今のキラにはそれを気にしている余裕はなかった。

 

 

「ついこないだまでは何も変わらない日常の繰り返しだった。でも、気付かない内に変わってて……僕は人間として見られなくなった、もう何が正しくて何が間違ってるのかわけが分からなくて」

 

 

言い切ったキラの目には僅かであるものの、水が溜まり頬を伝っている。

指先で軽くつついただけでも崩れさってしまいそうな程に心が折れているのが男には感じられた。

 

 

「いいんじゃないかな。今は分からなくても」

 

「え」

 

唐突に呟いた男にキラは驚きの眼差しを向け、目を見張った。

 

 

「無理に焦る必要はない。今は分からなくてもいつかは分かるさ、君が答えを見つけることを諦めさえしなければ」

 

 

変わらない穏やかな口調で言いながら男は木製の出入口に手を掛け、キラを手招きする。

 

 

「ちょっと着いてきて」

 

 

一体何をするのだろうか?と当然キラは気になったが、悪意のある表情や仕草ではなかったので、素直に言われた通りに男の後に続く。

小屋を出て十数分近く山頂に向かって歩いていると、草原が広がる場所に出た。

男は辺りを見渡し気持ち良さげに頷く。

 

 

「さて、ここでいいかな」

 

「あの、何をやるんですか?」

 

 

「俺も、さ。君と同じように今までとは違う自分に戸惑ったことがあるんだ。今から15年ぐらい昔の話になるけど」

 

「1…5年…!?」

 

 

そんな馬鹿な、とキラは思った。

少なくとも見た目は20代前半でとてもその爽やかかつ整った顔立ちは、とても年以上の時を生きて来た男のそれとは遠く掛け離れている。

有り得ないと意味を込めた視線でキラは男を仰視していると、彼は自分の真上を見た。

どこまでも果てしなく広がる清々しいまでに晴れやかな青空を

 

 

 

--------

 

 

 

 

ある日、俺は大学の友人たちと山にキャンプに行っていたんだ。

人数は俺以外に男女合わせて5人。

みんないい大人なのに年甲斐もなくおだやかな時間を過ごしていたなぁ。

そんな幸せな時間がすぐさま終わりを告げるとは、俺は考えもしていなかった。

たまたま1人、ハングライダーで空を飛行していた俺は見てしまった。

ある男性を謎の集団が強引に車の中に乗せようとしているのを。

今思えば軽い人助けのつもりだったのかもしれない、

俺はすぐさま男性の元に向かい集団を撃退した。

何故襲われていたいたのか理由を聞こうとすると、男性は感謝の言葉と共に「何も知らない方が……君のためだ」と残してどこかへ行ってしまった。

怪訝に思いながらも、俺は良いことをしたと満足感に満たされていた。

しかしこの行動が、取り返しのつかない事態を引き起こす結果に終わることになるのを後に俺は身をもって味わう。

キャンプ場所に戻って来た俺を待っていたのは、惨たらしい姿に変わり果てた友人たち。

俺が計画の邪魔をしたことで組織は、罰として何も知らなかった友人たちを皆殺しにしたんだ。

--どうして友人たちがこんな目に会わなければならないのか

懸命に集団に襲われていた男性を見つけ出し、話を聞けた……

 

 

『--博士、教えて下さい!仲間は何も知らずに殺されたのです。それでは浮かばれません。せめて、僕がそのわけを知りたいのです』

 

 

男性は暫し言うべきか迷っている様に見えたが、神妙な顔をしながら教えてくれた。

仲間が殺されたわけと……平和な世で暗躍する悪の組織の存在を

何でも男性は悪の組織の元にいたが、組織の余りにも非情な行いに耐えきれず脱走して来たらしい。

当然邪魔をした俺を組織が生かしておくはずもなく…

男性を連れ戻そうとやって来た組織の手に掛かり俺は死んだ……はずだった

 

 

 

 

『これは……これが俺の姿なのか』

 

 

男性によって施された手術によって九死に一生を得た。

だが代償として人としての姿以外の別の姿を得てしまった。

そんな俺の姿を見たカメレオンの怪物は醜悪の形相でこう言い放った。

 

 

『そんな姿でどう生きていく……死んだ方がマシだ!』

 

 

皮肉にも的確に的を突いた言葉だった。しかし俺には分かっていた。

こうすることでしか俺を救う方法が残されていなかったのだと。

 

 

『その心配は無用だぁ!』

 

 

そう自分に言い聞かせるように叫び、俺は戦いの果てにカメレオンの怪物を倒し、男性の元に駆け寄った。

見ると男性の頬には涙が伝っているのが分かった。

 

 

『……済まん。私は元通りの君で生き返らせたかった……そんな姿にしてしまって、私を恨んでくれ!』

 

『博士、元気を出してください。私は少しも博士を恨んだり、憎んだりしません。逆に……今は感謝している気持ちです』

 

『感謝?』

 

『--の悪を知った今それと戦える力を与えてくれたことに感謝します!』

 

『--君』

 

『私は悪を憎みます--と戦います。博士、元気を出して一緒に戦いましょう!』

 

 

俺が差し出した手を男性は強く握り返してくれた。

 

 

『本心からそう思ってくれるのか?』

 

『前の私にはなかった力が今はあります。それも素晴らしい力が』

 

『素晴らしい力……』

 

『見ていてください!』

 

 

距離を取り俺は新しく得た力で俺は飛んだ。

湖、山、森、町、すべてを見渡す果てしなく広い青い海を

 

 

『--君。君こそ…君こそ だ!』

 

 

 

 

--------

 

 

 

 

話を聞いたキラは単純に驚いていた。

ついこないだまでの彼なら架空の物語か冗談の一種として受け取れたかもしれない。

だが今は違う。自分が数日の間に体験した出来事もまたそれらと何ら変わりないものであったからだ。

故に気になっていることがあった。

 

 

「そんなことがあったのに、あなたはどうしてそこまで強くいられるんですか」

 

 

自分でも失礼な質問だと承知していた。

しかしどうしても聞かなければならない。

そんな思いに駆られていた今のキラに男は困ったように、頬をかきつつも答える。

 

 

「人に言われる程俺は強くないよ。何度も挫けそうになったり逃げてしまいたくなるような時もたくさんあった。でもその度に周りの人たちが俺を支えてくれた、守りたい人や物があったから俺は強くあろうと…戦い続けることができたんだ」

 

「僕にそんなことができるのかな…」

 

「できるさ、俺にだってできたんだ。君にも必ずできると俺は信じてる。どれだけ苦しんでも悩んでも涙を流しても。それでも、戦っていいんだ」

 

 

キラは胸の内が段々暖かい何かに満たされていくのを感じていた。

初対面でありながらこうまで自分を気遣い親身になってくれた、目の前の人間が眩しいぐらいに輝いて見えた。

だが次の瞬間男の顔が険しい表情に変わり、ある一方向に目がいく。

 

 

「どうしたんですか?」

 

「……町が襲われてる」

 

 

まさかと思ったが不意に男の言葉を肯定するかのように、町から煙と共に爆発音が上がる。

数秒後にキラも2回目となるあの感覚に襲われある確信を持つ。

これはただの火災などではなく怪物によるものだと

山を降りようと走りかけたキラの足を男の声が止め、振り向いた彼にある物を投げ渡した。

 

 

「待って!これを返すの忘れてた」

 

 

それは3つのメダルがセットされている状態のベルト--シャインドライバーとリーダー

先程まで自分が忌み嫌っていた力であり、化け物と呼ばれるようになった最大の原因。

 

 

「今の君なら分かる筈だその力で自分がしたいことが」

 

 

言われてキラはしばしベルトを見つめていたがやがて意を決したのか、男にコクりと頷き返すとベルトを腰に巻き姿を変えた。

その動作に迷いや恐れは一片たりとも存在していない。

 

 

〈フェニックス!レグルス!アビス!……フェ・ル・ス、フェルス、フェルッス!〉

 

「それが君のもう一つの姿か、いいじゃないかよく似合ってる」

 

「ありがとうございました。それと、行って来ます」

 

「うん。気を付けて」

 

 

まるで親子や兄弟がする日常的な会話をするとシャインは走り出し、あっという間に後ろ姿が見えなくなってしまう。

男は見えなくなるまで見送ると、消えそうな程の弱々しい音量で呟く。

 

 

 

「11人目……か。さて、俺も行くとするか」

 

 

 

 

--------

 

 

 

ATASIジャーナル編集部では編集長桃井レイコの指示の元、的確に避難作業が行われていた。

何人かは付近で発生した爆発に怯え我先にと逃げ出してしまった。

そんな中、シンジが桃井にある頼みを要求していた。

 

 

「編集長!俺現場に行って来ます」

 

「何を言ってるの!?ダメよ、あなたも逃げなさい」

 

「ですが、このまま何もしないで指をくわえて見ているなんて俺にはできません!」

 

「貴方の気持ちは分かるわ、でもそれは認められない」

 

「そこをどうにか、お願いします!」

 

「俺からもお願いします。編集長」

 

 

頭を下げるシンジの隣に立ち桃井に進言したのはレン。

シンジが豆鉄砲を食らったような顔をして、驚いているとレンは彼の肩を叩き桃井に頭を下げる。

 

 

「大丈夫です、こいつだって引き際ぐらいわきまえてますし、シンジはカメラマンとしての仕事をしに行くだけです。そうだろ?シンジ」

 

「レンさん…」

 

「責任は全て俺が取ります。ですから、お願いします編集長!」

 

 

テコでも動かないというようなレンとシンジの二人を桃井は何度も視線を往復させていると、呆れと尊敬が混じったように息を漏らす。

 

 

「いいわ許可します。ただし、危ないと判断したらすぐに逃げなさい。命あってこその物種なんですからね」

 

 

許可を得たシンジは弾かれたように、慌ただしくデスクの上に置いていた愛用のカメラを手に出て行く。

 

 

「あなたも大変ね」

 

「いえ、チームですから」

 

 

さも当然な様子で答えるレンにレイコはうっすらと笑みを向けた。

 

 

 

 

無残に瓦礫と化したビル。アスファルトが露出した道路。めらめらと揺れる小さな火。

惨状の渦中では逃げ惑う人々で溢れかえっていた。

「傑作だ」と大層愉快そうに高笑いしていたのは、黒いタカの姿をした怪物タカエンマ。

ある組織によって改造手術を受けた証として、特徴的なバックルをしたベルトを身に付けている。

そしてもう一体。隣でタカエンマを一瞥するミュランが生み出したサーヴァント--ペンギンサーヴァント。

現存するペンギンとは姿形は似通っているものの、体色は黄色と違う部分がある。

 

 

『これだけやれば仮面ライダーも黙ってるわけにはいかねえだろ』

 

『その仮面ライダーとやらはともかく私はシャインが出て来ればそれでいいのだがな。しかし未だに現れないとは』

 

『なあに、ならそれまで適当に人間共を殺して時間潰しとけばいいさ…こんな風になあ!』

 

 

タカエンマの嘴から赤黒い火の球が放たれ、十数人の人々の集団が灰になるのを恐れていたが

未然に防がれる結果に終わった

 

 

「はあっ!」

 

 

集団の頭上を飛び越え、火球を白き一閃で裂いたシャインによって

思わぬシャインの登場に人々は目を疑い、タカエンマとペンギンサーヴァントは待ち望んでいた相手を前に歓喜している様子。

 

 

『シャイン!貴様はこの私が相手してしんぜよう』

 

 

冷たい氷で形成された細剣を喉元目掛けて突くペンギンサーヴァントに対し、シャインは火球を防ぐのに展開したレグルスクローで受け止め踏ん張る。

初撃を防がれてもペンギンサーヴァントは顔色一つ変えず、細剣による連続突きで何度もシャインを強襲。

だがどれも直撃とまではいかず、シャインの肘打ちが腹にめり込み、腹を抑えたところに左ストレートが右頬を殴打。

 

 

『チィ、何もたついてやがる!』

 

 

タカエンマは味方の苦戦に悪態を付き、加勢に入ろうとしていたが視界の端にあるもの(・ ・)を捉える。

それを見ると何に思い至ったのか薄気味悪い悪魔浮かべ、火球の発射口を向けた。

ペンギンサーヴァントを相手にしているシャインは偶然とも言うべきかそれを目撃。

そしてタカエンマの行動に違和感を覚えた。

直撃コースではないのは誰の目にも明らかだ。

 

 

(何を狙ってるんだ?……!?しまった!)

 

 

照準を向けた相手に見当を付けたシャインは腕を掠めたペンギンサーヴァントの細剣を無視し、火球の先に疾走する

そして……

 

 

「ぐわあああああ!!」

 

 

無防備となった背中でそれを受け止めた。

5発の火球が命中した箇所は煙が吹き上げており、ダメージも大きい。

焼けつく痛みをどうにか耐え立ち上がろうとするシャインに非難の声を上げる者がいた。

 

 

「な、何でだよ……?何で俺を助けたんだよ!」

 

 

シャインが庇ったのは昨日自身に化け物とぶつけた男性。

逃げている最中に足を挫いたのか、動けずにいたところをタカエンマに絶好のカモとして狙われたのだ。

 

 

『タカエンマ貴様!真剣勝負に横槍を入れるとはどういうつもりだ!』

 

 

ペンギンサーヴァントはシャインに一撃入れたタカエンマに詰め寄るが、タカエンマは眼中にないような仕草でシャインに代わって男に答える。

 

 

『それはそいつが仮面ライダーだからだ。仮面ライダーの共通の弱点。人間を守るために自らを犠牲にする義務を背負っていることだ。』

 

「違う!」

 

 

タカエンマの回答を否定したのは他でもないシャインだ。

よろめきながらも両の足で立ち、仮面の奥の瞳でタカエンマを見据える。

弱っているとは思えない力強さを鋭敏に感じ取ったペンギンサーヴァントは、反射的に細剣に手を添えた。

彼だけは分かったのだ。

今のシャインを突き動かしている思いを…

 

 

『何が違うと言うのだ?人間を守るのは仮面ライダーの十八番。貴様らが掲げる愚かしい義務ではないか』

 

「仮面ライダーっていう人がどうなのかは分からないけど、僕は義務なんかで動いているんじゃない。確かに化け物と言われて傷付いたし辛かった、けどそれで誰かをみすみす見捨てて言いわけじゃない」

 

 

それに、と言い更にこう続ける

 

 

「自分がやりたかったからそうした。助けたいから助けた、守りたいから守った」

 

『下らんそれで死んだら元も子もないだろうに』

 

「構わない!例えその結果が報われない結果に終わろうと自分がしたかったことならそれでいい。それだけで充分だ」

 

 

敢然と自らの心中を語るシャインの後ろ姿を目の当たりにしている男性も近くの見物人も、カメラを構えたシンジも、誰もが固唾を飲んで瞬き一つせず直視していた。

しかしタカエンマには全く関係なく、最後の特大の一撃を決めにかかろうとする。

 

 

『いいぜそんなに死にてえなら死なせてやるよ。後ろのお荷物と一緒にあの世へ行きな!』

 

「く、不味い。このままじゃ」

 

 

傷を負った体ではあるが避けるのは難しくない。

だが自分が避ければ後ろの男性は間違いなく死ぬ。

となれば限られた選択肢は防御のみなのだが、あれを食らって耐えられるかと言えば、自信はない。

まさしく万事休す。

シャインは自らの死を覚悟し、赤い球が迫るのを待つしかなかった……

 

 

 

 

 

 

「そこまでだタカエンマ!!」

 

 

張り裂けんばかりの怒号がその場にいる全ての者の耳に響く。

シャインも、タカエンマも、ペンギンサーヴァントも、皆が声の主を探す。

 

 

『どこだ、どこにいる!?』

 

「ここだ!」

 

 

15階立てのビルにその人物は公然と立っていた。

目を凝らして見ようにも太陽を背にしているせいではっきりとは分からない。

だが纏っている雰囲気はただ者ではないのはタカエンマとペンギンサーヴァント、シャインは感ずいていた。

 

 

「スカイ!」

 

 

両の腕を腰の位置に持っていき、右手をじゃんけんのパーの形に突き出したかと思えば、次には左手と交代に最初の位置に戻す。

そして右手と交代で同じ形で突き出した左手がゆらりと右腕の握り拳の前を経由し、自らの左肩よりも斜め上で止まる。

まるで残像のように手が何本もあると錯覚してしまう。

それほどまでに鮮やかで無駄の無い動き。

シャインには一連の動作が何かの儀式ではないかと思えた。

最後に左腕を再び腰の隣に戻し、空を切るかの如く素早く右腕を左斜め上に振る。

 

 

「--変ッ身!!とおっ!」

 

 

そう叫ぶと数秒前にはなかったはずのベルトが腰に出現し、飛び上がる。

並みの人間ならば即死の高度を臆することなく、跳躍した人物はシャインの隣に着地しその姿を露にした。

森と言うよりは草に近い緑の体に、首には赤いマフラーが靡いている。

そして緑のマスクに赤く丸い複眼を持ったイナゴをモチーフとしたその人物は堂々と名乗りを上げた。

 

 

『お、お前は!?』

 

「あなたは…」

 

「俺は、俺の名は」

 

 

そう彼の名は

 

 

 

 

「仮面ライダー。8人目の仮面ライダー……スカイライダーだ!!」

 

 

空を自在に飛翔する力を持つ仮面ライダー、スカイライダー

 




次回はシャインとスカイライダーの共闘回です。
次回こそもっと早く更新出来ると思います


それにしても、ペンギンサーヴァントを男前にし過ぎたような気がする


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