セシリアに弟を作ってみた   作:ウルトラマンイザーク

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懐かしい夢を見た。姉ちゃんに遊んでもらっていた夢。そんな姉ちゃんも今は日本にいる。

姉ちゃん…セシリア・オルコットは僕を守ってくれた。ISを操れる男子は織斑一夏だけじゃない。僕にも操れる。でも僕は戦うことが好きじゃない。イギリスの名をあげるために政府に代表候補生にされそうになった僕を、そして両親の莫大な遺産を守るため、姉ちゃんがたくさん勉強して守ってくれた。それで、姉ちゃんはイギリスの代表候補生となった。

でも、そんな姉ちゃんも今は日本にいる。これからは僕が一人で生きなければいけない。だから、今度は僕が姉ちゃんを守れるように勉強した。ISの整備士になれるように。そんな僕に政府から命令が来た。

 

『IS学園に転校せよ』

 

あの…僕まだ中二なんですけど……。

 

 

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一年一組。いつも通りの教室。

 

「では、一年一組代表は織斑一夏くんに決定です。あ、一繋がりでいい感じですね!」

 

「先生質問です」

 

「はい、織斑くん」

 

「俺は昨日の試合に負けたんですが、なんでクラス代表になってるんでしょうか?」

 

と、そんな感じの朝のSHR。

 

「それは…」

 

「それは、わたくしが辞退したからですわ!」

 

がたんと立ち上がるセシリア。

 

「まあ、勝負はあなたの負けでしたが、しかしそれは考えてみれば当然のこと。なにせわたくしセシリア・オルコットが相手だったのですから。それら仕方のないことですわ。それで、まあ、わたくしも大人げなく怒ったことを反省しまして」

 

そこで言葉を切るセシリア。

 

「一夏さんにクラス代表を譲ることにしましたわ。やはりIS操縦には実戦が何よりの糧。クラス代表ともなれば戦いには事欠きませんもの」

 

「いやあ、セシリア分かってるね!」

 

「そうだよねー。せっかく世界で唯一の男子がいるんだから、同じクラスになった以上持ち上げないとねー」

 

「私達は貴重な経験を積める。他のクラスの子に情報が売れる。一粒で2度美味しいね、織斑くんは」

 

なんて話してる中、また山田先生が声を上げる。

 

「あの、それともう一つ…転校生の紹介です。入ってください」

 

言われて、教室の扉が開いた。その瞬間、セシリアの目が見開かれる。

 

「イアン・オルコットです。よろしくお願いします」

 

男用の制服、少し長めの金髪。セシリアの弟だ。

 

「オルコット?」

 

「まさか、セシリアの?」

 

「でも、男の子だよね?」

 

的な反応。困った顔をするイアン。その瞬間、セシリアは立ち上がった。

 

「ど、どういうことですの!?」

 

そんなセシリアの頭にスパァーン!と出席簿アタック。

 

「騒ぐな。言いたいことは分かるが後にしろ」

 

「わ、わかりましたわ……」

 

その反応で、「やっぱりそうなんだ!」「でも弟なのに高校生ってどういうこと?」「双子じゃない?」「それにしては身長小さ過ぎよ」「ていうか可愛い!守ってあげたくなる!」などと騒ぐ生徒達。そんな中、セシリアはイアンを睨み付けていた。

 

 

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「ねえねえイアンくん!もしかしてセシリアの弟?」

 

「何歳?やっぱ双子?」

 

「もしかして、IS操れたりするのかな?」

 

なんてはしゃぐ生徒の中、セシリアが不機嫌そうに言った。

 

「ちょっとよろしいですの?」

 

そのままイアンを連行する。で、屋上。

 

「一体どういうつもりですの!?なんでこんな所に……」

 

「僕だって望んだわけじゃない。でも、政府の独断でこうなったんだ」

 

「政府の……?それではなんのためにわたくしがここまでやって来たか……!いえ、むしろこのためにわたくしはここに入学させられたと見た方が正しいかもしれませんわね」

 

「大丈夫、僕はまだISを動かしたわけじゃないし…」

 

「そういう問題ではありませんわ!イアン、あなたのIS適性、覚えてらっしゃいますの?」

 

「もちろん、覚えてるよ。でも、もうこうなった以上は仕方ない。覚悟の上だ」

 

「………ッ!なら、いいですわ」

 

そのままセシリアは教室に戻っていく。少し遅れてイアンも戻って行った。

 

 

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ISの飛行操縦の実践授業。

 

「ではこれよりISの基本的な飛行操縦を実践してもらう。織斑、オルコット。試しに飛んでみせろ」

 

「「「はい」」」

 

声が三つ。

 

「あぁ、すまない。弟の方ではない」

 

「あ、すいません」

 

イアンは引き下がる。で、一夏とセシリアは前に出る。

 

「早くしろ。熟練したIS操縦者は展開まで一秒かからないぞ」

 

そう言われ、二人は集中する。すると、展開された。

 

「これが、白式……」

 

思わず声を漏らすイアン。

 

「よし、飛べ」

 

そのまま飛んだ。そんな様子を見ながらイアンは目を輝かせていた。

 

「本当に僕以外でISを……」

 

「すっごいでしょ!うちの織斑くん!」

 

なんて自慢げに語る生徒。それを苦笑いしていると、ズドォォォォンッッと音がした。見れば白式が落下していた。

で、心配して近寄る箒とセシリアを見ながらイアンは思った。

 

(まさか、姉ちゃんが…惚れたの?)

 

 

 

 

 

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