セシリアに弟を作ってみた   作:ウルトラマンイザーク

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コスモス

 

 

 

 

どこぞの部屋。そこにイアンはいた。命に別条はないものの、未だ意識は戻らない。ていうか爆発してよく手足が体と繋がってんなこいつ。まぁそんなことはともかく、その一室にセシリアはいた。寝ているイアンの力なく手を握りしめている。

 

「セシリア……」

 

後ろから声を掛けたのは鈴だ。

 

「イアン、起きた?」

 

返事はなく、首だけ横に振る。

 

「そっか……これ、飲み物。起きたら渡してあげて」

 

「すいません…わざわざ」

 

「うぅん。あたし達に出来ることなんてこれくらいだもん」

 

そのまま鈴は出て行った。

 

(イアン………)

 

自分にもっと力があれば…と、自分を責める。自分に力があれば、イアンを戦わせることもなかったと。目から滴が落ちた。それが、イアンの目元に落ちる。

 

「セシリア」

 

と、入って来たのは一夏だ。顔が腫れ上がっている。

 

「どうしましたの?その顔」

 

「ラウラに殴られちまった。やっぱりお前は教官の弟じゃないって」

 

「…………」

 

「………ほんと、その通りだよ。悪かったな…そいつ、守ってやれなくて……」

 

「一夏さんのせいではありませんわ」

 

「…………悪い」

 

自分でも情けねぇーと感じている一夏だった。

 

「箒さんは?」

 

「あいつも悔やんでるよ。それと、イアンのこと謝ってた」

 

「そう、ですか……」

 

「さて、それじゃあそろそろ行くか。セシリアも来いよ」

 

「…………へ?」

 

そのまま出て行く一夏。その後ろを、セシリアは涙を拭いて追い掛けた。外に出て、海岸に出る一夏とセシリア。しばらく歩くとそこには専用機持ちの四人がISを装備していた。

 

「あの…どこへ……?」

 

「決まってんだろ」

 

セシリアの問いに答える一夏。

 

「イアンの弔い合戦だ」

 

それにセシリアはポカーンとする。が、すぐに再起動。

 

「ま、待ってください!これは命令違反で……」

 

そう、今は待機命令が出ている。だが、

 

「なんだ、知らないのかセシリア」

 

と、意外そうな顔をして一夏は言った。

 

「命令ってのは無視するためにあるんだぜ?」

 

「なにキザな顔して最低のこと言ってんのよ」

 

鈴に後ろから蹴られてドテッとなる一夏。

 

「セシリア」

 

急に呼ばれて振り向くと箒がいた。

 

「すまなかったな。イアンのこと。私のせいだ」

 

頭を下げる箒。

 

「あいつの仇は必ず討つ。だから……」

 

「いえ、その先は倒してからにしましょう」

 

セシリアが笑顔で言うと、軽く笑って箒も答えた。

 

「じゃ、行くか」

 

一夏の声で全員が飛んでった。

 

 

_________________________________

 

 

 

海上200mそこで福音は静止していた。体を丸くして。が、そこに砲撃が飛んで来る。見事に命中した、

 

「初撃命中。続けて砲撃を行う」

 

続いて砲撃開始。だが、それ以上のスピードで迫ってくる福音。砲弾は羽の弾丸にすべて落とされてしまう。

 

「ちぃっ!セシリア!」

 

その瞬間、ビームが福音の伸ばした手を弾いた。さらに狙撃するセシリア。

 

『敵機Bを認識。排除行動へと移る』

 

「遅いよ」

 

セシリアの射撃を避ける福音を真後ろからシャルロットが攻撃。ショットガン二丁による近接射撃を背中に浴び、福音は姿勢を崩す。が、それも一瞬のことでシャルロットに反撃。

 

「おっと。悪いけど、この『ガーデン・カーテン』はそのくらいじゃ落ちないよ」

 

そして、シャルロットを攻撃する福音の真後ろからさらに一夏が斬りかかる。

 

「ッラァッ!」

 

それをかわすが、かわした先にビームが降り注ぐ。さらに、ラウラの砲弾が飛んで来る。

 

『……優先順位を変更。現空域から離脱を最優先に』

 

「させるかぁっ‼︎」

 

海面が膨れ上がり、爆ぜる。飛び出して来たのは紅椿と、その背中に乗った甲龍。

 

「離脱する前に叩き落す!」

 

鈴が降りてから、紅椿は突撃。鈴は機能増幅パッケージ『崩山』を戦闘状態へ移行する。さらに、両肩の衝撃砲が開き、計四門の衝撃で一斉射撃。

 

爆発した。

 

「やりましたの!?」

 

「まだよ!」

 

『《銀の鐘》最大稼働……開始』

 

両腕を左右いっぱいに広げ、さらに翼も自身から見て外側へと向ける。その瞬間、光が爆ぜ、エネルギー弾の一斉射撃が始まった。

 

「くっ!」

 

「箒!僕の後ろに!」

 

言われてシャルロットの後ろに隠れる箒。

 

「それにしても……これはちょっと、きついね」

 

防御専用のパッケージであっても、福音の異常な連射を立て続けに受けることはやはり危うかった。

 

「ラウラ!セシリア!お願い!」

 

「言われずとも!」

 

「お任せになって!」

 

後退するシャルロットと入れ替わりにラウラとセシリアがそれぞれ左右から射撃をはじめる。

 

「足が止まればこっちのもんよ!」

 

そして、直下からの鈴の突撃。双天牙月による斬撃のあと、至近距離からの衝撃砲を浴びせる。

 

「もらったあああっ‼︎」

 

エネルギー弾を浴びながらも鈴の斬撃は止まらない。だが、鈴の方が傾く。

 

「鈴っ!」

 

すると、上から零落白夜を持った一夏が降って来て、ついに福音の片翼を奪った。

 

「はっ、はっ………!どうよ……ぐっ!?」

 

片側だけの翼になりながらも、大勢を立て直すと鈴の左腕へ回し蹴り。一夏がギリギリ後ろへ鈴を引き摺り込んで回避させた。

 

「鈴!バカ無茶しすぎだ!」

 

「………っ!」

 

そして、箒が両手に刀を持ち、福音へ斬り掛かった。そして、福音の右肩へと刃が食い込んだ。が、その刃を福音は手のひらで掴んで握り締める。そして、両腕を最大まで広げ、箒は無防備な姿になった。そして、もう片方の翼を広げた。が、その片方の翼に零落白夜が食い込んだ。

 

「さぁせるかぁぁぁっっ‼︎‼︎」

 

そして、ついに両方の翼を失った福音は海面へ落ちて行った。

 

「箒、大丈夫か?」

 

一夏に聞かれる。

 

「私は平気だ……それより、奴は……」

 

が、海面が強烈な光の珠によって吹き飛んだ。そして、その中心、青い雷を纏った『銀の福音』がうずくまっている。

 

「!? まずい!これは……『第二形態移行』だ!」

 

ラウラの叫び、その直後に福音の獣のような咆哮が響いた。

 

 

__________________________________

 

 

 

海岸。

 

「………ん」

 

ん……?

 

「…………ーくん!」

 

なんだ?この呼び方は……。

 

「いーくん!」

 

「わあっ!束さん!?」

 

「まったく、どんなに呼んでもおきないんだから!思わず束さんシャーマンスープレックスしちゃうところだったぞ!」

 

「す、すいません…」

 

あれ?ていうか……、

 

「僕、なんで海岸なんかに?確か…落とされて……それで……流れ着いた、とか?」

 

「あはは☆違う違う!旅館で寝てたのを束さんが連れて来たのさー!ちょうどいーくん専用機が完成したからね!」

 

「へ!?も、もうですか!?」

 

「うんうん!もうだよもう!でも牛じゃないよ?だからその試験稼働にいっくんと箒ちゃんを助けてもらおうと思ってね!」

 

いや試験稼働のついでに助けるって……。

 

「は、はぁ……って、なにかあったんですか!?」

 

「ん?今ねぇ、君がボコボコにされちゃった機体と交戦中。第二形態になっちゃったからあと何分持つかわからないんだよねー」

 

「そ、そんな…じゃあこんなとこしてる場合じゃ……」

 

「だぁかぁらぁ、そのために今最後の調整中なんだよ。ほらほら動かないで」

 

って、いつの間にかISも装備してる?しかも見たことのない機体……、

 

「いいかねいーくん。この機体はそこらのISと違って、君の動きを学習して進化して行くIS。だから君が強くなればこのISも強くなるし、君がいつまでもへっぽこだとこの機体もへっぽこのまんまだからね」

 

「は、はぁ」

 

「よし、完了っと……このISの名前はぁ〜……『秋桜』!どう?カッコイイ?」

 

「か、カッコイイです」

 

「むう、反応薄いなぁ。まぁいいや。あともう一つだけ注意ね。防御という防御を花びらシステム以外すべて捨てちゃったから!その代わり機動性は紅椿の三倍だよ!」

 

あちゃー赤い彗星三倍も離されちゃったかー。

 

「じゃ、くだらないこと考えてないで行って来な」

 

「は、はい…あの、他の武装は?」

 

「そんなもん君なら操れるでしょ?」

 

「…………! は、はい!」

 

そのまま僕は軽く浮遊した。

 

「じゃあ束さん、ありがとうございました!」

 

「うんうん。じゃ、またねぇ〜」

 

そのまま僕は飛び立った。ていうかこれ、本当に早ぇーな。

 

 

 

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