セシリアに弟を作ってみた   作:ウルトラマンイザーク

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夏休み1

 

 

 

 

IS学園に帰ってきた。と、言っても僕はこれと言ってすることがなかったので、とりあえず一人でオモチャ屋に向かった。買う物は決まっている。ダブルドライバーだ。えーっと、ダブル…ダブルっと、あった。よし、あとは特にないか。買って店を出た。

外に出ると、店の出口に自販機が設置されていた。喉乾いたし、コーラ飲みたい。

 

チャリンッピッガシャンッ

 

で、一口。やっぱコーラ美味いよなぁ…炭酸といえばコーラだわ。うん。なんてやってると、今の店からまた客が出てきた。なんか見たことある顔だな……。

 

「…………………」

 

誰だっけ…眼鏡の、ん?どっかで見たことある気がする……。その人の手元にはダブルドライバーが握られている。その瞬間、僕の体に電気が走った気がした。

そして、買ったばかりのダブルドライバーを腰に巻いた。その瞬間、向こうもダブルドライバーを装着。僕の手にはサイクロンメモリ、彼女の手にはジョーカーメモリが握られている。

 

「「変身」」

 

で、僕は倒れて、コンマ数秒の技で彼女のダブルドライバーにサイクロンメモリを置く。そして、変身した。

 

カチッ

 

ビィンッ!

 

カチッ

 

ビィンッ!

 

『サイクロン、ジョーカー!』

 

「「さぁ、お前の罪を数えろ!」」

 

気が付けば通行人のほとんどがこっちを見ていた。あれ?救急車のサイレンが聞こえるよ?僕と彼女は急いで逃げ出した。

 

 

__________________________

 

 

 

そのままその人とは何も会話しないで別れた。すると、僕の携帯がヴーっと震える。姉ちゃんからだ。今日は一夏さんとプールって聞いてたんだけどな……。

 

「もしもし?」

 

『あ、イアン・オルコット様のお電話でしょうか?』

 

「そうですけど……」

 

『ウォーターワールドの叢雲ガイといいます。お手数ですが、こちらへ来ていただきますか?』

 

「……………へ?」

 

そんなわけで僕はそのウォーターワールドへ行った。

 

 

______________________________

 

 

 

「ねぇ、ごめんってばイアン」

 

「も、申し訳ございませんわ」

 

2人に謝られるが僕は許すつもりはない。

 

「まったく…プールでIS使って姉の保護者として呼び出されるなんて……」

 

この後にファインディングエボリューション買いに行く予定だったのに……。2人を寮まで連行して先生に報告しなきゃいけない。

 

「うっ…だから悪かったですわ」

 

こんなことのためにわざわざ呼び出されるなんて思わなかった。本当に最悪の気分だよまったく。

 

「と、所でイアン。何買ったのそれ?」

 

「なんでもいいでしょ」

 

「うっ……」

 

ジト目で睨むと凰さんは怯む。中身がバレたら怒られるかもしれないが、紙袋に入っているので問題ない。

 

「ほら着きましたよ。次、こんな事で呼び出したらもう知りませんからね」

 

「「「ご、ごめんなさい……」」

 

さて、ちょうど寮に着いたし、荷物置いてからゲーム買おう。

 

 

___________________________________

 

 

 

荷物を置いて再び出発。……お腹減ったな。どっかご飯食べに行こう。近くのカフェでいいや。そう思ってたまたま見かけたカフェに突入。

 

「いらっしゃいまs……」

 

シャルさんが執事の燕尾服で出迎えてくれた。

 

「何やってんですか」

 

「い、イアン……なんでここに……」

 

いやそれこっちの台詞。つーかなんで執事の格好?なんでこんなクソ似合ってんの?

 

「あの、シャルさんって男性でしたっけ?」

 

「怒るよ?」

 

「ごめんなさい」

 

なんてやってると今度は別の人がこっちに来た。

 

「おいシャルロット。なにをしている。さっさと接客を……あっ」

 

ラウラさんだった。流れる沈黙。なにこれ、どーすんの?てかどーなんの?

 

「な、なぜこんなところにいる……」

 

ラウラさんなんて恥ずかしさで顔真っ赤じゃん。

 

「や、ご飯食べに来たんですけど…」

 

「そ、そうか。では私が案内を……」

 

その時だった。後ろからバタァンッ!とドアが開く。慌てて振り返ると、僕は覆面を被った男に腕で首を絞められ、銃を突き付けられた。

 

「えっ?」

 

「動くんじゃねぇ!こいつの頭吹っ飛ばすぞ!」

 

こいつ?それって僕のこと?

 

「えぇっ!?困るよ!」

 

「今更かお前!」

 

強盗に突っ込まれてしまった……。って、そんな場合じゃない!

 

「え?やだよ助けて!」

 

「だから遅ぇ!いいから黙ってろ!」

 

ま、まずい!僕の人生最大のピンチ!福音以上の!

 

「だ、誰か……!」

 

と、思ったらラウラさんがなんかコップをおぼんに乗せて持ってきた。

 

「……なんだ、これは?」

 

強盗が聞く。

 

「水だ」

 

「おい、こいつの頭吹っ飛ばされたいのか」

 

「黙れ。飲め。飲めるものならな」

 

言ったかと思ったらトレーをひっくり返した。氷水が宙を舞い、僕を含めて全員がそれを見た。瞬間、ラウラさんの蹴りが僕を抑えていた強盗の手に当たり、拳銃を奪った。

 

「イアン!こっちだ!」

 

腕を引っ張られ、僕はラウラさんに助けられる。

 

「このっ!」

 

後ろの二人が拳銃を構えた。

 

「一人じゃないんだよね!」

 

その二人の拳銃を弾くシャルさん。そして、拳銃を奪って二人の頭に廻し蹴り。

 

「目標1、2制圧完了」

 

「目標3制圧完了」

 

と、いつの間にかラウラさんも強盗を倒している。

 

「す、すげぇ……」

 

思わずそんな声が出た。その後、警察やら何やらが来て、僕達は面倒な事になる前に退散した。で、今は臨海公園。

 

「すごいですね二人とも。銃持った強盗をあんなにあっさり……」

 

と、言いかけた所でラウラさんに頭を叩かれた。

 

「痛っ!」

 

「馬鹿者。私を倒し、教官となった者がなにをあっさり捕まっている」

 

「す、すいません……」

 

確かにちょっと情けなかったかもしれない。僕はISがないと何も出来ないのだ。

 

「ま、まぁまぁラウラ。イアンはつい最近まで普通の男の子だったんだから。あんまり責めないで」

 

「ふんっ……」

 

「それよりほら、着いたよクレープ屋さん」

 

ん?クレープ屋なんて目指してたのか?

 

「なんでクレープですか?」

 

「なんでも、あそこのミックスベリーとかいうのを好きな人と食べると……」

 

「わー!わー!な、なんでもない!なんでもないからね!?」

 

すごい勢いでシャルさんが止めた。

 

「? なにを隠す必要がある?」

 

「そうですよシャルさん」

 

「い、いいから!ほら買いに行こう!」

 

ま、大して気になってるわけじゃないからいいんだけどね。

 

「ミックスベリー、3つください」

 

シャルさんが言った。だが、

 

「すいません。ミックスベリーはもう終わっちゃったんです」

 

と、言われて残念そうな顔のシャルさん。でもさ、メニュー見て言おうよシャルさん……。ミックスベリーなんて…、

 

「では、ブルーベリー一つとイチゴを2つもらおう」

 

ラウラさんが言った。で、僕はブルーベリーをもらい、シャルさんとラウラさんはイチゴを食べた。なんでブルーベリーとイチゴ……あぁ、そういうことか。で、そこら辺のベンチに座る。

 

「んむ、んっ。これ、おいしいね!」

 

「そうだな。クレープの実物を食べるのは初めてだが、うまいと思うぞ」

 

「イアンは?美味しい?」

 

「は、はい。普通に美味しいと思います」

 

うん。実際、中々に美味い。

 

「せっかくだから、またみんなで来ようね。その時にはミックスベリーもあるだろうし」

 

うーん、この反応……まだ気付いてないのか。言っていいものなのか……。

 

「あぁ、そういえばあのクレープ屋だがな、ミックスベリーはそもそもないぞ」

 

「え?」

 

一刀の元斬り捨てやがった……。

 

「イアンも気づいていただろう?」

 

「は、はい。メニューにありませんでしたし」

 

「い、イアンも気付いてたの?」

 

「まぁ、どうせ店の人が客寄せのために噂作った…あ、いやそれならミックスベリーを本当に作った方が儲かるか。ならどっかの誰かが勝手に噂したんだと思いますよ」

 

「それにシャルロットは見事に引っ掛かったというわけだ」

 

うわあ…ラウラさん容赦ねぇ……。

 

「そうだったんだー」

 

と、思ったよりショックを受けてないシャルさん。なぁんだ。だったらさっさと言えば良かった。そんな事を思いながらクレープを食べる。すると、いつの間にか僕の顔のすぐ前にラウラさんの顔がある。

 

「えっ何です……」

 

ペロッと、ぺろっと頬を舐められた。僕もシャルさんもギョッとする。

 

「なっななな……」

 

「クリームがついてた」

 

「だ、だだっ、だだだからって、え、えぇぇ!?」

 

余りの動揺に思わず声が震える。

 

「余り動揺するな。男だろう」

 

「男だからですよ!」

 

何言ってんのこいつ?みたいな顔でクレープに戻るラウラさん。僕はただ舐められた頬を手で摩っている。と、思ったら頭をパカンと叩かれた。

 

「な、なんですかシャルさん!」

 

「女たらし」

 

「な、なんでですか!」

 

まったく…今日は厄日だ……姉ちゃんのせいで呼び出されたり、強盗に人質にされたり、女たらしだのなんだの言われたり……。

 

「まぁそう拗ねるなイアン。私のクレープをやるから、お前のクレープも寄越せ。それと、シャルロットとも交換してやれ」

 

「へ?」

 

「お前のことだ。気付いてるだろう」

 

「ま、まぁ気付いてますけど……じゃあラウラさんから、あーん……」

 

「あ…んっ。うん。では私のもやろう」

 

「ま、待って二人とも!さっきから二人で話進め過ぎだよ!」

 

突然割り込んでくるシャルさん。

 

「なんだシャルロット。あとでお前もやるのだからいいだろう」

 

「そうじゃなくて!なんでわざわざ食べさせ合いっこなんて……し、しかも、かっかかか関節き……」

 

「あ、ん…あ、イチゴも美味しいですねぇ」

 

「イアンまで勝手に……!」

 

「ほら、次はシャルロットの番だ」

 

さっきから一人で顔を赤くして戸惑ってるシャルさん。

 

「あの、もしかしてブルーベリー嫌いですか?」

 

「そ、そんな事ないよ!じゃあ、頂こうかな!」

 

で、ヤケに緊張しながら一口。

 

「じゃあ、今度は僕がいただきますね」

 

「え?う、うん……」

 

あむっと一口。

 

「うむ。これでミックスベリーだな」

 

最後にラウラさんがそう閉めた。キョトンとするシャルさん。

 

「えっ……?あぁっ!ブルーベリーとストロベリー!」

 

「ご名答」

 

楽しそうに笑うラウラさん。そんな様子を僕は横目で見ながら、またクレープを一口頬張った。

 

 

 

 

 

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