セシリアに弟を作ってみた   作:ウルトラマンイザーク

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姉弟喧嘩2

 

 

 

次の日の放課後。僕はキャノンボールファストに向けて特訓だなんだとラウラさんに呼び出され、第三アリーナへ。が、先客がいた。

 

「あ、姉ちゃん」

 

僕が声を掛けると、姉ちゃんはこっちを見る。ブルーティアーズを装備していて、やっぱこの人とブルーティアーズは似合うなぁとか思った。

 

「姉ちゃんも特訓?じゃあ僕達と……」

 

「決闘ですわ」

 

「は?」

 

何言ってんのこの人。

 

「わたくしと戦いなさい。イアン」

 

「ま、待ってよ姉ちゃん!理由がないよ!なんでそんなこと……」

 

と、言おうとした僕の頬をビームが掠めた。姉ちゃんがスターライトを放っていた。

 

「ねえ、ちゃん……?」

 

「戦いなさい」

 

僕は黙って秋桜を呼び出した。

 

 

__________________________

 

 

 

ラウラは少し遅れて第三アリーナへ。今日はイアンと二人きりで特訓だ。それなのに、途中で一夏にバッタリ出会して、高機動訓練を土下座までしてお願いされてしまったので、仕方なく引き受けたのだ。

 

「ありがとなラウラ。今度なんか奢ってやるから」

 

「ふんっ。食べ物なんかで私の機嫌が……」

 

「この前の抹茶カフェの水飴でどうだ?」

 

「し、仕方のない奴め!」

 

明らかに声が弾んでいた。で、二人はアリーナの中へ。だが、目の前ではイアンとセシリアが戦っていた。

 

「なんだ?模擬戦か?」

 

「いや、これは……」

 

ラウラは二人の目を見る。明らかに模擬戦の目付きではない。セシリアが。イアンはイアンで、戦う目ではなかった。

 

「イアンめ、手を抜いているな…」

 

「そうなのか?」

 

「見て分からんのか。さっきからわざとライフルの照準をズラしている。あれじゃセシリアには当たらん」

 

「すごいなラウラは。よく見抜けるなー。つーか視力どんだけ?いやでも模擬戦じゃなかったらなんなんだ?まさか喧嘩ってことは……」

 

「あり得ない話ではない。セシリアにとってイアンは守るべき相手だった。その相手が自分より強かったのだ。そうなってもおかしくないだろう」

 

「いやでもそんな事で喧嘩なんて……あーいや、もし俺の方が千冬姉より強かったら、どうなるかな……」

 

「安心しろ。お前が教官より強い事はない」

 

「んぐっ!」

 

で、その頃戦闘中の2人。イアンは確実に攻撃をかわして、当たらない銃撃を行う。セシリアはインターセプターを抜くと、突撃した。それに答えるようにイアンも小太刀・ビーム小太刀を出して応戦。

 

「このっ!」

 

「………………」

 

すべての攻撃をかわし、当たらない反撃。

 

「何をしてますの?」

 

途中でセシリアの攻撃が止まる。それに応じてイアンも動きを止めた。

 

「なんですその生気のない目は!わたくしをバカにしてますの!?」

 

「そうじゃないよ。でも…こんなこと意味ないよ」

 

「な、何を……」

 

「こんな喧嘩、意味ないよ。姉ちゃんがどうして僕に挑むのかが分からないんだ」

 

「だ、だからって手を抜いていいはずが……!」

 

「理由もないのにヤル気なんて起きるわけないだろ!」

 

「……ッ‼︎」

 

「もうやめようよ。バカバカしい」

 

「このっ!」

 

パァンッとビンタ。イアンの顔は横に向く。

 

「戦いの時に手を抜くなんて相手への最大の侮辱ですわ。もうあなたなど知りません。イアン・オルコット」

 

「えっ……?」

 

「絶交ですわ。もしわたくしと仲直りしたければ、キャノンボールファストでは全力で来なさい。さようなら」

 

「ちょっ…姉ちゃ……」

 

だが、そのままセシリアは降りてしまった。イアンはその場からしばらく動けなかった。

 

 

 

 

 

 

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