セシリアに弟を作ってみた   作:ウルトラマンイザーク

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姉弟喧嘩

 

 

 

 

一年一組の教室。

 

「イアンが帰って来ない?」

 

そう言ったのはセシリア。一夏に相談され、いつの間にか鈴や箒も集まってきている。

 

「あぁ。放課後はいつも部屋にもアリーナにもいなくて、なにしてんのかなあいつ……」

 

「さあ…直接聞いてみたのか?」

 

箒に聞かれた。

 

「あぁ、でも『ちょっと、色々アレでして…』ってよく分からん返事された」

 

「あの子…自分にバツがあるときは返事を濁しますからね…」

 

「そうなの?」

 

セシリアが言うと、鈴が聞き返す。

 

「えぇ、少し前にわたくしのマグカップを割ってしまった時の言い訳が『と、飛んでった……』でしたから」

 

「すごい言い訳だな…」

 

箒が呆れている。

 

「とにかく、今日尾行してみよう」

 

そんなわけで放課後、ストーキングである。

 

 

______________________

 

 

 

放課後。

 

「イアン、一緒に帰ろうぜ」

 

「す、すいません一夏さん。今日も少し…」

 

「そうか。あんま遅くなるなよ」

 

「はい!」

 

そのまま走り去るイアン。教室の中で一夏、箒、セシリアはアイコンタクトを取ると、教室を出た。

鈴も加えて四人はこっそり後をつける。イアンは整備室に入って行った。

 

「あ、アイアイーまた来たんだねー」

 

中にいたのは布仏本音。

 

「こんにちは本音さん」

 

「毎日毎日大変だねー」

 

「そんなことないですよ。自分のことですし。今日で仕上げですから」

 

なにがだ……?と、思わずにはいられない。が、そんな気も知らずにイアンはバサっと近くにあった布を取る。そこから出てきたのはISだった。見たことのない。

 

『!?』

 

四人は大きく反応する。色は青基調だが、打鉄のパーツも使われているのか所々黒かったりグレーだったり。

 

「あ、あれ一人で作ったのか……?」

 

「試験稼働はまだみたいだけど……」

 

「スペック高そうな……」

 

箒、鈴、一夏と声を漏らすが、その声が止まる。セシリアの無言の威圧である。

 

「せ、せしりあ……?」

 

一夏の声にも反応しない。セシリアは四人の群れから出た。

 

「ちょっ!セシリア!?」

 

「イアン?」

 

ギクって音と共に震え上がるイアン。

 

「ね、姉ちゃん…!なんでこんな所に……」

 

が、ハッとしてあわあわと両手をバタバタさせる。そんなイアンにセシリアは冷たい声で言った。

 

「どういうつもりですの?」

 

「なっななななにが!?」

 

「そこのISですわ」

 

「こ、これは本音さんの専用機で…て、手伝ってたんだよ……!」

 

「そこの青い部分、ブルーティアーズの部品ですわね?大方、余った部品を送らせたといったところかしら?」

 

またギクっとなるイアン。

 

「ち、違う!これはあれだ!エクシアの……」

 

「ていうか、この学園に一人でIS作れる人間なんてあなたしかいないでしょう」

 

で、ガックリと肩を落とすイアン。

 

「で、どういうつもりですの?あなたはイギリスの代表候補生にでもなるつもりですか?」

 

「もうなったよ」

 

「え?」

 

「これからは僕が姉ちゃんを守る。いや、今は姉ちゃんだじゃない。一夏さんや篠ノ之さん、凰さんに本音さんも守る!だから、僕はイギリスの代表候補生になるって言ったんだ!」

 

「バカなことを言うな!」

 

普段のセシリアからは考えられない口調である。

 

「あなたは自分でなにを言ったのか分かってるんですの!?」

 

「分かってるよ!僕の存在を世界に伝えるようなものだ!僕のIS適性がS+だったことも!」

 

「そもそも、わたくしは弟に守られるほど弱くなったつもりはありませんわ!」

 

「弱いよ!一夏さんにやられかけたって聞いた!シールドエネルギーが切れなければ確実に負けてた!」

 

「このっ……!」

 

バシィンとビンタの音が響いた。

 

「……っ!」

 

「勝手になさい。わたくしはもう知りませんわ」

 

そのままセシリアは整備室を出て行った。

 

 

 

 

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