セシリアに弟を作ってみた   作:ウルトラマンイザーク

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庇う

 

 

 

 

 

次の日。昨日は早くも引っ越しがあったので少し眠い。

 

「では山田先生、ホームルームを」

 

「は、はいっ。ええとですね。今日はまたまた転校生を紹介します。しかも二人です」

 

と、まあそんな感じのHR。ええええっとクラスが騒ぐ中、僕は不機嫌そうに頬杖を付く。昨日、姉ちゃんと喧嘩してからずっと機嫌が悪い。すると、教室のドアが開いた。

 

「失礼します」

 

「…………」

 

その瞬間、クラスのざわめきがピタッと止まる。それも分かる。だって片方は男の子だったから。

 

「シャルル・デュノアです。フランスから来ました」

 

そう紹介したのは金髪の男の子。僕よりは大きいものの、男子にしてはかなり小さいと思う。ていうか制服ダボダボだし。

 

「きゃあぁぁぁぁ‼︎‼︎」

 

巻き起こる悲鳴。僕の時はこんなことなかったなんて思ってない。

 

「男子!三人目の男子!」

 

「しかもうちのクラス!」

 

「美形!守ってあげたくなる系の!」

 

「地球に生まれてよかったー!」

 

なんて騒ぎが起こる。まあ確かにシャルルさん美形だもんね。

 

「みなさん静かに!まだ自己紹介終わってませんからぁ!」

 

山田先生の声でとりあえず静かにするクラス。もう一人は僕なんかより遥かに男らしく堂々とした銀髪、眼帯の女の子だった。

 

「……あいさつをしろラウラ」

 

「はい、教官」

 

なんか、すごい服従してない?

 

「教官はよせ。お前はここでも普通の生徒だ。織斑先生と呼べ」

 

「了解」

 

で、そのラウラさんは挨拶をする。

 

「ラウラ・ボーデヴィッヒだ」

 

そのまましばらく沈黙。しかしまた偉くクールな子だな。みんな困っちゃってるじゃん。と、思ったら、バシンと、バシンと一夏さんを引っ叩いた。

 

「私は認めない。貴様があの人の弟であるなど、認めるものか」

 

うわあ……なんかすごい人来たなあ……。僕、あんな人と上手くやってけるのかな……。そのままHRは終わった。

 

「おい織斑、イアン。デュノアの面倒を見てやれ。同じ男子だろう」

 

そんなわけで僕は二人の元へ。

 

「君が織斑くんとイアンくん?」

 

「とりあえず移動が先だ。女子が着替え始めるから」

 

で、更衣室へ。

 

「とりあえず、俺は織斑一夏。一夏って呼んでくれ」

 

「僕は、イアン・オルコット。よろしくお願いします」

 

「うん。二人ともよろしくね。僕のこともシャルルでいいよ」

 

「って、時間やばいな!さっさと着替えちまおうぜ!」

 

なんて話してる間に僕はもう着替え終わっている。自慢じゃない…つーか自慢にならないけど誰にでも出来るような事なら早いんだよ。例えば着替え。二人が…ていうか一夏さんがバカみたいな話してる間に僕は遅刻したくないので先に行った。

 

 

______________________

 

 

 

「遅い!」

 

案の定、怒られる二人。そんな二人を見ながら僕はチラッと姉ちゃんを見る。まだ不機嫌そうな顔をしてるよ…本当にどうしよう。その後、なんかバシンバシン音がしたけど僕には関係ないようだ。

 

「では、本日から格闘及び射撃を含む実践訓練を開始する」

 

詳しく織斑先生が説明してる中、急に凰さんが一夏さんを蹴っ飛ばしてる。

 

「今日は戦闘を実践してもらおう。ちょうど活力溢れんばかりの十代女子もいることだしな。凰!それと…織斑!」

 

「なんで俺も!?」

 

「専用機持ちはすぐに始められるからだ。早くしろ」

 

「あーあ…また鈴とやんのかよ…」

 

「なに?怖気着いてるの?」

 

「慌てるなバカども。対戦相手は……」

 

キィィィン……と、音がした。

 

「ああああー!ど、どいてください〜っ!」

 

上から降ってく…僕?

 

「あっあわわわっ!」

 

「イアン!」

 

ドカーン!と僕の上に降って来たが、ギリギリ僕の上にブルーティアーズ。ん?……ってことは……、

 

「ねえ、ちゃん……?」

 

助けて、くれたのか?喧嘩中なのに?が、僕の声にハッとする姉ちゃん。

 

「な、なにを勝手に下敷きになっておりますの!?さっさとどきなさい!」

 

「えっ、うん……」

 

「まったく…」

 

「姉ちゃん」

 

「……なんですの?」

 

「ありがと……」

 

「……っ!べ、別に助けたわけではありませんわ!勘違いしないでくださる!?」

 

なんて顔を真っ赤にしてぷいっとそっぽを向く姉ちゃん。

 

「セシリアー!弟にツンデレかー!?」

 

「ブラコンめー!」

 

「ち、違いますわ!勝手なこと言わないで下さる!?」

 

そんな姉ちゃんをみながら僕は思わず微笑んでしまった。

 

 

 

 

 

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