ユエっちもどきが行くHUNTER×HUNTER   作:ヴィヴィオ

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制約の部分を修正しました。


第2話

 カイトさんに念を送り込んで精孔を段階的に開いてもらったのです。一週間掛けてゆっくりと開いてくれたお陰で、私もゴンも比較的簡単に纏が出来るようになったのです。一週間も掛かったのは安全の為なのです。一番安全なのが数ヶ月から数年掛かるので、一週間は比較的安全が確保されている中では最速らしいので妥協したです。 それでも、かなり危険な事には違いはないのです。これも私達の身体が鍛えられているかというテストをカイトさんにしてもらっての結果なのです。ジンの血が流れているだけあって、肉体性能が半端ないのですよ。

 

「ちっ、あの親にしてこの子ありってか。自信なくすぜ」

 

 カイトさんは私が“蹴り”倒した丸太に座りながら、ゴンが“殴り”倒した丸太に座って纏を行っている私達を見ているのです。テストの時、私達の練度を見せるのに使ったのでちゃんと利用しているのですよ。

 

「んで、お嬢ちゃんよ。例の書物は何処だ? 危険な物なんで始末しないといけないんだよ」

「え? もう燃やされてるのです」

「おい。まさか……」

「ふふふ」

「くそっ! やられたぜ!」

 

 そもそもそんな書物なんて存在しないのですよ。いえ、私の脳内には存在するですが。カイトさんからしたら、教える代わりに書物を処分したかったのでしょうが。むしろ、それを交換条件に出して来たのです。それにしても、この時期のせいかまだまだ甘いのですね。まあ、ハンター試験に受かって卒業試験中なのですから仕方ないのかも知れないのですが。

 

「私達だけの秘密なのですよ。バレたら大変な事になるですから」

「だよな……って、何処まで知っているんだ」

「女の子には秘密がいっぱいなのですよ」

「ユエは色々と本を読んでいるからじゃない?」

「本でか? しかし、それにしては普通は載っていないような知識まで持ってやがるが……」

「さて、纏は出来るようにななったので日課もやるですよ」

 

 今回は纏を行ったままで地上で踊るように蹴りを放っていくです。目指すは『Fate/EXTRA-CCC』のメルトリリスなのです。何故かと言われたら、彼女の能力が馬鹿みたいに強いからです。念の容量を増やすためにもあの能力は素晴らしいのですよ。 もちろん、女の子としてあんな服装はしないのですが。痴女にはなりたくないのですよ、痴女には。

 

「凄い蹴りだな」

「小さい頃からずっとやってるしね。毎日とんでもない数をやってるよ。俺もやらされているし……」

 

 身体が軽いのです。これならもっともっと速く、速く出来るのです! スクライドのクーガーさんみたいにもっと速く!!

 

「ふむ。毎日どれくらいやっているんだ?」

「一万回はやっている、のですよ!」

「それってまさか」

「有名な話、なはずなの、です! ネテロ会長がやっていた、ですから!」

「それを子供がやるんじゃねえよ!」

 

 くるくると回るように遠心力を利用して速度をあげていくです。

 

「音を置き去りにするのが目標の一つなのです!」

「ジンさん、あんたはどういう教育を……してねえのか。そりゃ、変になるか」

「俺もやろっと。カイト、駄目な所があったら教えて」

「わかった。どうせなら戦い方を徹底的に仕込んでやろう」

「「やった(のです)!」」

 

 それから、カイトさんと模擬戦をしてボコボコにされたり、念能力の扱い方などを教えてもらったです。特に大切な念能力を使って他人を攻撃するなとすっぱく言われました。その後、カイトさんはお父さんを探しに島を後にしました。 もちろん、色々と約束をしました。定期的に修行の状況を記した手紙を送るようにする事と、一年に一度はクジラ島に来てくれる事をです。 それから、森でゴンと戦闘と修練の訓練を行い、夜はオーラの量を増やす修行を行う。オーラも筋力とかと同じで、使用、回復、使用、回復のサイクルを繰り返せば増やせるので、修行だけは徹底的にやります。

 

 

 

 

 1年後。私とゴンは四大行をひたすら訓練しているです。練の状態を長時間維持しなければまともに戦闘すら出来ないからです。ひたすらの反復練習にゴンは飽きて直ぐに別の事をしようとするのですが、そこは勝負で蹴散らして言う事を聞かせているのです。

 

「ユエ、今月の勝負だよ!」

「はいはい。今日はどのような勝負をするですか?」

「勝負の方法は――」

 

 毎月ゴンと勝負は月初めに一回で、勝った方が言う事を聞くという内容なのです。勝負方法は毎月交互に選んでいくのですよ。

 

「魚取りだ!」

「魚、“取り”ですか……」

「一時間以内に沢山取ってきた方の勝ちだからね」

「大きい方じゃ駄目なのですか?」

「う~ん。それでいいや」

「では、始めるですよ」

「よーし!」

 

 ゴンは釣り竿を私に渡して釣りを始めるです。私はいそいそと服を脱いでいくです。

 

「何して……」

「この勝負、私の勝ちなのですよ!」

 

 オーラを足に集中させて思いっきりジャンプして空高くに上がり、そのまま湖の中心へと踵落としを放つです。

 

「あっ!?」

 

 水面が割れて大量の水が移動し、底が見えて来るです。水が戻って来るまでの一瞬が勝負なのです。狙いは主。怒り狂って無事な水の中から出てきて襲い掛かて来る主をしゃがんでやり過ごし、両手で身体を支えて腹に蹴りを叩き込んでやるです。すると巨大魚が吹き飛んで陸地へと落ちていくです。後は適当に落ちている魚を拾って水が戻って来る前にジャンプして戻るです。手に取った魚を置いて、落ちてくる主をキャッチ。これで私の勝ちが確定なのですよ。

 

「ふふ」

「ずるい、ずるいよ!」

「ゴンは魚取りと言ったです。魚を取る方法は指定されてないのです」

「ぐっ……」

「という訳で修行決定なのです」

「くそう……でも、時間は……」

「これ以上のものがいるとでも思うのです?」

「無理だね」

 

 何度も釣ってはリリースをしているので居ない事は確認済みなのですよ。

 

「それで、修行ってどうするの?」

「日課は継続として、応用技や複合技……四大行の上位を訓練するですよ」

「上位?」

「もっと凄いのです」

「凄いの!」

「っと、その前に必殺技を考える必要があるのです」

「必殺技! かっこいいね!」

「カッコイイのです! でも、ゴンはば――単純なのでシンプルなのがいいのです」

「今バカって言ったな!」

「言ったです。56644+56122×5646×4232×0は?」

「え? えっと……もう一回」

「56644+56122×5646×4232×0なのです。わかりませんか?」

「指が……足りるかー!」

「ほら、馬関なのです。正解は56644なのです」

「え? なんで……」

 

 懇切丁寧に理由を説明してあげるです。この問題はいたって簡単なのです。問題の56644+56122×5646×4232×0は56644+(56122×5646×4232×0)。つまり、先に掛け算を計算していくので最終的に×0によって括弧内は0になるです。後は残った56644に0を足しても56644にしかならないのですよ。

 

「九九は教えたはずなのですが……」

「うっ、忘れただけだもん」

「という訳で、ゴンの必殺技はじゃんけんです」

「じゃんけん?」

「はいです。ジャンケンは邪威拳と呼ばれる拳法で……」

 

 ゴンに説明して原作と同じ必殺技を覚えてもらうのです。

 

「面白そう!」

「では説明していくです。でも、その前に系統を調べるですよ」

「系統?」

「個別の能力なのです。

 強化系は物のもつ働きや力を強くしたり、肉体強化を行う単純に威力の増す技などがあるです。

 放出系はオーラを飛ばす念弾を放ったり、放ったオーラの固まりを駆使して瞬間移動をしたりするです。

 操作系は物質や生物を操り、これは他人の操作も可能で命令の強制や特定の物質を武器にするなどが出来ます。

 特質系は他に類の無い特殊なオーラで、他人の能力を利用したり他の系統では実現不可な能力があるです。こちらは生まれつきか後天的にしかないのです。

 具現化系はオーラを物質化して特殊な武器の創造や念獣、念空間を作り出す事が出来るです。

 変化系はオーラの性質を変えて炎や熱など様々な性質や質感をオーラで再現する形状変化が主なのです」

「???」

 

 説明したのにゴンはわかってないのです。まあ、子供だから仕方ないですよね。

 

「とりあえず、水見式と呼ばれるのをやるですよ」

「わかった」

 

 切り株の上に置いたグラスにたっぷりと水を入れ、その上に軽くて浮かぶ葉っぱを乗せて完成なのです。

 

「さて、手のオーラでグラスを包むようにし“練”を行うです」

「うん、わかった」

 

 ゴンが練を行うと直ぐに水が溢れてくるです。やはり、原作と同じ強化系なのですね。

 

「いっぱい溢れてきたや」

「強化系のようですね。予想通りなのです」

「じゃあ、ジャンケンでいけるね!」

「です。問題は私なのですが……」

 

 イメージをしっかりとするです。狙うは特質系、私が目指すはメルトウイルスとそれを生かす物なのです!! ここで気張らねばならないのですよ!!

 

「女は度胸なのです! 行くですよ!!」

 

 練を行うと水が登り出して、下は氷っていくのです。

 

「これはなんだろ?」

「特質系か具現化系、操作系……どれなのですか!」

「俺はわからないよ」

「まあ、いいのです。やってみればわかるのです」

「じゃあ、必殺技を練習して、上級もだね」

「そうですね。それでは修行を頑張りましょう」

 

 それから周や陰、凝、堅、円、硬、流を教えていくです。それから約束通りにくじら島にやって来てくれたカイトさんに手伝ってもらいながら発を作っていきます。ちなみに嘘がバレて無茶苦茶怒られたです。でも、そこはお父さんの性格を利用して忘れているのではという事にして誤魔化してやったのです。

 さて、私の念能力の一つ目はドレイン、コピー、スケールダウンなどを可能とするエナジードレインの最上級スキル、“メルトウイルス”。体内で生成されるウイルスを()として対象に注入し、『経験値』『スキル(念能力)』『念の容量』等を溶かして一つにしていきます。その蜜を吸い取って体内に戻すことで相手の力を奪う念能力なのです。しかし、この能力では身体に適応出来ない場合や不必要なものまで吸収してしまう場合があります。メルトリリスが居たデータの世界ではないので、もう一つ身体に適応させるためには必要な工程があります。それが二つ目の念能力ですね。

 二つ目は己の系統樹を得られるもの、“生命の目録(ゲノム・ツリー)”。これは触れた生物から生物としての機能をサンプリングし、再現、合成するための能力で使用者は例外なく合成獣(キメラ)となり、人間を止めるのです。人間を止めるぞゴンー!となるです。

 簡単に言えば蜜を注入し、念能力と容量、念の経験値、肉体情報をメルトウイルスでぶっこ抜いて生命の目録で要らない物を選別し、要る物だけを肉体に適応するです。

 この強い二つの能力を維持する為には制約と誓約が必要です。私の考えたの以下の通りです。

 三つ目は念獣メルトリリスの召喚能力。

 

 1.メルトウイルスの使用は一週間に三回まで。二回は必ず使って一回はストックへ回す事が可能。一週間以内に二回まで使えなかった場合、今まで強化された念の総量が半分になり、その半分は近くに居る別の念能力者に譲渡されます。ストックされた回数は何時でも使用可能となるので、強敵を相手にする時は貯めておかないといけません。

 2.メルトウイルス、生命の目録の代償としてこれから成長するであろう身長、体重など成長する未来の可能性を捧げます。生命の目録にて肉体を現状の外見からほぼ変化させない。生命の目録による中身の強化のみ可能。また相手のDNAによって作り出される武装も会得可能。足へ装着する装具となる。

 3.メルトウイルス、生命の目録に対してコピーまたはドレインした念の総量の内、三割ずつ収める。緊急時において収められていた念の総量を使って私ががイメージするメルトリリスが念獣として具現化され、一定期間自由に行動する。この場合、強化された念能力は八割がメルトリリスに移動する。

 4.メルトウイルスを使用して吸収できる対象は一体につき一回まで。手に入れられるのは蜜を与えた分により変化する。

 5.人間ではなくなり、合成獣(キメラ)やアルターエゴとなる。

 6.暴食。身体を維持するために沢山食べないといけない。

 7.1~6が守られない場合、死亡する。死体は寄り代となり、メルトリリスが顕現する。

 

 自分で考えたのですが、5がヤバすぎなのです。私が死んだらとんでもない子が解き放たれるのですよ。

 

 

 

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