ユエっちもどきが行くHUNTER×HUNTER 作:ヴィヴィオ
さて、しばらく試験会場で遊んでいたのですが、トランプも飽きて各々が適当に過ごす事にしました。私は読書、変態……ヒソカさんはトランプでタワーを作り、三兄弟さんは気絶して引き取られていきました。トンパさんはトイレに篭っていたようですが、復帰してきました。解毒薬を持っていたようで残念です。懐中時計を確認するとそろそろ時間なので片付けていきます。
「うわぁああああああああああああぁぁぁぁぁぁっ!!」
悲鳴が聞こえ、そちらの方をみるとモヒカン頭の世紀末男性の腕が消えて花びらになって行きます。
「あ~ら不思議。腕が花びらとなって消えちゃった。種も仕掛けもございません」
念能力ですね。これ以外にも持っているのですね。私は指の間のガムみたいなものを弄って遊びます。
「気を付けようね。人にぶつかったら謝らないとね」
ヒソカがこちらに向けて歩いて来ます。その後ろに居るゴンと目が合いました。慌てて帽子を深く被りますが――
「あっ、見つけた!」
――ビリリリという目覚まし時計の音が鳴り響きました。直ぐに奥の壁が開いて試験官の人が出てきます。
「皆様、大変お待たせ致しました。ただいまを持ってハンター試験の受付時間を終了致します。では、これよりハンター試験を開始致します」
試験官のサトツさんが話している中、ゴンはこちらにやって来ようとしています。私はそれを手で制してローラースケートを履きます。
「承知致しました。第一次試験、405名。全員参加ですね」
歩きながら私はゴンと合流していきます。ゴンの隣にはクラピカさんとレオリオさんが居ます。彼らとも一緒に行く事になるでしょう。
「ユエ、ミトさんが無茶苦茶怒ってたよ」
「予想通りですね」
「ゴン、彼女が妹さんか?」
「初めまして、私はユエ・フリークスです。どうぞよろしくお願いするのです。それとゴンが迷惑を掛けて申しありません」
「そんな事はないさ。私はクラピカだ」
「俺はレオリオだ。それよりお前、それは反則じゃ――」
「この試験はただ付いて行くだけの試験ですよ。だから反則にはなりません」
「そうだな」
「そうか……」
予想していたので先回りに答えてあげました。しばらく一緒に行くとしましょうか。
「というか、ユエは走った方が速いよね」
「ですね。それとお客さんですよ」
「へぇ、俺の気配に気付くんだ」
直ぐ隣に何故か気配を消して現れた銀髪の少年。
「俺はキルア。お前らいくつ?」
「俺はゴンでこっちがユエ。二人共12歳だよ」
「正確にはまだ11歳ですけどね」
「ふ~ん。俺も走るか」
「私はお断りするです」
「あっそ」
「あ、そういえばミトさんからの手紙があるよ」
「ありがとうです」
私はミトさんの手紙を読みながら進んでいく。やっぱり、無茶苦茶怒っているようですが、気を付けて帰って来るようにとの事。一応、許可は貰えたと判断していいでしょう。後で手紙を送りましょう。どうせゴンは送らないでしょうから。
皆で進んでいるとレオリオさんが倒れたりしたけれど問題なく進めました。その間にクラピカさんやレオリオさんの事も色々と教えて貰いました。そして、無事にヌメーレ湿原へと到着しました。サトツさんの言葉を聞いていると人面猿が現れました。
「そいつは偽も――」
「話の腰を折らないでください」
瞬時に接近して蹴り殺しておきます。するともう一匹の方も例外なく殺しておきます。メルトウイルスは残念ながらヒソカの前なので使いません。というか、ストックも無限ではありません。一週間に一回だけストックできますが、溜め込めているのは一年間だけなので一週間に一つ、月四つ。つまり48回のストックです。何回か使っているので少し減っています。今週は後二回ありますが、一回だけにしたいですね。
「では、話をどうぞ」
「ええ、それでは……」
話を聞きながらローラースケートを脱いで準備します。三角帽子から新しい靴を取り出すように見せながら具現化しておきます。ヒソカの瞳がこちらをじーと見詰めています。視線を無視しつつサトツさんの方に向かいます。 それから皆で走っていきます。私がサトツさんに付けた念を使って皆を案内し、ヒソカとの遭遇を避けます。今のゴンとヒソカが戦うのはまずいのです。念能力者同士のガチンコ勝負になってしまいますしね。そんな訳で、私とゴンが円を使って危険生物を全て排除していきます。
無事に到着したのですが、サトツさんがこちらにやって来ます。
「この念は貴女のですよね?」
「はい、そうです」
「今回は見逃しておきます」
やっぱり気付かれていましたか。とりあえず、セーフですね。さて、次は豚さんですね。しばらくするとメンチさんとブハラさんが出てきました。
「指定する食材は豚だよ」
美味しい豚料理を作れという事です。
「ゴン。豚を取ってきてください。その間に私が準備をしておきますから」
「了解!」
ゴン達が狩りに行っている間に私は準備を行います。作る料理はトンカツ定食と豚の角煮、生姜焼き。豚の角煮は時間が掛かりますから、お好み焼を作りましょう。てきぱきと準備をしている間にゴンが豚を二匹、取ってきてくれました。それを捌いて料理を作っていきます。当然、ゴンにも手伝わせてです。
「♪」
作った料理を二人で持っていきます。
「ようやくまともな料理が……はむ。っ~~~~!? なによこの味!!」
「美味しいですよ?」
「うん、これはこれでありかな」
「ない! ないない! 見た目はすごくいいのに!」
「ユエって変なジュースとか好きだから……」
「むぅ、美味しいのに」
「どうかしてるわよ……」
残念なのです。仕方ないので自分で食べるです。制約のひとつでもある暴食を行わないといけませんから。パクパクと美味しく頂きます。「次の試験はお寿司よ!」 お寿司はゴンに取って来てもらったお魚を捌いて握ったお寿司をだしますが、不合格になりました。なので、残りの食材でちらし寿司を作って食べていました。 そうしていると、会長が来てメンチさんと話していって蜘蛛鷲の巣へと行くことになりました。 山での試験は面倒なのでゴンから釣り竿を借りてタイミングよく卵の塊を切り落とします。直ぐに風で上がってくるのでそれを回収。これで試験クリアです。その後、飛行船に乗るだけです。ゴンとキルアは会長と遊ぶんでしょうが、私は食堂で暴食の限りを尽くします。ただですし、こっそりと帽子の中に入れて回収しておきます。