クラディールと決着がつきます。
急いで転移門まで向かい、52層へと転移する。そのあと、急いで渓谷まで向かう。途中で初めて、転移結晶を使えばよかったと思った。そうすればもっと早くここまでたどり着けたのに。落ち着いていない証拠だ。心の中で舌打ちする。
足を限界まで動かし、敏捷値をフルに活用して目的の場所に向かった。モンスターもいたが、すべて無視した。相手している暇はない。そういえば、指圧師が初めの日にダンジョンに向かってしまった時もそうだった。こうやって、死に物狂いで走った。まさか、もう一度こんなことが起こるだなんて。
もし、まゆりに何かあったら、もう俺にやり直しの旅はできない。つまり、確定してしまう。だから、絶対助けなければ。
「生きていてくれ……まゆり……」
俺は祈るように呟きながら走った。
暫くすると、一本道から景色が広がっていく。そしてそこには、人影があった。間違いない、クラディールとまゆりだ。俺は最後のラストスパートをかけた。
「まゆりっ!!」
俺は人質の名前を呼んだ。すると―――。
「お、オカリン!!」
返事は聞こえた。生きている。俺は安堵の息を吐こうとしたが。
まゆりの首もとで光る、ぎらっとした輝きを見て。
すぐに俺は息を呑みこんだ。
「お、お前……!!」
そう、まゆりはクラディールの人質へとなってしまったのである。刃はまゆりの首もとにあてがられていて、少しでも動かせばまゆりの命は消し飛んでしまうほどの距離だ。まゆりはHPが低いから、すぐに死んでしまうだろう。
俺はクラディールを睨む。まゆりを押さえつけている男の顔は、ニヤつていて、醜くて、狂気に満ちていた。してやったりと、言わんばかりに。
「まゆりを……返せよ」
俺は低く、どすの利いた声で脅す。しかし、まるで怯んでいる様子はなかった。むしろ、楽しんですらいた。
「誰が返すかよ……。お前を、殺すまではなぁ……」
「何……?」
「お前は、絶対許さねえ」
殺す? 俺を?
何を言っているか、すぐにわからなかった。
「どういうことだ? 悪いが、お前の恨みを買った覚えはないぞ」
「なんだとぉっ!?」
その瞬間、クラディールは持っていた剣を地面に突き立てた。顔はものすごく険しくゆがめられ、怒りを顕わにした。俺は少しぞっとした。
「お前はな……俺にぶつかった。そして説教したんだぞ!!」
「……はぁ?」
おいおい、なんだそれは。しょうもなさすぎる。俺は思わず笑いそうになった。
「はぁ? じゃねえよ。お前は、一丁前に俺に説教してんだぞ? 弱いくせに。そのせいで俺はひどくムカついてんだよ。つか、よけいムカついたっていうべきか……うっぜえことがこの前にあったしな」
「つまりは、八つ当たりっていうことか」
「そうともいうし、そうとも言わねえけど、とにかくムカついたんだよ。だからよぉ……殺してやる」
なんだよそれは。
俺は絶句する。続いて、怒りがこみ上げる。
「お前は、たったそれだけで……まゆりを誘拐したのかよ!!」
「たったそれだけだとっ!!?」
クラディールはふざけるなと云わんばかりに怒鳴る。だが、それこそ逆切れというものだ。俺もかっと頭が熱くなる。
「そうだろうが!! お前は、腹いせに突っかかってきただけだ!! それで俺たちを憎むなんて、ふざけた脳みそを持っているようだな!!」
「うるっせえよ!! それ以上喋んな、この女の首が飛ぶぞ」
「……っ」
まゆりを盾にされると黙るしかなかった。今すぐこの男を殴りたい。この男からまゆりを助けたい。なのに……動けない。
(まゆりを助けなくてはいけないのに……動けないなんて……!)
俺はぎりっと歯を軋る。クラディールは面白そうにそれを見る。
「許さんぞ……今すぐまゆりを離せ!!」
「やだね。さあて、そろそろ始めようかな。出てこい!」
出てこい、と言うことは誰かいるのか? 奴の味方の可能性が高い。一体何をさせるのだろうか。俺は物陰に視線を向ける。
「……」
無言のまま、姿を現したのは―――。
先ほど俺に話しかけ、レクチャーしてくれと頼み込んだやつだった。申し訳なさそうな顔をしながらクラディールに近づいていく。
「お、お前は……」
「ごめんなさい、キョウマさん……」
奴は必死に謝っている。だが、何が起こっているか良く分かっていない俺には、その謝罪の意味すら分からない。クラディールは、にやっと口角を吊り上げながら奴に何かをいった。奴は肩を激しく痙攣させていたが、しぶしぶ首を降った。
どうやら話が終わったらしく、奴は俺に近づいてくる。手に、剣を持ちながら。
「……!」
このとき俺は、全てを察した。彼は、奴は俺を殺すつもりなんだ。奴は、クラディールのグルなんだ。
奴は俺の目の前で立ち止まり、 下を俯いた。まだ、葛藤しているのだろうか。殺人鬼に堕ちるか、抗うか。俺はそれを眺めるしかできなかった。逃げてもよかったけれど、逃げたらまゆりが死ぬ。だから、ここにいるしか俺に選択肢はなかった。
「ごめんなさい……ごめんなさい母さん……キョウカ……」
奴は呪文のように何かをボソボソと呟く。そして―――雄叫びをあげながら、俺の腹に剣を突き立てた。
「っ……」
痛みはない。ただ、不快な痺れが全身に伝わるような感覚がじわじわと襲いかかる。例えるなら、足の痺れが全身に行き届くような感じだ。二年前の7月28日に味わったあのナイフの冷たさと痛さとは比べものにならない。だから、実際何かが刺さっているという違和感しかない。
「おいおい、なんだよその反応はよ!?」
クラディールが、狂ったように笑いながら大声を張り上げる。俺はきっと奴を睨む。自らが作り上げた舞台装置にまんまとはまった俺を嘲笑っているのだ。それでいて、俺が命乞いをするのを待っているのだろう。なんて残忍で、最低なのだろう。はっきり言うが、俺が今まで会った人間よりも屑だ。
「オカリンッ!!」
まゆりが泣き叫ぶ声が聞こえる。きっとあいつのことだから自分の心配よりも俺がHPを削られていることに胸を痛めているのだろう。そう思うとますますみじめになってくる。まゆりを守れないなんて……俺はなんて弱いんだ。
「くそったれ……」
俺が毒づく間にも徐々にHPは減っていっている。俺を刺している奴は涙を流している。今こいつを突き飛ばして、クラディールにとびかかってもいいが、まゆりがその間に殺されてしまう。
「おいおい、ここで何かしねえと死んじまうぜ?」
「貴様……卑怯だぞ!!」
「何とでもいえよ、アホが」
俺は減っていくHPを見つめる。イエローを切ったところだ。死ぬのはもはや時間の問題になってきている。俺は息をのむ。
死ぬのか?
俺は?
この世界線では、シュタイズゲートは、たったいま俺の死を望んでいるのか? それともまゆりなのか? 一応β世界線では死なないことにはなっている。しかし、シュタインズゲートは不確定要素の多い世界線だ。だから、俺は今この瞬間に死ぬ可能性も否定できない。まゆりも然りだ。
「さあ、何かしてくれよ……でないと死んじまうぞ、本当になぁ」
「オカリーン!!!! やだよぉ……死んじゃやだよぉ……!!」
ついに、レッドゾーンへと突入した。危険を知らせるアラームがけたましく響く。視界が赤く染まり始める。このままだったら、俺は死ぬ。まゆりも、助けられずに死ぬ。もしくは、好きなようにされる。
どうすればいい?
このまま特攻してまゆりも救う可能性に賭けるか、おとなしく死を選ぶか。ただ、どっちを選んでもまゆりが死ぬ可能性は高い。つまり、俺も死ぬか、まゆりだけ死ぬかの選択だ。
時間はあまりない。二つに一つ。
何を考えているんだ?
一つしかないだろ。まゆりを助けるんだろ? 俺の大切な幼馴染を救えるならそれに賭けるしかない。
俺は刺している男に向かって殴りかかろうとこぶしを握りしめた。
が―――。
「ごめんなさいクラディールさん!! も、もう俺には無理だ!! か、勘弁してくれぇ!!」
突然男は俺の体から剣を抜いた。体中をまとっていた不快感が嘘のように消えていき、HPゲージの減りも止まる。男は剣を抜くと、たちまちしゃがみこんでしまった。
「な、なんだと!? 怖じ気ついたか!?」
「す、すいません、無理です!!」
俺はまじまじと自分の腹を見た。くっきりとした傷が残っていて、血のような赤い欠片がふわふわと宙に流れていく。続いて残りHPを見る。残りは、たったの1だった。なぜこのタイミングで? 何故、こうも都合良く奴は剣を離したのか?
そうだ。俺は、都合良く生きている。残り1で突然剣を抜くなど、あり得ない。あり得るとしたら奇跡か、それとも―――。
「俺の死は、世界が望んでいないということか……」
世界線上で起こる出来事は、結局はアトラクトフィールドの収束によって確定してしまう。形はどうであれ、世界が、世界線が俺の死を望んでいないなら、俺は死なないんだ。つまり―――俺は不死身だ。
俺はポーチにある回復ポーションを飲まずに、困惑しているクラディールに向かって体当たりした。マウンドポジションはとれた。クラディールの手足を押さえ、身動きがとれないようにする。
「がっ……しまったっ!!」
「捕まえたぞ……逃げるんだまゆり!!」
「で、でもオカリンは!? もう死んじゃいそうだよ!?」
「いいから俺の言うことを聞いてくれ!!」
俺は必死に叫ぶ。だが、まゆりは離れようとはしない。それどころか、クラディールに近づいていき。
「―――!?」
クラディールの面食らった顔が見えた。視線は、横にそれている。俺は目だけを動かしてみる。すると、まゆりがクラディールのポーチを漁っていた。小さな手には、ピックが握りしめられていた。
「オカリンは、殺させないよ」
「ちっ……このメス豚がぁっ!!」
俺は命拾いした。まゆりが抜いてくれなかったら、ポーチから取られて刺されていたであろう。
いや―――。
その言い方は間違っている。正確には……¨世界に俺は助けられている¨と言えよう。
「くそっ……だったら殴り殺してでも……」
「無駄だ」
なおも足掻くクラディールに俺は静かに告げた。すると、嘘のように俺の瞳を覗き込み……不思議そうに顔をしかめた。
「何が無駄なんだよ?」
「貴様じゃ、俺を殺せないんだ。絶対にな」
「んなもん、やってみなけりゃ……!」
クラディールは吐き捨てるように尚も力を入れて暴れる。だが、無駄な足掻きだ。
「無駄なんだよ。お前がどう足掻こうと、俺が死なないのは、¨確定¨しているんだから」
「い……意味わかんねえこと言ってんじゃねえよ!! お前は死ぬんだよっ! このクラディール様によって、殺されるんだよ!!」
クラディールは否定する。微かに乾いた笑いを浮かべながら。
「いや、確定しているのさ。先ほどだって、お前が差せって命令した奴は俺を殺す寸前で止めたんだ」
「はっ、あれはあいつが腰抜けだっただけだ」
「……HPは残り1だった」
俺は静かに告げる。クラディールの表情が一瞬強張る。だが、すぐに嘲笑するように鼻を鳴らす。
「そ、そいつは偶然だ! たまたまそうだっただけだ」
「それにしては、都合よすぎるとは思わないか?」
「う、うるっせえよ!! 何一丁前に語ってんだよ糞が!!」
「糞はお前だぞ……何の罪のない女の子を人質に取りやがって……!!」
クラディールは俺から視線を逸らす。何かを見ているようだ。そして、その方向へと声を張り上げた。
「おい、おまえ!! この男を殺せっ!! じゃねえと、お前も殺すぞ!!」
俺はそちらをちらっと見る。男は震えていた。一度はクラディールに逆らったとはいえ、やはり怖いのだろう。
男は意を決したように剣を握る。クラディールは安心したように微笑んだ。勝ちは確定した。そう言いたいのだろう。
男は剣を振りかざす。その矛先は―――。
クラディールに向けられた。
「なっ……!? テメェ!!」
「僕は……俺はお前を……許さない……絶対に……!!」
「じょ、冗談だろ! 止めろよ!!」
その会話を聞いて確信した。俺は少なくとも、今日は死なない。まゆりはどうだか分からないけれど、俺は死なずに……。
クラディールが、死ぬんだ。
「……言っただろう。俺の死は有り得ない。世界に否定されているんだ。世界に、俺の死は否定されているんだ」
「なっ……訳分かんねぇんだよ!! ふざけんなよ!! 殺すぞ……!!」
「殺ってみろよ。そんな暇があるならな」
「何……?」
クラディールは目を見開く。その時だった。
ざしゅっと生々しい音がした。クラディールの目がさらに血走る。足が刺されたのだ、仲間に。世界の、仲間に。
「がっ……早く抜けよ糞野郎!! でないと殺すぞぉ!!」
「クラディール……僕の恋人を殺しておいて、命乞いとはな!! 絶対に許さない……!! 仇に利用された人間の気持ちを、思いしれよ糞野郎!!」
目に見えてクラディールのHPが減少していく。クラディールは、さらに暴れるも、俺が離さない。殺人に加担する気はないけれど、今暴れさせるわけにはいかない。それに……俺が今ここで手を離したところで、奴はきっと死ぬだろう。だから押さえる。殺すためではなく、世界に従うためだ。
何て残酷な考えだろうか。神でも気取っているつもりか。俺は自嘲気味に笑う。
「くそっ……笑ってんじゃねえよゴミが!!」
クラディールは俺に憎まれ口を吐く。けれど俺は笑うのを止めなかった。滑稽だからだ。クラディールの無様な姿もそうだが……それ以上に観測者という神を気取っている自分が、可笑しくて仕方がなかった。
やがて、クラディールのHPはレッドゾーンにまで到達する。クラディールは尚も激しく体を揺らして抜け出そうとする。
「た、頼む! 助けてくれ……俺は、俺は死にたくねえ!!」
クラディールは泣き叫び始めた。人を殺そうとしたくせに、自分は死にたくないのか。何てわがままなんだこの男は。俺は手首を握る手に力を込める。
「黙れよ……お前は死ぬんだよ。それは世界の意思だ。誰にも、逆らえないんだ」
「でたらめいってないで助けてくれよ! も、もうあんたらの前には現れないっ! だから……だから……」
「そいつは無理な相談だ。別に俺がここでお前を離しても、結果は変わらないだろう。それに、俺はこの手を離すことはない」
今俺は人を殺そうとしている。その事実を必死に否定しようと言葉を重ねる。でも、それは単なる悪あがき。俺もこいつと同じように、世界の意思によって人を¨殺す¨んだ。正当化しようとも思わない。俺が人を殺す事実は、変わらない。罪を背負うことだって、変わらない。
だから俺は、真実を告げることにした。
「何故なら、俺がここで、お前を殺すからだよ。"世界の意思"によってな」
冷酷に告げた。
何の脚色もなく、ストレートに告げた。
「世界の意思って……何だよ……? お前は、何者なんだよ……?」
震えた声で、聞いてくる。
俺は、ニヤリと笑って。仮面を被って。世界の敵と見なされている存在に向かって、一言を添えた。
「俺の名前は……鳳凰院凶真。混沌を望み、世界の支配構造を変革する男。それと同時に……世界の、観測者だ」
「……へっ、中二病もいいところだ、糞野郎……」
捨て台詞を吐き終えて、クラディールのHPは0になった。やはり確定していたんだ、奴が死ぬことは。俺は、まるで問題の答えを眺めるように、奴の死を観測した。
クラディールの体は徐々に霞んでいき、次第に形を保てなくなる。まるで粒子が圧迫に耐えられないと訴えるように体は膨張していきーーー四散した。
キラキラと欠片が宙へと飛んでいく。それは美しくて、儚くて。
俺は静かに見つめることしか、出来なかった。
「はぁ……はぁ……は、ははは……や、やった、あの糞野郎はもう、死んだんだ……!!」
俺の近くで、男がぶつぶつと呟いている。
「やったぁー!! 俺はとうとうやったんだ!! 殺したんだ、殺したんだぁ!! ひひ…ヒヒヒヒヒ……ハーッハッハッハァーー!!!!」
狂った笑いを浮かべている男は俺には目もくれない。恐らく彼は、クラディールに利用されたのだろう。まゆりを、さらうために。つまりは、彼もまた俺と同じ立場だ。だから、責められる謂れはないだろう。そして、死者を蔑んでいる行為についても、否定できる資格はないだろう。
俺は背を向け、遠くで見ていたまゆりのもとへといく。
「オカリン……」
まゆりは泣きそうな声で俺を呼ぶ。俺は、たまらず抱き締めていた。
「良かった……良かった……生きてて、まゆりが生きてて、良かった……!」
「怖かったよぉ……怖かったよぉ!!」
俺達は共に泣き合った。涙を余すこと無く流し、互いに強く抱き締め合った。久しく感じていなかった温もりを、今ここでまた生み出せる。それがどんなに幸せか、思い知った。この暖かさは偽物だけど、それでもいい。 そんな理屈、どうでもいい。今は、まゆりを救えたことに喜ぶべきだ。
「まゆり……お前は俺の人質だ。勝手に死ぬことは許さない。……仮に、世界がお前を否定しようと、俺たちは、俺は味方だ」
「うん……うん……」
俺の言葉も、まゆりはただ泣きながら頷くだけだった。
しばらくすると、まゆりは涙を流し尽くしてしまったのか、泣き声を出さなくなった。代わりに鼻を啜る音が頻繁に聞こえるが。
「あのね、オカリン……ごめんなさい。まゆしぃ、迷惑かけちゃったね」
「気にするな。お前は何も悪くないんだ。それに、迷惑でもなんでもない」
俺は微笑んでまゆりの肩に手を置く。しかし、まゆりは珍しく顔をあげずに明るい表情を見せない。
「まゆしぃは、弱いし、いっつもみんなの迷惑しかかけてないよ。まゆしぃも悪いところは……」
「それでもお前は仲間だ。突き放すなんてことはしない。助けを求めるなら、いつでも助けてやる。だから、お前はこのままでいてくれ」
「……うん」
まゆりはこくっと胸の前で頷いた。俺は頭を撫でて、抱擁を解いた。
「よし、帰るぞ」
俺は早速ポーチから転移結晶を取り出して、まゆりを近くに寄せた。
「転移!!」
俺の発声コマンドをしっかりと読み取り、転移結晶は第16層まで俺たち二人を飛ばしてくれた。まゆりは、安心そうな顔を浮かべていた。
原作とは違う死に方を遂げています。日にちも違います。それにも理由があります。
次からは、終盤に近づいていきます。