リリカルの世界でやってやんよ   作:からす

7 / 8
落とし前をつけて貰おうか!

〜主人公視点〜

 

女神さんの悲鳴が聞こえたから全速力で声の発生源のところに向かうとそこには狼?のような魔物に襲われてる女神さんがいた。俺は女神さんを守ろうと足に力と魔力を込め、速度を上げ、女神さんに向かって爪を放つ寸前の狼と女神さんの間に滑り込もうとした。

 

間に合えぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!

 

「ウグゥゥゥゥゥッ!!」

 

ザシュッ!と肉が切り裂ける音が聞こえ、その瞬間に体中に激痛が走る。

 

「……な、なん……で……」

 

女神さんが震えた声で俺に問いかけて来る。

何でって、そりゃあ

 

「女神さんが心配だったからに決まってんだろ」

 

女神さんの方を向いて出来るだけやさしく言う。気を失いそうになるが、ここで気を失うと女神さんが助からないので我慢する。そして今しがた攻撃してきた狼を見据え魔力強化をできる限り自分の強化に使う。

 

「よぉ、狼さん。…覚悟は出来てんだろうな?俺の連れを痛めつけてくれた代金は高いぞ?」

 

そう言って俺が攻撃を喰らった狼の足を殴りつけた。狼は俺が攻撃してくるとは思わなかったのか攻撃をもろに喰らって倒れたがすぐに立ち上がり後ろに下がっていった。

 

「ちっ、やっぱそう簡単にはいかねぇか」

 

そうぼやきつつ、狼に向かっていく。身体強化のお陰か、狼の放ってくる爪を紙一重でかわし、懐に潜り込んだところで手に魔力を込めて腹を殴る。殴ったときに内蔵が潰れる音が聞こえたが狼は何もなかったかのように平然と立っている。

 

「……まじかよ」

 

狼は攻撃を喰らったことに対してか分からないが、低いうなり声を上げこちらを睨み付けてくる。その瞳には怒りが灯っているように見えた。どれぐらい経ったのかは分からないが、しばらくの間睨み合っていると不意に狼が首を上に持ち上げた。

……なんだ?

俺が訝(いぶか)しんでいると

 

「気をつけて下さい!あれはブレスの予備動作です!」

 

女神さんが助言してきてくれた。……………つか、狼のくせにブレスって

 

「調子にのってんじゃねーーーーー!!!!……それ、全てを滅ぼし汝は無に還る!」

 

研究所で撃った時と同じ―――――――いや、それよりも大きな魔力玉を形成し詠唱を開始する。

 

「地を抉り、空を割りし後には無、あるのみ!喰らえ!インフィニティィィィィィ」

 

「「ブレイカァァァァァァァァァァァァァ!!!!!(ガアアアアアァァァァァァァァァァァ!!!!!)」」

 

俺の砲撃と狼のブレスが衝突すると同時に凄い轟音と衝撃がそこにいる全員を襲った。

 

 

しばらくして何とか無事だった俺は体を無理やり起こし状況を確認する。

………もしこれであいつが倒れてなかったらやべぇな。

まず女神さんを発見し続けて気絶した狼を発見した。

倒せたことに安堵した俺は、女神さんのそばに駆け寄り女神さんの無事を確認する。

……………………ふぅ、命に別状はなし…か。

 

「……………うぅ…」

 

無事が確認できたところで女神さんが起きた。

 

「……なんで…来て…くれたん…ですか?私はっ!あなたに迷惑を掛けたのに………!」

 

泣きながら声を発する女神さん。

 

「さっきも言ったろ?心配だったんだよ、あんたが。……それと、俺は迷惑なんて思っていない。さっきのは俺も悪かったからな…。それよりもあんたと話しているときは楽しかったよ。……だから迷惑だなんて思うな」

 

「………私はあなたと旅をしてもいいのですか?」

 

不安そうに問いかけてくる女神さんに俺は

 

「ああ、もちろん!」

 

満面の笑顔で答えてやった。

 

「………あ、もう無理。後頼むわ」

 

俺はそう言って意識を手放した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜女神視点〜

 

彼は私を助けた後、今までの戦闘で精神を使ったのか、私のほうに倒れ掛かってきた。

 

「大丈夫です………っ!?」

 

よく見てみると、彼の体のあちこちに先ほどの戦闘で付いた切り傷、擦り傷と言った様々な怪我をしていた。その中でも特に目立ったのが腹の横側にある切り裂かれた傷だろう。そこからはいまだに血が流れ出ていて、彼の顔色も悪かった。

 

「は、早く治療をしないと……!」

 

自分が持つ魔力を全て彼の治療に当てる。彼の体が淡く光り、彼に付いている傷を塞いでいく。しばらくすると出血が無くなり、顔色も少し良くなっていた。

 

「…良かった」

 

気が付くとそんなことを言っていた。

彼との付き合いはまだ短い………だけど、彼が私の元に来てくれたとき、嬉しかった。彼といるときはとても楽しかった。彼が笑ってくれたとき、私の胸がキュンってなった。

………………あぁ、そうなのか、そうなんだ。

私は――アマテラスは、彼に恋をしているんだ。時間なんて関係ない、私の中にあるこの気持ちは嘘偽りのない気持ち。

そう自覚すると、顔が真っ赤になった。

 

………は、恥ずかしい!

 

でもそこに、いやな気持ちは全然無くて、逆に嬉しい気持ちが湧き上がってくる。そんなもどかしい気持ちになりながら、私は彼の看病を続けた。

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。