『紅茶』それは身分を問わずに楽しめる飲み物で気持ちを落ち着ける効果もあるといった優れものである。
「なんで俺ん家で打ち上げなんですか?」
「みんなで集まれる場所がここしかないからだよ。」
「ファミレスとかですかいいじゃないですか。」
「栄養が偏るのであまり好ましくありません。」
「なら、バイキングとかでも。」
「そんなお金はありません。」
「ことり先輩なんて金持ちでしょう。」
「いろいろと使い道があるんです。」
見えない圧力が。まあ、基本圧力は見えないが。
「もう、いいです。わかりました俺ん家でいいです。打ち上げ会場。でも、料理は誰が作るんですか。」
「「「シロです。」」」
予想できてた。
「シロ料理できたんだね。」
「まあ、人並みには。」
「私は上手だと思いますよ。」
「普通かな。」
これは褒められてるのかな。
「打ち上げだし罰ゲーム付きのゲームしようよ。」
「いいですけど何やるんですか。もうスマ○ラは勘弁ですよ。」
この突然の申し出に対応できるようになったあたり進化してる俺。そろそろメガになったりするかな。
「ばば抜きがいい。」
「穂乃果ちゃんがよければそれでいいよ。」「じゃあいくよ。」
「穂乃果先輩何キョロキョロしてるんですか?」
「いや、なんでもないよ。」
「穂乃果怪しいですよ。」
「なんでもないって。ねえ、ことりちゃん。」
「穂乃果ちゃんイカサマはいけません。」
「ことりちゃんにも裏切られた。」
「イカサマしようとする穂乃果が悪いのです。」
この人たちとゲームすると全然進まないな。
「あっがり〜〜。」
残りは2人がいつも通りことり先輩がトップもうなんなんだあの人。太陽でも割ってこようかな。
「シロの番ですよ。」
海未先輩の持ち札は2枚確率は二分の一。パーセンテージで50%。ざわざわ…ざわざわ…。負けたら罰ゲーム。
あの人たちのことだ、絶対まともじゃない。右か左か。
って海未先輩顔に出てるよ。ババは右だな。じゃあ左を。
そんな目をうるうるさせないでよ。こっちが悪者みたいじゃん。わかりましたよこれでフェアでしょ。やっぱババだよ。
「シロわざととりました?」
「なんのことですか?」
「シロは卑怯です。」
「早く取ってください。」
運いいな海未先輩。
「シロの負けだね。」
「ダサいのにかっこつけるから。」
自分が男じゃなければこんなことしなかったんだろうな。
「じゃあ罰ゲームは・・・」
「まじですか。」
この罰ゲームは大変そうだ。
「雪穂お茶〜。」
「穂乃果先輩誰ですその人。」
「う〜ん。」
だめだこりゃ会話にならん。
「そこはだめだよ穂乃果ちゃん。」
この人はどんな夢見てんだ。
起きるまで外でゆっくりしてますか。
罰ゲームもありますし。
いたいた。
「海未先輩、隣いいですか?」
「ええ、どうぞ。」
「「……」」
「紅茶入ります?」
「いただきます。」
「「……」」
「ライブの動画あげときましたよ。」
「ありがとうございます。」
「「……」」
「今日はお疲れ様です。」
「シロこそ。」
「「……」」
何、この間。乱数で調整してるの?それともラグですか?面と向かって話してんだけどな。
「シロ、今日はありがとうございました。」
「俺は何もしてないですよ。」
「いいえ、シロがいたから私たちはライブをすることができました。本当に感謝してます。」
「そういうのはやめてください。何もできなかったんで。」
「そんなことはありません。」
「そんなことがあるんですよ。」
「シロはそう思うかもしれませんが、私はあなたのおかげであのステージに立てた。それは事実です。」
「そうですけど。」
「ならいいじゃないですか。ミスしたって次に成功すればいいんです。」
次がない場合だってあるんですよ。
「何か言いました?」
「いえ何も。」
「……」
「海未先輩って優しいですね。」
「何をいきなり///」
「褒める時に褒めますよって宣言が必要ですか。」
「いえ、必要ないですけど。でも突然は。」
「慌ててる先輩も可愛いですね。」
「シシシシロ、い、いけません。」
「何がですか?」
「そういったことはもう少し関係が進んでからでないと。」
「いや、褒めるぐらいいいでしょ。」
「いえ、いけません。」
これじゃ罰ゲームが。あの二人にやられてしまう、その前になんとかしないと。
「それは海未先輩がいけないんです。先輩が魅力的すぎるから。」
「もう、からかわないでください。」
「いや、からかってないですよ。」
「ほ、本当ですか?」
「本当ですよ。」
「///」
やばい本当に取り返しのつかないとこまで来てしまった。どんどん顔が赤くなってる。罰ゲームの海未先輩をとことん褒めるがこんな方向に進むなんて。あれ?これを誕生日の外伝にすれば良かった。
「なら、私のこと好きですか。」
「はい?」
「ですから、わたしのことが好きかどうかを聞いてるのです。」
「好きか嫌いかで言われれば好きです。」
「では、わたしと、」
「「ストーーープ。」」
「穂乃果、ことり起きてたのですか。」
「行き過ぎだよ。海未ちゃん考え直して、こんなダメ男だよ。」
「そうだよ。いいところなんて何一つないような人間だよ。それ以前に人間かどうかもわからないような人だよ。」
ちょっと黒に黒を重ねるねるね。
「でも、シロの気持ちにお答えしなくては。」
「海未ちゃんこれには訳があって。かくかくしかじか。」
「そういうことですか。シロ、ちょっとこっちに来てくれます?」
このパターンは。
「お仕置きです。」
「ですよね。」
今日わかったことがある。罰ゲームなんていけません。
いてて、ことり先輩の数倍痛いぞ。容赦なさすぎ。何はともあれ、ようやくμ'sが始動したわけだ。絵里先輩との賭けもあるしな。どうしたもんか。
「シロ、今日はありがとね。」
「穂乃果先輩ですか。さっきも海未先輩に言いましたけど、俺は何もしてないですよ。」
「さっきも言いましたけど、シロは立派に仕事をこなしてましたよ。」
「わたし的にはもう少し頑張って欲しかったです。」
「ことり先輩の評価が妥当かと。」
「シロ暗すぎ。もっと明るくいようよ。人生損してるよ。」
「そんなことはないですよ。ちゃんと今を楽しんでますよ。」
「確かに私達がシロの人生をとやかく言う権利はありませんしね。」
「そういうことです。」
「まあ、シロが楽しいなら、それでいっか。本当に今日はありがとね。」
「だから俺は何も」
俺の言葉を遮るように海未先輩はこう告げる。
「自分のやったことは自分では評価しにくいものです。だから、シロはそういった評価をしたのでしょう。」
「私達がこれだけ褒めてるんです。素直に受け取ってください。」
「そうかもしれませんね。まあ、仕事をしたってことにしておきます。」
口ではそう言いつつも、やはり許せない自分がいた。
「時間も時間ですし、送りますよ。」
「父が出てくる前に帰ったほうがいいですよ。」
「わかってますって、さようなら。」
「シロ、自分を許してあげてください。」
「……おやすみなさい。」
「おやすみなさい。」
『自分を許せ』そんなことができてるならもっと前からしてますよ。心には留めておきますけど。帰る途中に飲んでいた紅茶はとても甘く、優しく、そして何かを思い出させるような味がした。
これからも紅茶はミルクティーとして扱っていきます。
なんだかんだで、こいつが重要な立ち回りをするんじゃないかと期待してます。それでは次回「花陽の決断」