あれ?ちょくちょくあるか。
では、始まります。
聖「第5回合同会議を始めます。」
聖「今回はスローガンを決めていきたいと思
います。」
秋田「え〜でもまだ騎馬戦決まってなくね。」
聖「そうですね。でも、生徒会長がいないのでは。」
希「後から来るそうやし、先にスローガン決
めていきましょう。」
秋田「なら、これとかどうです。
『供力供に力を合わせる体育祭。』
めっちゃ良くない〜?」
秋田「そこの君意見あるの?」
ナンセンス過ぎて欠伸が出たわ。
突っかかってきてくれたのは嬉しい誤算だ。
昨日の作戦通りに。
昨日に遡る。
シロ「希先輩。絵里の容体は?」
希「なんとかなりそうやけど、次の会議には出れへんかな。」
シロ「なら、好都合です。ちょっと仕返し
しましょうよ。」
希「どういうこと?」
シロ「今回絵里先輩がダウンしたのは偶然ですが。水道橋の会長と秋葉原の会長が絵里先輩に対して仕事を盛ってきたらしいんですよ。」
希「それで?」
シロ「ちょっとイラってきたんで、ちょっと被り物を引き剥がしてみようかと。」
希「それは絵里ちは望んでへんで。」
シロ「いや、でもね。」
希「絵里ちのことを思うなら、騎馬戦を通すことやない?」
シロ「……確かにそうですね。」
希「だからそういう方向でやったらええんやない?」
シロ「わかりました。」
ちぇっ。俺的には引っぺがしたかったんだけど。
シロ「確認ですけど。俺らの要求は騎馬戦をやることですよね。」
希「そうやね。」
シロ「それを通すためにドアインザフェイスを使いたいと思います。でも、普通に使っても効果が期待できないんで、挑発して冷静な判断ができないようにします。」
希「ドア・イン・ザ・フェイスって何?」
シロ「例えば。希先輩、100億円貸してください。」
希「そんな大金持ってるわけないやん。」
シロ「なら、100円でいいですので貸してください。」
希「まあ、100円なら。」
シロ「こんな感じです。今回は格差が激しすぎましたけど。簡単に言うと無理そうな要求を突きつけてその後に自分の叶えたい要求を言う。これがドア・イン・ザ・フェイスです。それで今回の無理な要求は体育祭の中止。」
希「シロっち。妙にやる気やね。」
シロ「そりゃ、可愛らしい先輩を寝こませちゃった人たちには容赦しませんよ。」
現在に戻り。
シロ「なんでです?」
秋田「今、会議中なの。欠伸しないでくれるかしら。それとも意見があるのかな?」
シロ「そうですね。これとかどうです。
『本番より準備で傷つく体育祭。』
なんか辛さが滲み出て良くない〜?」
秋田「どういう意味、かな?」
シロ「まんまですよ。うちの会長なんて辛すぎて倒れちゃいましたよ。誰かのせいで。」
秋田「で、でも、これは体育祭に合わないんじゃないかな?」
シロ「そうですか。これはあなた達のような人向けてのメッセージなんですけど。あなた達騎馬戦は怪我するからしたくないんでしょ。でも大丈夫。本番よりも準備の方が倒れる確率が高いと思いますよ。だから準備を乗り切ればたとえ落馬したって怪我しませんよ。」
秋田「君わかってる‼︎?君の言ってることめちゃくちゃだよ!」
シロ「そうですか?俺らの学校にばかり仕事押し付けて、やった仕事に難癖つけるくせに俺らの意見は無視どっちの方が無茶苦茶?」
秋田「それ今の会議に関係ないよね。関係ないこと言わないでくれるかな?」
シロ「そう、ですね。あなた達の性格が悪いことと今回のスローガンは関係ありませんでしたね。」
秋田「いちいち一言多くない?!」
いい感じだ。もっと憎たらしく嫌味ったらしく。
希「絵里ちからメール来ましたんやけど。
いいですか?」
聖「どうぞ。」
希「『希やっぱり行けそうにないわ。それで騎馬戦のことなんだけど。皆さんの意見を聞き入れた結果。騎馬戦は無しで。』やて。」
聖秋「「はあああ⁈」」
聖「何を言ってるんですか?」
希「メールの内容やけど。」
聖「そういうことじゃなくて。」
希「うちあんま頭良くないからわかりやすく頼むわ。」
聖「なぜ騎馬戦をやめることになるんですか?」
シロ「簡単ですよ。危ないからですよ。
先輩方に言われた通り危険面を考えてみたんですよ。さすが俺より長い間生きてるだけのことありますよ。」
聖「早く本題に入ってくれない?」
シロ「そうですね。どう頑張っても無理でした。」
聖「どういうことでしょうか?」
シロ「たらればを考えてたらきりがなくて対処のしようがありませんでした。そこで逆に考えてみたんです。体育祭ってやる意味あるのかなって。」
秋田「どういうことだ?」
シロ「えっ?あれだけ言ってわからないんですか?」
秋田「テメェ何が言いたいんだよ‼︎」
シロ「体育祭を中止しましょうということです。あなた達は騎馬戦が危ないって言ってますけど、チャンバラだって危ないですよ。
武器が目に当たるかもしれない。そこらへん考えてますか?聖さん?」
聖「それは…」
シロ「まさかそんなことも考えてないのに俺らに文句言ってたんですか。ハァ呆れた。
やめましょうこんな体育祭。こんな何も考えてないんじゃどうせ失敗しますし。無計画な体育祭で怪我したくないので音乃木坂は4校合同の体育祭に出場しません。」
秋田「ふざけんじゃねえぞ‼︎。テメェ調子に乗るのもいい加減にしろ!」
怒りを露わにし胸倉を掴み拳を振りかざす。
シロ「殴るんですか?まあ、それでもいいですけど。」
聖「秋田さん落ち着いてください。」
振りかざした拳が止まる。
シロ「あれ?殴らないんですか」
秋田「テメェ!?」
聖「音乃木坂の君もやめなさい。」
希「シロっち。ちょっとおふざけがすぎるで。」
シロ「そうですか?俺ってまとも人間ですから。そんなことないと思いますけど。」
秋田「まともならそんな考え思いつくはずねぇだろ!」
シロ「なら、先輩方はまともですか?」
秋田「当たり前だろ!」
シロ「そうですか。聖さん一つ質問なんですが、もし今から音乃木坂が抜けて3校でやるように会議したりするのは無理ですよね?」
聖「無理よ。」
シロ「ってことは実質中止ってことですよね。」
聖「そうね。」
シロ「さて、考えてください。騎馬戦が危ないからといって体育祭中止にするか、体育祭をやるために俺らの考えた騎馬戦を通すか。どっちにします?」
秋田「……」
シロ「早く答えてください。」
秋田「そ、それは。………クッ。」
聖「わかりました。あなた方の考えた騎馬戦で結構です。その代わり生徒の安全は確保してくださいね。」
シロ「最善を尽くします。」
秋田「おい、聖!」
聖「この状態になった時点で決定にするしかないでしょう。」
秋田「そうかもしれないけど。」
聖「分かっているなら諦めてください。」
秋田「………分かったよ。」
希「成功やな。シロっち。」
このまま終わりになんかするかよ。まだ腹の虫は収まってないんだけど。
シロ「やたらと物分かりのいいお猿さんですね。」
希「シロっち?」
秋田「なんだと?」
シロ「自分たちのプライドのために人を巻き込むなんて、ただのお猿さんと変わらないじゃないですか?それにしては物分かりがいいなと。」
秋田「うるさい。」
いつも大声なのにこの時は囁くように声を出していた。
シロ「なんて言いました?」
秋田「うるさい!」
シロ「怒らないでくださいよ。
あっ、でもしょうがないですよね。本当のことを言われると怒っちゃいますよね。やっぱり怒ってもいいですよ。なんならもっと激しく怒ったっていいですよ。」
秋田「もう、口を閉じてよ。」
シロ「嫌ですよ。ほら、早く醜い素顔を見せてくださいよ。自分のプライドのためにつけていたお面を外してくださいよ。」
秋田「う、うるさい。」
シロ「あっ、泣くんですか?いい考えですね。泣けば周りを味方につけれますからね。
じゃあ早く泣いてどうぞ。」
希「シロっち‼︎」
その言葉と同時に頰に激しい痛みが襲う。
希「やりすぎや。」
ビンタされて初めて会場が鎮まり全員の敵意が自分に集中してるのがわかった。
なんも成長してないな俺。
シロ「すみませんでした。」
秋田「………」
まあ、そうなるわな。
聖「第五回合同会議を終わります。では、解散。」
希「シロっちまずはお疲れさん。」
シロ「どうも。」
希「でも、あれはやりすぎや。」
希先輩は静かに叱るように俺そういった。
シロ「すみません。ちょっと我を失ってました。」
希「絵里ちのためと思ってなかったことにしてあげるわ。でも、次はないで。」
シロ「分かってます。」
希「後は絵里ちの分まで仕事するだけやな。」
シロ「まだ仕事残ってんすか。」
希「ほんの少しや。頑張って。」
シロ「希先輩もやってくださいよ。」
希「わかってるて。」
この後の会議も何事もなく終え。
絵里先輩も回復した。残すは体育祭の本番のみとなった。
今回暗かった分次回はできるだけ明るくします。
次回『そんな目で見ないで』