夏休も佳境を迎えみんな思い出作りに忙しくなる中基本ボッチの俺は1人衣装を作ってた。
シロ「なんで衣装作ってんの?料理と裁縫できるって女子力高いな俺。専業主夫に俺はなる!」
これで終わり。ひと段落ついたことだし紅茶でも飲むか。
輝夜「あら、いいところに。」
シロ「家にいるなんて珍しいな。」
輝夜「今日は久しぶりに高校の友達と会うのよ。」
シロ「へー。何時から?どこで?」
輝夜「6時からうちで。」
シロ「へー。え?なんでうちなの?」
輝夜「そりゃ外だと高く付くし人に聞かれちゃうから。」
シロ「どんな話するつもりだよ。しかもうちでやっても俺に聞かれるぞ。」
輝夜「白夜は日付が変わるまで帰ってこないか、誰かの家に泊まってきて。」
シロ「俺には家という帰るべき場所さえないの?これはDVだろ。」
輝夜「いたいならいてもいいけど、雛子来るわよ。」
シロ「じゃあ行ってきます。」
勢いで家を飛び出したものの行くとこねぇからな。ゲーセン行こうにも
店員「君、16未満は6時以降ゲームセンターに入っちゃいけないんだ。」
シロ「いや、俺16歳です。」
店員「嘘ついちゃダメだ。」
シロ「嘘じゃないです!」
店員「早く出て来なさい!」
こうなるのも見えてるし。
行くとこ無いな。ってか、浴衣着てる人多いな。祭りでもあんのか?ついてくか、できるだけ自然な感じで。
こんなところでやってたんだ。見て回るか。
?「かよちん。この綿菓子美味しいにゃ。一緒に食べるかにゃ?」
?「花陽なら今クレープ屋に並んでるわよ。」
どっかで聞いたことある声だな。
?「凛ちゃん、真姫ちゃん。はい。クレープ。」
完全にあいつらじゃん。あいつらきてたんだ。
花陽「あそこにいるのシロ君じゃない?」
真姫「本当ね。こっちに気づいてないのかしら?呼んでくるわ。」
凛「ちょっと待ってちょっと待って真姫ちゃん。シロ君はシロ君で楽しんでるから邪魔しちゃ悪いにゃ。」
真姫「そう?さして楽しんでるようには見えないけど。」
凛「真姫ちゃんちょっとこっちに来て、聞かれちゃまずいから。」
素で焦ってんじゃねえかよ。何その「やっば呼んでないのに来ちゃったよ。どう言い訳しよう。」みたいな状況は。いいですよ1人で回るから。
ん?あの屋台の前だけ人がいないな。なんでだ?変質者でも出たのか⁉︎野次馬しに行こ。
海未「なんでですか!戦場ならもうとっくに倒れてもいい頃なのに!なんであのキャラメルは倒れないんです!」
うげぇー知り合いだよ。変質者だと思ってた人知り合いだよ。他人のふりして無視しよ。
海未「シロですか?」
シロ「……」
無視だ無視。関わったら俺まで変質者扱いされる。ただでさえ低い地位にいるのにこれ以上落ちてたまるか。
海未「シロ無視しないでください。」
シロ「……」
我慢だ、我慢するんだ。
海未「そうですか。ことりを呼びますか。」
シロ「あっ、いや。すみません。」
海未「なぜ無視したのですか?」
シロ「周りを見てください。」
今まで屋台のキャラメルに向け怒りや不満をぶつけていた女性ととその人に突然土下座をする男性。はたから見たら相当な変質者かドSドMカップルかと疑う人が周りに群がっていた。
シロ「ち、ちょっと他のところ行きません?」
海未「そ、そうですね。」
海未「恥ずかしかった///穴があるなら入りたいです。///」
シロ「それはドンマイです。それよりいつもの穂乃果先輩にことり先輩は?」
海未「いつの間にかいなくなってました。それよりシロ先輩禁止です。」
シロ「こういうのは簡単に抜けないんですよ。もうちょい時間がかかります。」
海未「そうですか。じっくり待たせてもらいます。それではリベンジに行きましょう!」
おいおい、この人まだあの屋台に寄付するんのかよ。人がいいな。
シロ「まだ、お金あるんですか?」
海未「ええ、200円なら。」
シロ「足りませんけど。あれ確か300円ですよ。」
海未「そ、そんな!私の負・け?」
どんだけあのキャラメル欲しいんだよ。
シロ「キャラメルなら買えばいいじゃないですか。」
海未「それでは意味がありません。あのキャラメルを倒して手に入れるキャラメルがいいのです。ですので、シロお金貸してくれませんか?」
おっさん「おっ!また来たのかいお嬢ちゃん。」
海未「今度こそ勝ちます!」
何と戦ってんだ?あのキャラメルか?それともこのおっさんか?
おっさん「頑張ってね。はい弾。」
海未「では、いきます!」
フォーム汚!なんだよあれ?あれで当たるのか?
海未「はっ!」
ポコという音を立てるが全く動かない。
海未「何故です⁉︎何故倒れないのですか⁉︎」
シロ「海未先輩。コルクはもっと押し込んで。下じゃなくて上の角を狙ってください。それと腕伸ばしていいんですからもっと伸ばして。」
海未「シロ。何を?」
シロ「取りたいんでしょ。だったら言われた通りにやって!」
海未「は、はい。」
海未「最後。落ちてください!」
願いを込めた弾はキャラメルの箱の上部に当たり後ろに倒れる。
海未「つ、ついに!ついにやりました!私の勝ちです!!」
シロ「おめでとうございます。」
ようやく落ちたか。あの300円では足りずもう300円入れたのは内緒のお話。
海未「では、シロ回りましょうか。」
シロ「先輩いいんですか?2人どっかで待ってるかもしれませんよ。」
海未「2人にはことわっておきます。」
シロ「海未先輩がそう言うのなら。」
海未「行きましょう!」
金がないのに楽しそうだな。こりゃ俺の財布からになるな。
夏休み長いですね。大事なことなのでなんどでも言います。あと2回ぐらい続きます。今度は本当だと思いたいです。
次回「夏休み(嫌な日)」