女体化☆チーレム~変態スキルで学園無双!~   作:どるふべるぐ

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お久しぶりの最新話。
前回の場面の主人公視点のお話です。
なのであんまり話は進まないですがどうぞご覧ください。

※プロローグの冒頭ちょこっと書き直しました。


『極限状態でセックスするのは大抵死亡フラグだよね。色んな意味で』

 

 俺――下司葛人は一度死にかけた事がある。

 

 あの時の恐怖は、今でも忘れない。

 目が光を喪い、耳から音が途絶え、手足から力が抜け落ちる。

 光も音も何もかも消え失せた闇の中で感じれるのは、心臓を握り潰されるかのような痛みだけ。

 痛くて、苦しくて、寒くて、そして何よりも……虚しくて。

 俺は暗い闇の中で、死にたくない死にたくないとだけ願っていた。

 その時は何とかオヤジに救われて一命を取り留めたものの、俺の魂には二度と消えない死の恐怖が刻みつけられた。何があっても、あんな虚しい死に方だけはしたくねえと。

 

 だが今日、俺は死んだ。

 死因・おっぱいの楽園を目の前にしての墜落死。

 享年17才。

 

 ――童貞。

 

 恥の多い人生でした。完

 

 ………………。

 

 …………。

 

 ……。

 

 いやそんな簡単に納得できねえよ!

 まだ若い身空だし童貞だし、何より夢の一つも叶えちゃいねえのに死んでられるか馬鹿野郎!!

 ……つーかなんだここ?暗えし何も見えねえし冷たい上に身体の感覚まで無え。

 これがあの世かだったら泣くぞ。せめて美少女天使のお迎えぐらいよこしやがれ。ただし巨乳に限る!

 

 ……………。

 

 ……おいマジで誰かなんとか言えや。一人で叫んでると虚しくなってくんだよ。まさかここ放置プレイ系の地獄じゃあるめえな。生前ボッチだった奴が落ちる無限ボッチ地獄。うわなにそれコワイ。

 ってかマジで聞いてる奴がいんなら何とか言いやがれ!

 

『しんでしまうとはなさけないwww』

 

 ぶち殺すぞゴラアアアアアア!!

 

『殺れるもんなら殺ってみそ漬け(‐ω‐)』

 

 いや誰だよお前。

 声はすれども姿は見えず。一発殴ってやるから出てこいや。

 

『てめえのいのちはなくなりました』

 

 うん知ってるよ馬鹿野郎。ていうか質問に答えろや。

 

『新しい命をどう使おうと私の勝手です。』

 

 っておいこれ黒い玉の部屋に行って謎生物と殺し合いさせられる流れじゃね!?

 

『っつーわけでブッ生き返れや☆』

 

 いーやーだー!俺は殺し合いよりも乳繰り合いたいんじゃあああ!

 じゃー

 じゃー

 じぁー……(以下無限エコー)。

 

 

 ◆◆◆

 

 

 などという祈りも虚しく、俺の意識は闇の底から浮かび上がるように覚醒した。

 

「ぅ、ぁ……」

 

 目覚めて最初に聞いたのは、耳になじんだ俺の声。

 とりあえずちゃんと声が出るってことは生きてるらしい。痛みは感じねえが、手足の感覚も確かにある。おーマジで生き返ったのかラッキー。

 

 ……なんてお気楽かます余裕は無かった。だってあれだぜ。古今東西、一度死んだり気を失った奴が目覚めて最初に見る光景なんて大抵碌でもねえモンだろ?

 黒い玉の部屋だったり白い壁の閉鎖空間だったり廃校舎の教室だったり、でもってはオチは全て『そして始まるデスゲーム』だファッキン。

 あー嫌だー。マジで目を開けたくねー。

 でも目を開けなけりゃ何もできねーんだよなー。

 ……つうか、さっきからあえて気にしないようにしてたけど、感触からして明らかに俺の下に誰かいるよな。俺が覆いかぶさるような感じで。うわ誰だろ誰かね誰だろうなどうせ碌なモンじゃねえんだろうよ!

 

 せめてビートた●しでないことを祈りつつ、俺は恐る恐る瞳を開けて―

 

 

 

 

 

 

 

 ――雨宮雪兎と、出逢った。

 

 

 

 

 

 

 ◆◆◆

 

 

『それは、まるで雪の妖精の様な少女だった。

 澄んだ氷を思わせる蒼みがかった銀髪。その穢れ無き柔肌は淡雪の白。美しく整った顔立ちの中で、特に目を引く兎のように赤い瞳を困惑と驚きに見開き、のしかかる俺を呆然と見つめていた』……なんて思わずオサレな表現をしちまう程の美人さんがいた。

 俺の下に(←ここ重要)。

 

「貴様……は……」

 

 戸惑う微かな声が、その薄桃色の唇から洩れる。

 耳をくすぐるその声は中々に美しく、まあ要するに思った通りの美少女ボイス。

 氷菓子の様な甘い香りが仄かに香り、クンクン嗅いでみれば鼻にひろがる美少女スメル。

 改めて見れば完全無欠のクール系美少女フェイスが目と鼻の先にコンニチワ。

 まつ毛なげー。肌しれー。

 世界中旅してきた中でも今だかつて出会った事が無い程の超絶美少女だ。

 

 ――で、これどういう状況よ?

 

 今は行方知れずのオヤジ曰く『わけのわからない事態に陥った時はとにかく状況を整理してみよう』って言ってたんで、とりあえず状況整理といこう。

 

 現在の状況・死んで目覚めたら美少女を押し倒してました。

 

 うん意味分からん。この状況を整理出来たら俺は名探偵になれる気がする。

 が、んな事できるハズも無いのでオヤジの『でも整理してもどうにもならない時は、とりあえずやりたいようにすればいいさ☆』に従おう。

 で、今の俺がやりたい事といえば……ヤること以外は特に無い!

 ならヤるかヤっちまうかッ。

 

 ――いやいやちょっと待て。

 

 だがオヤジは『パニック映画系の極限状態に陥った時、はっちゃけてセックスしたら大抵死ぬよ!もし、君がそんな状況に陥った時は――』とも言っていた。確かに映画やドラマで古今東西セックスした奴はエンディングまでにはほぼ死んでる。つまりセックスはこの場合最大の死亡フラグ。だったら俺は……。

 生か死か。思い悩んだその時、またまたオヤジの言葉が蘇った。

 

『セックスして死ぬか童貞で生きるか。悔いの無い方を選びたまえ!』

 

「よしヤろう」

 

 命短し犯せよ男子。ヤらずに後悔するならヤって後悔すべし!

 つーわけで

 

「ふっ、ふむんぐんんんんん!?」

 

 お口をヤっちゃいました☆

 

「ふみゅっ…んんぅ、んん~~~ッッ……」

 

 奪った唇の味は、ほんのり冷たくも微かに甘い。柔らかな氷菓子の様なそれを一切の躊躇なく味わい尽くす。

 

「んちゅっ……ん、ふっ、ちゅくうぅ!?」

 

 吸って舐めてそれから絡める。

 文字通りのやりたい放題だが俺に躊躇も後悔もねえ。

 

「……ぷはっ」

 

 十分堪能した所で唇を離すと、謎の美少女は白い頬を紅潮させ、息も絶え絶えといった表情で火照った吐息を洩らしていた。

 うん程良く潤んだ蒼い瞳がナイスエロス。嗜虐心くすぐられるね。

 

「思った通り、唇の味は悪くねえな。ああ。こいつに決めるぜ。……おい。名前は何だ?」

「……なん、だと?」

「名前だよ。あるんだろ?」

 

 名前大事超大事。ピロートークには欠かせないからな。

 

「……雪兎。雨宮雪兎だ……」

 

 ユキト……悪くねえ名前だ。中性的でよく似合ってる。

 ようやく見つけた。俺が探し求めた女に相応しい良い名だ。

 とはいえ、このままヤるのも情緒に欠ける。自称変態紳士のオヤジも『何時いかなるエロでも粋と風流は忘れずヤるのが紳士道』って言ってたしな。

 だから言ってやる。俺が探して求めてようやく見つけた女に、どストレートな口説き(ころし)文句を。

 

「――雪兎、俺はお前で童貞捨ててやる」

 

 いやどっちかとすりゃレ●プ宣言か?

 

「な、に……?」

 

 呆然と聞き返す美少女――ユキトに、俺はじゅるりと唇舐めて肉食系スマイルをキメる。

 

「俺がそう決めたんだよ。そして一度決めたからには絶対に叶えて見せるぜ」

 

 俺は俺の欲望(ゆめ)を抑えねえし躊躇わねえ。それが俺のただ一つの生き方(ポリシー)

 だ。

 

「俺はお前を逃がさねえし誰にも渡さねえ。――お前の乳は俺のもんだ。雪兎」

「な、にを……馬鹿な……ッ」

 

 たぶん他人には理解されんだろう俺の生き方に、案の定困惑する雪兎。だがどの道理解されようなんざ思わねえ。俺は俺の欲望をつっ走るだけだ。

 

「馬鹿だろうがなんだろうが願ったもんは掴んでやるよ。最高の乳も夢も――こんなふうに、なッ」

 

 つーわけで早速、待ちに待ったメンディッシュ。学園で最初に揉む記念すべき運命の乳を味わうべく、その胸元をぐわっしっと鷲掴み――

 

「……あれ?」

 

 できなかった。

 そこに在るべきは乳肉の大山脈なのに、掌に感じるはぺったんカチカチ不毛の荒野。

 とりあえず揉んでみる→スッカスカなので無理でした。

 だったら押してみる→ウホッ!硬い胸板が逞すぃ!

 ついでに摘まむ→「うひゃん!?」摘まめたけど伸びないよ?

 

「貧乳……微乳……いや違うこれはあああああああッ!?」

 

 結論→おっぱいが無え!?

 

 

「って、男じゃねえかああああああああああ!?」

 

 ジィイイイイイイイイザスッッッッッ!!

 

 地獄に墜ちても忘れない程の絶望に天を仰いで慟哭する俺。

 

「男とヤっちまったあああああああああ!!」

 

 このあまりの悲劇に、速攻で美少女(偽)から飛び退き地面を悶え転げる。

 

「くそおおぉぉぐぞおおぉぉ美少女と見せかけて美少年とか何だよこの対童貞トラップはああ!」

 

 永遠に刻まれた新たな黒歴史に悶絶するも、どっこい悲劇はまだ終わっていなかった。

 

「「「き、きゃあああああああ!?」」」

 

 突如爆発した咆哮に顔を上げれば、周囲には無数の人だかり。

 いやよくよく見れば、毛むくじゃらの獣人ぽいのやらロボットやら人でないのもいるが、その単眼複眼問わず大小全ての瞳は俺と雪兎の衝撃キスシーンに向けられていた。

 

「見た!?ねえ今の見た!?」

「バッチリ見たわ空から押し倒してべろちゅーするの!」

「うっわマジかよ。どんなハイレベルなホモだよアイツ!?」

「ウホッ!あの舌使い、見ているアタシまで興奮してきたわぁ❤」

「私達の雪兎様が穢されたあああああ!?」

「殺す!あのホモに血の裁きを!」

 

 見るなああああああ!!穢れた俺を見るんじゃねええええ!!

 

 堪らず顔を覆いヨヨヨと号泣する俺。

 だが世間の目はどこまでも冷たい。

 

「ホモが泣いた!?」

「きっと嬉し泣きよ!」

「泣くほど雪兎さんの唇を奪ったのが嬉しいのか……」

「ウホッ!その気持ち分かるわぁん❤」

 

 だからホモじゃねええええええええ!!

 

 これ以上不名誉な誤解が広がる前に言っておかねばなるまいッ。

 

「俺はおっぱい星人だあああああああ!!」

 

 この場全てに向かって絶叫したその瞬間――。

 

 

 

 ――シン……。

 

 

 

 ……ってな擬音が聞こえてきそうなくらい場が一気に静まり返った。

 ふぅ……。よしこれで誤解はバッチリ解け――

 

「「「男の乳もイケるとか何てハイレベル!?」」」

「違げえええええええええ!!」

 

 ああ無情。

 転校初日に空から落ちておっ死んだ挙句、運命的な出会いをした美少女は男でした。

 そして刻まれたホモの烙印。これを背負って学園生活送れというんか。

 嗚呼オヤジよあんたの言う通りだ。はっちゃけてヤったら色んな意味で死んだぜ畜生!

 

 これぞまさしくインガオホー。血も涙も無い現実に慟哭する俺だった。

 

  

 ◆◆◆

 

 

 ――後になってこう思う。ある意味ではまったくもって、俺と雪兎の出逢いに相応しいドタバタ劇であったと。

 

 

 




文字数がうまく調整できなくてやんなっちゃう。
地の文と会話文のバランスをもう少し精進せねば。
とはいえお読み頂きありがとうございました。
前書きでも書いた通り今回あまり話が進まなかった分、次回はガンガン話を進めたいと思います。どうかごゆるりとお待ちください。

というか展開のアイデアはちぃとも思い付かないのに新しい作品のアイデアばかりが浮かんでくるのは何なんでしょうね。これ以上連載増やす余裕なんてないのに。
心を強く持って邪念に惑わされずに執筆せねば……。

ではまた次回で。

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