プロローグ 漂流しちまった
「痛っ。……って、ここ何処だ?」
目を覚ました俺、ヤマト・ナカジマは周りを見渡してそう呟いた。
「確か……ユーノの頼みで遺跡の調査の護衛の時に未封印のロストロギアが起動して、ユーノを始めとした調査員を退かせて、強制封印しようとしたらタイムアップで……」
意識を失う前の事ははっきり覚えている。この頭の痛みもその時の物だと思う。ただ……マジでここ何処だ? あの遺跡は内陸部だったはずなのに、今、俺の目の前に広がるのは大海原。
「ブレード、ここ何処か分かるか?」
起き上がって砂浜に胡坐をかいて、海を眺めながら相棒であるインテリジェントデバイス、『ブレード』に尋ねた。
「周辺の地形を見るに、第九十七管理外世界、現地名『地球』です。しかも、日本近海の小島の模様です」
「はあ? んな訳ねえだろ。今の日本は冬のはずだぜ? こんな春の陽気を感じる時期じゃねえ」
ミッドと地球は同じ暦を使っている。一年の日数も一日の時間も同じだ。俺が住んでいるクラナガンは日本ほどではないが四季もあるし、それは日本と同期している。
俺がここに来る前のミッドは冬。だから、日本の季節も冬のはずだ。
「考えられるのは平行世界の地球かと」
「平行世界……まさか、次元漂流するとはなあ」
人生、何があるか分かんねえな。いや、俺の人生そんな感じか。
転生して、十年迷走して、アイツにぶちのめされて、手を差し伸べてもらって、家族が出来て。ここ数年は仲を修繕できた昔なじみの友人たちと新しい家族、友人たちの娘さんとの交流で充実した時間を過ごせていた。
「皆、泣いてくれてるかねえ……」
そうだと嬉しいねえ。家族も、友人たちも俺なんかの為に涙を流してくれたらさ。
だけど、俺の人生はまだ終わってねえ。生き続けりゃ、帰る方法も、迎えもあるかもしれねえしな。前を向いて行こうぜ。
「とりあえず……人、探すか」
俺は立ち上がって服に付いた砂を払いながら歩き出した。とりあえず……色々情報を集めねえとな。
行くあてもなく適当に海岸沿いを歩く。
遺跡調査の護衛は管理局の仕事ではなく、ユーノ個人の頼みを俺が非番の日のオフトレ代わりに引き受けたので、管理局の制服ではなく、動きやすい長そでのシャツにジャージ。だから、傍から見れば海岸を散歩しているようにしか見えないだろう。
ちなみに余談だけど、以前は俺達の共通の友人のとある管理世界最強がこれを引き受けていたんだけど、娘が出来て、管理局の仕事も辞めた頃から行かなくなった。当人曰く「楽しいんだけど、今は我が身可愛さだよ」と言っていた。まあ……最強も人の子だったって訳だ。
俺としても厳しい環境で自分を見直して腕を磨けるから渡りに船だったけどな。
「しっかし、暑いな……」
歩いていると案外暖かかったから、ただでさえ長袖だと暑い。遺跡が寒い地域だったから、結構がっつり防寒してきたのが今となっては仇となっている。
そんな事を思っていると、何処からか、ドーン、と爆発する音が聞こえた。
「こっちの日本はこんな小島にもテロが起こってんのか?」
「10時の方向、3キロの地点で爆発です」
「サンキュー、確認に行きますか。ブレードセットアップ!」
救えるものは何でも救う。これが俺が力を磨き、使う理由。アイツと親父に救い上げてもらった俺だから、今度は誰かを救えるようになりたいと思う。だから、俺は全力全開で向かう。
その日、私、金剛型一番艦、金剛は執務室で書類仕事を行っていた。
ここ、名も無き島の小さな鎮守府は少数の艦娘だけで運営している。本来は提督、指揮官も居るはずだが、今はいない。理由は……敵前逃亡。逃げたのだ。自分一人で。その理由を私は溜まっていた書類の中から見つけた。
ここの近郊の大き目の鎮守府が陥落したのだ。次は我が身と思ったあの男は私達を放って逃げた。
こういう事態はそこそこの数あるらしく、その時の対応も決められている。
大本営との連絡係でもある、軽巡洋艦、大淀に次の指示を仰ぎに行ってもらって(逃亡の発覚を隠すため、通信機などは念入りに破壊されていた)、秘書官だった、私が臨時の指揮を執る事になった。
ここは所謂ブラックな鎮守府で、私含め皆疲労が溜まっていたので、私は一週間の休息を命じた。
「どんだけ、書類を溜めてたネー……」
やってもやっても終わらない事にうんざりする、私。でも、次に来る人の為にやっておかないと。評価が低くて、あの子達を不当な扱いさせるわけには行かない。
そんな事を考えていると、執務室のドアがノックされた。
「開いてマスヨー」
「失礼するのです。金剛さん、お茶を持って来たのです」
「thank youネ、電」
お茶を運んできてくれた、電―特三型(暁型)駆逐艦の四番艦、電―にお礼を言ってお茶を受け取る。
「んー、紅茶もイイケド、緑茶もイイネー」
「喜んでもらえて良かったのです」
「電、皆はどうしてマスカ?」
「ゆっくり休んでます。皆元気になったのです」
「それは、goodネー。大淀とその護衛艦隊に出していたメンバーが明日には帰って来るカラ、そこから、再始動ダヨー、今はゆっくり英気を養ってネー」
現在鎮守府の戦力は駆逐艦八人(特三型の四人、暁、響、雷、電と白露型の四人、白露、時雨、村雨、夕立)、軽巡三人(天龍型一番艦、天龍と川内型二番艦、神通、それと前出の大淀。ただし、大淀は大本営派遣の艦娘なので戦力ではない)、重巡一人(妙高型四番艦、羽黒)、それと戦艦が私一人となっている。
その中で、白露型の四人と神通、羽黒は大淀の護衛の為に今はここに居ない。
「金剛さんは大丈夫ですか?」
「大丈夫ヨー。どうせ、次の提督さんが来るまでは、周辺海域の哨戒が主になるカラ、その間にゆっくり休めるネ。だから、no problemネ」
疲れてはいるけど、ここが踏ん張り所。皆のお姉さんとしてね。
そんな事を考えていると、爆音と共に鎮守府に衝撃が襲った
「ふにゃあ!!」
こけそうになる電を私は受け止める。
「shit! こんな時に襲撃なんて!」
「ど、どうするですか?」
「電は他の皆と一緒にシェルターに避難して! 私は迎撃に行ってくる」
「金剛さんお一人でですか⁉ 無理です!」
こんな強い口調の電は初めてだなあと、非常事態の時だけど、呑気に思う。
「こういう戦いこそ、私達戦艦の本領デース。皆はこの後色々やってもらわないといけないカラネー。ここは私に任せるヨー」
心配かけないために務めて普段通りの口調で話す。涙目の電を置いておけない。
「……了解したのです。絶対に帰って来て欲しいのです」
「もちろんダヨ。私も妹たちに会いたいモン。それまで沈む気は無いヨー」
私のその言葉を聞いてから、電は皆の所に向かった。
「さて、嘘つきにならない様に頑張らないとネ。金剛、抜錨!」
私達の鎮守府に押し寄せたのは重巡リ級と軽空母ヌ級を根幹とした打撃部隊。制空権が相手にあり、数的不利という絶望的な状況だけど、諦めるわけには行かない。
「全砲門、fire!」
優先的に軽空母を狙いつつ、時には駆逐艦を纏めて、時には重巡洋艦を集中的に砲撃しながら数を減らしていく。無論、私も無傷じゃない。いくら戦艦の装甲が硬くて重巡の8インチ砲があまり効かないとはいえ、何発、何十発と食らえば、損害は確実に大きくなっていく。
私の損害が中破を超えたあたりで何とか攻撃部隊を全滅させれた。その時、
「電探に感⁉ これは……戦艦ル級⁉」
このタイミングで相手の真打が登場。片や、ボロボロの私。片や無傷の戦艦。勝敗は火を見るよりも明らか。でも……
「あきらめない! fire!」
先制攻撃として私の36.5センチ砲が火を噴く。しかし、疲労と損傷でその反動を抑えきれず、態勢を崩してしまう。敵はそれを逃さず、砲撃をしてきた。直撃コース。最低でも、大破、最悪だと……。
そう考えると、世界がスローモーションに見える。
それと一緒に艦娘として二度目の生を受けてからの事が思い出される。あんまり良い日じゃなかったけど、かけがえのない仲間と過ごした日々を。
「皆……ヴァルハラで見守ってるからネ」
最期の言葉のつもりでそう呟き、目を瞑る。しかし、いつまで経っても衝撃はやってこなかった。恐る恐る目を開けると、私の前に銀髪の男性が立っていた。
冬イベE-5を甲でクリアできた勢いで投稿しています。現在ハイです。
終わったのでイベを振り返りたいと思います。
E-1
同時期にお城の方のイベもあったので開始はスタートから一週間後。資材は燃料10万、弾薬15万、鋼材16万、ボーキ6万、バケツ1700からスタート。難易度は全て甲。
E-1のメンバーは大淀改、雪風改、ヴェールヌイ、島風改、時雨改二、綾波改二。
と言っても一回か二回大破撤退しただけで割とスムーズにクリア。
E-2
メンバーは隼鷹改二、霧島改二、比叡改二、ビスマルクドライ、大鳳改、加賀改
時間に余裕がないのと資材に余裕があるので容赦ない大型艦の編成でBCFHIのルートで突破。Fの複縦陣で何度か撤退しましたけど、案外何とかなりました。
E-3
メンバーは第一艦隊に扶桑改二、比叡改二、ビスマルクドライ、霧島改二、隼鷹改二、千代田改二
第二艦隊に那珂改二、秋月改、時雨改二、雪風改、綾波改二、羽黒改二。
CEHIで固定して水上打撃艦隊で突破しました。最終戦までは加賀さん一人に制空を任せていたんですけど、それだと、最終戦で制空が取れずしんどかったので軽空母二隻に切り替えて突破しました。ボス前のダイソンこと戦艦棲姫はここでは案外何とかなりました。
E-4
一日、中休みと資材回復を挟んで開始。
メンバーは扶桑改二、ビスマルクドライ、時雨改二、雪風改、加賀改、大鳳改。
最終編成までは比較的順調でした。ただ、最終編成で連敗。今回のイベント初の決戦支援を出しました。
E-5
スタートは木曜日。資材もE-1スタート時とほぼ同量まで回復させました。(というより、ここまであまりダメージを受けなかったので、そこまで資材が減ってなかったのも理由です)
メンバーは第一艦隊に扶桑改二、山城改二、大和改、武蔵改、隼鷹改二、千代田改二。最終編成で軽空母二人を加賀改と筑摩改二に変更。
第二艦隊に伊58改、神通改二、時雨改二、雪風改、大井改二、北上改二。最終編成でゴーヤをビスマルクドライに変更。
更に時間も少なくなって来たので、道中、決戦支援を常にキラ付けして出撃。
第三艦隊(道中)は島風改、ヴェールヌイ、千歳改二、龍驤改二、金剛改二、榛名改二。最終編成で軽空母を蒼龍改二、赤城改に榛名改二を比叡改二に変更。
第四艦隊(決戦)は綾波改二、夕立改二、蒼龍改二、飛龍改二、比叡改二、霧島改二。
最終編成で蒼龍を大鳳に、比叡を榛名に変更。
大和型を本格的に出撃させたのは今回が初めてだったのでその大食らいっぷりと、目に見えて減っていく資材に冷や冷やしながら進めてました。
多分、ボスに行ったのは四割位、半分以上は道中で撤退してました。
最終編成になったのは金曜の夜。
そこから、トリプルダイソンの恐怖を味わい、大破撤退にイライラ、減る資材に冷や冷やしながらもクリアできました。最終編成なんて、弾薬だけで一回2000近く持ってかれますから。
最後は夜戦でハイパー北上様のカットインがダイソンされたと思いきや、ハイパー大井っちが戦艦水鬼に怒りの連撃クリティカルを食らわせ、吹き飛ばしてくれました。
最終的に残り資材は、燃料7万、弾薬11万、鋼材14万、ボーキ6万、バケツ1600個でした。資材は余裕がありますけど、時間はギリギリでしたね。
ドロップに関しては……今回は腐ってましたね。いや、谷風とか阿賀野とか能代とか翔鶴とかまるゆとか来たんですけど、全部持ってるんですよね。朝霜? 知らない子ですね。