艦これ~提督は魔導師~   作:ピーナ

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皆さん、イベントお疲れ様でした!


第五話 何でもない鎮守府の一日

さて、俺のここでの業務は大きく言うと書類仕事のみ。しかも、鎮守府の規模も小さいのでそこまで多くない。

大き目の鎮守府(つい最近深海棲艦の襲撃で潰されたこの辺一帯を纏めた鎮守府など)になると制海権の取られた海域の拡張などで本格的な戦闘の指揮を執る必要が出てくるが、ウチの仕事は制海権を取り返したとはいえ、たまに現れるいわば「はぐれ深海棲艦」から、航路を通る船を護るのがメインの任務になる。

それで、その出現深海棲艦ははぐれと言われるだけあって、そこまで艦隊になって現れる訳じゃなくて、統計的に多くても3~4隻で最大でも重巡を旗艦とした部隊。

これ位なら俺が口出しするまでも無くこっちの旗艦を務める金剛や羽黒、それをサポートする水雷戦隊のまとめ役である天龍や神通が何とでもしてしまう。

まあ、こういうのは後方に居る俺よりも前線に居る皆の方が事態に合った判断が出来るだろう。だから、任せてある。

今日も羽黒を旗艦に以下、天龍、白露、時雨、村雨、夕立の六人がここの海域を通る輸送船団の護衛として出撃している。他の皆は休み。

んで俺は今日の分の書類の作成も終わったので、

 

「テートク、ニンジン切り終わったネー」

「分かった。他のもドンドン切っていってくれ」

 

金剛と一緒に料理をしている。メニューは金曜日なのでカレー。これが習慣になっていると聞いた時は「ああ、海軍っぽいなあ」と思った。

元は海上での長期航海の時に曜日感覚が狂わないために一週間の内、土曜の昼食がカレーで固定だったらしいけど、それが週休二日制になって金曜になったとの事。

実はこれに近い風習は管理局の次元航行部隊の中にもあって、俺は部署が違うから詳しくは知らないけど、ある曜日のメニューは固定になっているらしい。

カレーといえば、俺の親友の得意料理の一つに「マーボーカレー」なるものがある。その本人曰く「カレーは懐深いから、まあ大体どんなものでも入れても大丈夫だよね。これもその一種って事だね」と言っていた。個人的にかなり好きだし作ってみたいんだけど……豆腐は足がはやいからなあ。ここじゃ無理だな。

 

「さて、ニンジン野郎とおじゃがさんは切り終わって、皆の敵、玉ネギだな」

「何なんデスカ? そのニンジン野郎とかおじゃがさんとか玉ネギが皆の敵とか」

「子供の頃はニンジン嫌いだったんだよ。今は平気だけど。だから、俺はニンジン野郎って呼んでる。おじゃがさんは色々な調理や使い方出来るからな。敬称ありで。玉ネギは皆の涙腺の敵だからな。この量となると脱水症状になるんじゃないかって思うくらい涙が出るし」

 

今でも好んでは食べない。カレーとかに入ってるのなら食べるけど、ニンジン単体は要らないかな。

 

「テートク、好き嫌いは駄目ネ~」

「まあ、結局は食わず嫌いだったんだけどな。だから、慣れたら割と平気になった。でも、駆逐艦の子達は割と苦手な物があるよな?」

 

電はナスが嫌いだし、雷はトマト、暁はピーマン、白露がグリンピース、村雨がネギ、夕立がブロッコリーと何か一つは苦手な物がある。例外は響と時雨の二人だな。

 

「金剛は無いのか?」

「ゲテモノじゃなければ食べれますネ」

「俺も今は基本的に何でもいけるな。まあ、カレーなら味が誤魔化せるから苦手な物が少し入っていても食べれるから、今度、少し入れてみるか」

 

食感がアウトならどうしようもないけど。

 

「good ideaネ。まあ、今日は普通に作りマショー」

「だな」

 

しかし、最初は金剛を始め、皆と一緒に厨房に立つ事にドギマギしたけど、今ではあまり気にしなくなった。必要な事だと思うようにしているから。だけど……

 

「「あっ」」

 

こういう、事故でお互いの手が当たったりするときは流石に気まずい。……仕方ねえだろ、今までの人生で女性経験がある訳でもない(年齢=彼女いない歴)し、職場も男所帯だ。家族は女性が多いが、家族だしな。

 

「わ、悪い」

「だ、大丈夫デース。それより頑張りマショ?」

 

金剛の言葉を聞いて俺達は気を取り直して作業を始めた。

ふと、目線をあげると、厨房から見える食堂の入口から四段に重なっている顔が。上から、電、雷、響、暁の四人。

 

「おー、そこの覗いてる四人、どうしたんだ?」

「司令官! 手伝う事は無いかしら?」

 

そう聞いてきたのは雷。この子はこうやって色々手伝ってくれる、優しい子だ。

 

「お前ら、今日は休みだぞ」

「司令官、大丈夫だ問題無い」

「一人前のレディーなら料理位できないと」

「私達はお手伝いしたいのです」

 

俺としては休みの時はゆっくりしてほしいんだけどなあ。でも、この子達の気持ちも無下にはしたくないし……。

 

「テートク、神通の提出した練習メニューは白露型の皆が今日出撃で明日休みダカラ、明日のメニューは軽い物のはずデスヨ?」

「そういやそうだったな。んじゃ、手伝ってもらおうかな。まずは、手を洗って、残りの材料を切っていってくれ」

「「「「はーい」」」」

 

 

 

暁、響、雷、電の手伝いが加わったので私達のカレー作りのペースも上がった。材料を切って、炒めて、煮込んで灰汁を取っている時に、

 

「あっ」

 

突然、テートクが声を上げた。

 

「どうしたんだい、司令官」

「いや、今思い出したけど、昨日で米が無くなったんだった。食糧庫まで行って出してこないと」

 

あーそう言えばそんな事いってた気がする。でも、昨日は皆忙しくて夕食自体が遅くなったから、作り出す前に取りに行く時間が無くそのまま今に至ったという訳だ。

 

「ちょっと行ってくるから火の番頼むわ」

 

そう言ってテートクは厨房を後にした。

艤装を付けた状態の私達なら米袋(重さは大体三十キロ)を運ぶのもたやすいけど、今の艤装が無い状態だと、普通の女子の力とそこまで大差ない。ちょっと力持ちってレベルで収まってしまう。

私なら持てなくはないけど、結構つらいし、暁たち四人に任せるのは酷だ。だから、ここはテートクに行ってもらうしかない。

まあ、カレーの方は後、ルーを入れて煮込むだけ。ほとんど完成と言ってもいい。焦げ付かない様に気を付けるだけだから、誰でも出来る。

 

「もう煮込むだけだから後は私だけで十分ダヨー。ありがとうネ、暁、響、雷、電」

 

付け合せのサラダはもうちょっと後からでも十分間に合うと思うから、もう特にやる事は無い。

 

「そう言えば神通はどうしたノー?」

「神通さんは部屋で休んでるわ」

「いえ、皆さんの訓練メニューを考えていました」

 

そう言って話題に上がっていた神通が現れた。

 

「すみません、お水ください」

「は~い」

 

冷蔵庫の一番近くに居た雷がコップに水を入れて神通に持っていく。

 

「神通は真面目ネ~。今日ぐらい休んでも罰は当たらないヨ?」

「……それは金剛さんと提督には言われたくない言葉ですね。業務がある日でも無い日でも夜遅くまで勉強している提督と、誰よりも早く起きて自主訓練している金剛さんには」

 

おおう、知られてたよ。恥ずかしい。

ちなみに、私もテートクが夜に勉強しているのを知っている。止めたのだけど「ちゃんと責任者らしい事しないとな」と笑っていた。

 

「私は秘書艦のお仕事があるからネ~。自分の訓練は時間を作らないと出来ないんダヨ。それに私の立場は切り札だからネ。それが何もしなくて錆びてちゃ意味ないデショ?」

 

こういう物は継続しないと錆びついていくもの。だから、日ごろからの訓練を重ねないといけない。一日に少しでもやる事が大切だと思うから、私は出来るだけ毎日やるようにしている。

 

「それはそうなのですが……」

「No problemネ。自分の限界は分かってるし、皆に心配をかける気もないヨ。……でも、神通のその心遣いはthank youネ」

 

彼女達の普段の訓練やテートクの勉強が『ここに無事に帰ってくるためのもの』だとするならば、私のやっている事は『ここを護るためのもの』だ。

 

「おー、神通も来てるじゃん。どしたの?」

 

米袋を担いだテートクがやって来た。軽々持っているので、やっぱりかなりの力持ちだと分かる。

 

「私は喉が渇いたので、お水を貰いに」

「なるほどな。今日は暑いし、喉も渇くわな。っと」

 

テートクは持って来たお米を置いて食堂にある時計を見る。

 

「今でている皆が帰ってくる時間も考えると、時間にあんまり余裕ねえな」

 

今の時間がヒトロクマルマルを少し過ぎた所で現在出撃中のメンバーの帰投予定時刻がヒトナナマルマル。となると夕食は一時間後位。待たせるのは頑張ってくれた皆に申し訳ないから、出来るのなら帰って来たころには完成させておきたい。

 

「なら、私もお手伝いします」

「良いのか? 神通も疲れてるだろ?」

「暁ちゃん達もしてるんですから、これ位は」

「悪いな」

 

ここから、皆でご飯の準備をしたおかげで、出撃している皆が帰って来るまでに夕食は無事完成した。間に合って良かった。




「なんでも、今回はあとがきを使って、番外編の番外編をやるらしい」
「この前書いてからのドロップ結果デスネ」

そういう事。これを読んでくれている読者さんであり提督業をやっている方々はどの程度掘れたんだろう?

「えっと、今回のイベントドロップがローマと高波で」
「それ以外の持っていないドロップ艦は酒匂、矢矧、磯風デ、矢矧は進めている間に拾ったト……」

僕は既に持っていて、通常海域ではドロップが無くてイベント海域限定ドロップという意味では、春雨、時津風、野分、早霜、清霜、雲龍、U-511、あきつ丸もそうかな。あきつ丸は大型建造できるけど。僕が知らないだけで他にもいるかも。

「それで、ドロップはどうだったんだ?」

ローマ、高波は獲れました。後、磯風も。やったぜ。

「おお、かなり濃密じゃん」
「やりましたネ!」

ちなみに、ローマが木曜、高波が土曜、磯風が月曜日でした。

「ちょっと待て! ローマ、高波は良いとして磯風の月曜日って最終日じゃねえか!」

ちなみにドロップしたとき時計を見たら、午前10時56分でした。

「滑り込みセーフネ~」

奇跡はあるよ。ってか、あった。
ちなみに、それ以外に目ぼしいレア艦というと、時津風とまるゆ三人かな? ちなみに、まるゆは全部磯風の時に来て、「金背景だけど違う!」と声を大にして言いました。

「まあ、そうなるわな」

背景といえば、高波は銀背景なので金背景の伊勢、日向が来て「いや、金なんてレアは要らねえ!」ってなったり、同じく金背景でなおかつレア駆逐艦の時津風が来たら「そこじゃないってば!」ってなってました。

「一応、レア度的には銀より金の方が上ですカラネ~」

まあ、それを言うなら、酒匂やU-511より背景的にレアなローマを掘れたんだから、気にする所じゃないんだろうけど。

「んじゃ、イベントのまとめをするか」

だね。
僕としては艦これを始めたのが一年前で、イベントは5回目、完走は3回目です。
個人的には去年の秋イベ以上、春イベ以下といった感じでした。
ちなみに、上から、去年の夏、去年の冬、去年の春、今回、去年の秋って感じです。これは僕の体感なんで、人によっては変わってくると思います。
最近のイベントは特定艦でのルート固定が多いので、次のイベントに向けて、全体的な戦力強化をしていきたいなと思います。
今回は掘りを含めて充実したイベントになったと思います。
次回のお話もお楽しみに!
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