東方傀儡録   作:マレッド・シエラ

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どうも、
修行回パート2です。
修行にも色々とありますよね。
それでは、どうぞ!


紅白レッスンⅡ、七色の想い

修行を始めてから数日が経った。霊夢が相手出来るときは戦い、そうでないときは魔法の探究といったなんとも今までとは違う忙しい日々になっている。その甲斐あってか色々な部分に顕著な変化が見られる、まずはスタミナがついたこと、始めは数分全力でやってほぼ限界に近かったのが、その倍くらいは続けられるようにはなった。次に神力の扱い、これはまだまだ抑えは必要で大きな成長とないかないが慣れてきたのは確かだ。最後に魔法の種類、変化が

「放射化」と「分化」の2種類のみだったのを「破裂」「曲射」「反射」「壁化」の4つを加えた6種類まで増やした。これだけでもかなりバリエーションが増えた。まぁしかしこれはコストも増えるというわけでスタミナが増えたのとトントンということになるか。まぁこれだけあっても霊夢の足元にも及ばないが。あとは別のことになるがアリスが少し心配だ。かなり元気がない、最近は話しかけても

 

「うん・・・」

 

ばかりだ、どうしたとか何かあったのかと聞いても何も話してくれないし、少し気掛かりではある。そんなある日、霊夢がこんな提案をしてきた。

 

「ねぇフミヤ?今日は何かかけましょう?私が勝ったら何かお願い事聞きなさいよ。」

 

「え?別にいいけど。そうだなぁ、じゃぁ俺が勝ったら俺の願い事聞いてくれよ?」

 

そんな条件で修行が始まった。真剣さを引き出すためのものだろうか?とりあえず分からないが勝つ気でいこう。4つの魔法陣で弾幕を展開しその中に特殊弾を混ぜ込んでいく、曲射で弾に変化をつけたり反射で弾同士で方向を切り替えたり仕掛けを増やしていく。それでもことごとく霊夢に避けられてしまう、いつもなら使うはずの結界すら使わずに、だ。完全にギアを上げられてるな、一気にかたをつけないと一方的に減らされてしまう。すうっと深呼吸をしてエネルギを収縮する、放射化なら避けれないはず、近付いて叩き込む!加速して霊夢に近付く、ギリギリまで弾幕は続けながら撃つ準備を終える。

 

「いっけぇ!」

 

そのまま2mほど手前でレーザーを放った。何が起きているかは分からないが出来る限り撃ち続けた。撃ち終わり目の前を見ると霊夢はそこに佇んでいた。片手を前に出しており小さな結界があった。

 

「始めより大分マシになったわね。でも、レーザーを結界使えるやつに撃っても無駄よ。1点で受け流すとレーザーは簡単に隙間が生まれるのよ。」

 

そんな発想が簡単に浮かぶ人がそんなにいるとは思わないが・・・まぁ、俺はこれ以上やる気力がないし・・負けかぁ。

 

「あぁ、俺の負けだ。約束通り言う事を聞こう。何をすればいい?」

 

「ん?あぁ、うちで飲んでいきなさい。そんだけ。」

 

「・・・えっ?」

 

そんなわけで飲んでいくことになったわけなんだが。やっぱりアリスの機嫌がよろしくない。本当に一言も話さない・・・どうしたらいいんだ・・・?

 

「はいアリス、これ飲みなさい。」

 

そういって霊夢がどんっと一升瓶を置いた。アリスは何も言わずに酒を一気飲みし始める。

 

「お、おい。その量は飲みすぎなんじゃぁ。」

 

「いーのよ止めなくて、黙ってあんたも酒飲みなさいよ。」

 

そういって俺の前にも酒を置いた。仕方がないので少しずつ飲むことにした。しばらく飲みながら霊夢と話していると下を向いていたアリスが少ししゃくりあげている。泣いてるのか・・?

 

「わたしちょっとトイレ行くわね。」

 

「ん?あぁ。」

 

アリスがぐすっぐすっと声を漏らした。完全に泣いてるな。やっぱり悩みがあったのかな。今なら話してくれるのかな。

 

「な、なぁアリス?悩みがあるなら話してくれないか?」

 

「・・・・・馬鹿。」

 

「え?」

 

「ざみじがっだのフミヤのばがぁぁぁ!」

 

大泣きしながら抱きついてきて顔を埋めた。完全に泣き上戸だこれ・・・アリスってやっぱり酒癖悪いのかな。そっと頭を撫でながらさらに聞いてみる。

 

「・・・寂しかったのか?」

 

コクンと頷いた。服に染みた涙がジワッと暖かさを肌に伝える。そっか、寂しかったんだ。アリスに限ってないと思ってたから随分酷いことしちゃってたんだな・・・

 

「悪かったアリス。辛い思いさせちゃったんだな、これからはしっかり時間とるから、ごめん。」

 

「じゃぁ・・・」

 

アリスが顔を上げる。泣き過ぎたからか少し目が腫れぼったい。

 

「許すから今日はこのままで居させなさいよ・・・」

 

そういってまた顔を埋める。そして少し腕が痛くなるくらいぎゅうっと抱きしめてきた。そんなアリスを宥めるように頭を撫でた。少しずつ抱きしめる力が抜けていき、代わりに寝息が聞こえてくる。やがて完全に力が抜け俺が膝枕する状態になった。すると寝返りをうち俺の膝から落ちる、しかし起きずぐっすりと眠っている。そんなアリスの寝顔を見ていると

 

「・・・フミヤァ・・・・わたし・・・なの・・」

 

寝言だろうか、ハッキリとしない言葉が聞こえた。夢の中でも俺が居るのか、なんだか嬉しいな。そう思っているとふと思うことがあった。霊夢は?絶対トイレじゃないだろ。アリスを起こさないように酒を持って縁側に向かうと1人で酒を飲んでいる霊夢がいた。

 

「ん、なによ、アリスと居てあげなさいよ。」

 

「もう寝ちゃったよ、どうせ全部分かっててやったんだろ?賭けの時点からか?」

 

「えぇ、まぁ企画したのは・・・ってそれはいいわ。あんな場にわたしいづらいだけだからここに居た。まぁそれだけよ。」

 

「お気遣いありがとう。おかげでアリスの悩みが分かったよ、助かった。」

 

「別にいいわよ。まぁただ・・・あいつは結構寂しがり屋で気にしいだから気に掛けてあげなさい。あんたがあいつ守ってあげなさいよ?あぁ、あとわたしは1人が好きなだけだから本当のところどうでもいいんだけどね。頼まれただけ。」

 

「そうだな、アリスは勿論大切にするよ。それじゃぁどうしたらあんたに気に入って貰えるかな?」

 

「そんなこと聞くもの好きはあんたが初めてよ、わたしより強くなってわたしを護衛してくれるんなら信用してもいいわよ?」

 

「ははは、手厳しい。」

 

まだまだ実力の差があるのを実感しながら、人との関係を身に染みるほど感じた1日になったな。




どうだったでしょうか?
前半後半でかなり違いましたね。たまにはこういうのもいいものですかね?いつもこの方がいいですかね?どっちなんでしょうね。
それでは。
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