東方傀儡録   作:マレッド・シエラ

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どうも、
戦闘+α回です。
それでは、どうぞ!


未来を変えて

 

「魔理沙、その妖怪は何処にいるんだ?」

 

「こっちだぜ、ついてきてくれ!」

 

言われるままについていくと、木がまばらに倒れている箇所を見つける。きっと暴れた跡なのだろう、一直線に続いている、早くしないと・・・

 

「フミヤ、いたぜ!」

 

そう言って魔理沙が指をさした先を見ると、林冠から植物のような妖怪が頭をのぞかせている。触手のように蔓がいくつも伸びており、それを振り回して木をなぎ倒している。

 

「あれか、いくぞ!」

 

「フミヤ待って!貴方具合悪いのにそんなことしちゃダメなの!わたしと魔理沙で行くから待ってて!」

 

そんな言葉を無視して一気に突っ込んでいく、植物なら火かな?そう思い気付かれる前にレーザーで先制しよう。

 

「おらっ!」

 

じゅっと焼けると思っていたのだが余り焼けない、表面のすぐ下に水分が豊富に含まれるのだろうか。なんとも面倒くさい構造しているな。ようやく気付いたのか妖怪が顔らしき部分をこちらに向く、完全な敵意を示し触手をめちゃくちゃに振り回し始める。弾幕を張ってもそれを全て弾かれてしまい意味がない。どうしたものか・・

 

「なぁ魔理沙、こいつの弱点とかって分からないのか?」

 

「こんな妖怪初めてだからなぁ、分からないぜ。まぁ、これでいいだろっ!」

 

そういうと巨大なレーザーがその妖怪を飲み込むように放たれた。初めからこれをやれば終わったんじゃ?・・・そう思っていたのだが、次の瞬間レーザーの中から急にその妖怪が飛び出してくる。

 

「んなっ!?」

 

その直後にアリスの人形が妖怪につっこんで勢いを殺した。斬りつけたりもしているがすぐに直っているみたいだ。

 

 

「悪りぃアリス、助かったぜ。」

 

「こいつ何も効かないんだけどどうなってるの?」

 

「さぁな、消耗するのを待つしかないかもな。連携して隙でも作ってみるか?」

 

「じゃぁフミヤが最後決めてくれよ?」

 

そういうと魔理沙は妖怪の周りを高速回転しながら豆鉄砲のような弾を撒き散らす。妖怪はそれを鬱陶しそうに払いのけながら魔理沙を捕まえようと躍起になっている。やるなら今だろう。真上に移動して重力と合わせながら全速力で降下し最大出力の魔法弾を

 

「沈めっ!!」

 

と全力で叩き込んだ。相手もかわさずに直撃していた。・・・にもかかわらず相手はよろめきもせずに俺に向かって触手を伸ばしてきた。反動で反応が遅れた俺は触手に捕まってしまう、かなりの力で締められ身体が悲鳴をあげる。

 

「ぐ・・・くっそ・・・」

 

かなり丈夫で切れそうもない、さてどうしたものか・・・すると下の方で

 

「きゃっ!?」

 

いきなりアリスの声が聞こえて下を向くと地面から生えた触手にアリスが捕まっていた。

 

「アリス!?」

 

「ぐぅ・・・・こいつ・・・魔力を・・・?」

 

アリスも抵抗できずにいる。魔理沙は触手に追われてとてもじゃないけど助けに来れそうではない、・・・これヤバくないか?すると急に締める力がなくなる、周りを見るとアリスの人形が触手を切っていたみたいだ。しかしそれと同時に力を失ったように人形が落ちていく、アリスの方を見るともうほとんど抵抗出来ていないようだった。

 

「アリス!」

 

「フミヤ・・・逃げて・・・こいつ魔力を吸い取ってる・・・」

 

伸びてくる触手を神力で直接作った壁でなんとか弾く、魔法はどうやら吸収されてしまうみたいだ。厄介な性質だ

 

「逃げて・・・危険よ・・・?」

 

「ダメだ!アリスを置いていけるかよ!くっそ!」

 

その触手はかなりの強度でレーザーでも切ることが出来ないほどだ。なんの植物だよ本当に、

 

「わたしはいいから・・・ね?わたしはフミヤが無事ならそれで・・・」

 

その瞬間壁が破られ触手に弾き飛ばされた。地面に叩きつけられアリスと距離が離れてしまう、すると突然妖怪が口を開き出した。まさか食うつもりか!?そんなことさせてたまるか・・・アリスを・・失ってたまるか・・!

 

「このクソ妖怪がぁ・・・・!!!」

 

その瞬間今まで見たことない魔法陣が形成される。見たことないはずの魔法陣を俺は何故か知っている、扱える、これでこいつを消し飛ばせる。それを躊躇なく妖怪に向けて放つ、それはレーザーのような光線は見えなかったが妖怪の触手以外がまるまる消し飛んでいた。すると後を追うように触手も消え、アリスが落下してくる。下に回り込んでなんとか支える。その華奢な身体がひとしお大切のように思えた。

 

「フミヤー!凄いな!一体どこでそんな魔法覚えたんだ?今度教えてくれよ!」

 

「いや、俺もよく分からずに使えたんだ。だがまた魔法の研究はやらせてくれ。」

 

「おう、じゃぁ今日はありがとな!アリスにも伝えておいてくれよな!」

 

そういって帰っていった。俺はアリスを寝かしてその場に座り込む、一体あの力は何だったんだろう、何がきっかけだったかといえば・・・アリスを助けたいという気持ちか。・・・どう思ってる・・か。そのあとしばらくぼーっとしていると

 

「ん・・・・う・・・」

 

アリスが目を覚ました。覚ましたがまだ起き上がれないみたいだ。

 

「アリス、大丈夫か?」

 

「うん、また助けてくれたのね。ありがとう。」

 

「助けることが出来たのはアリスが助けてくれたから、それに・・・」

 

「それに・・?」

 

いい加減覚悟を決めなきゃ男らしくないよな。言葉で言えなくても気持ちは伝えられるはず・・・。

 

「なぁアリス、今日のアリスの質問の答えがまだだったよな?これが俺の答えだ。」

 

「え?フミヤ・・?んうっ」

 

話すアリスを止めるように抱きしめながらアリスとキスをした。柔らかい唇が少し震えている、しばらくそのままでいると落ち着いてきたのかアリスの方からも抱きしめてきた。

 

「・・・・これが答え?」

 

「生憎言葉にすることが出来なかったんだ。伝わったか?」

 

「うん・・・好きよ、フミヤ?」

 

少し涙ぐんだ目で俺を見つめる。それを抱きしめて慰めるように頭を撫でる。いつもよりアリスを愛おしく感じている。

 

決められた未来から、少しずつズレ出しているのだろうか。それを知る由もないがこの幸せが崩れることなど考えたくもなかった。




はい、やっと関係が進展しましたね。
まぁ、どうこうあるかもしれませんが展開は楽しみにしてくれると嬉しいです。
それでは。
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