東方傀儡録   作:マレッド・シエラ

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どうも、
果たしてアリスを取り戻せるのか。
それでは、どうぞ!


闇を払う者

 

俺は家に帰ってきた。そこには泣きじゃくっているニルがいて、俺に気がつくと走り寄ってきて抱きついてきた。

 

「フミヤァ・・・アリス、アリスは?アリス何処なのぉ?」

 

「・・・夜、ここに来るらしい。でも何か心に引っかかるんだ。リベが知ってるのにただで返すはずもない。」

 

「あいつ・・・わたしも手伝うわ、絶対にアリスを取り戻しましょ?」

 

「あぁもちろんだ。」

 

覚悟は決まっている。どんな状態でも俺が助け出して見せる・・!動かない人形の頭を撫でながらそう思いを固めた。

 

気が張り詰めたまま、その夜が来た。俺は家を出て空を眺めていた。集中し、力を高めていた。何があっても対応できるように、耐えられるように。どうやらその時はやってきたらしい。声が聞こえてくる、

 

「フミヤ、待っている人が帰ってきたわよ?」

 

そう言ってリベが現れる。どうやらリベは戦う気はないらしい。しかしアリスの姿が見当たらない。

 

「おい、アリスは何処だ。」

 

「そこ見てよ♪」

 

すると森の中から1人の女性が現れる。アリスの容姿をしているのだが髪の毛は黒く、眼は虚ろ、いつもは閉じている本が開いている。

 

「アリ・・ス?お前・・一体何をしたんだよ!」

 

「教えてあげただけよ?大切なものは殺してでも奪い取れってね♪」

 

アリスから放たれる殺気がその事実を物語っていた。俺を殺そうとしている・・?様子を見ようとした瞬間とてつもない速さで距離を詰められる。あまりの事で反応できず弾き飛ばされる、

 

「ぐ・・・アリス!目を覚ませ!」

 

しかしアリスは反応しない。こちらに向き直り今度は魔法を唱え始める、先に攻撃されるとまずい!急いで魔法陣を発動させ弾幕を展開する。しかしそれを気にも留めないかのように魔法を放った。同時にバリアを張ったのだが障子を破るかのように貫通してきた。幸い家にはダメージがいっていない。このまま広い場所に出よう、しかしそうしたところで俺にはどうすればいいか分からない。俺にはアリスは傷つけられない、しかしアリスは俺に攻撃してくる、おまけに強力な魔法で殺す気だ。

 

「フミヤは攻撃しないのー?アリスに殺されちゃうよー?」

 

コロコロと笑いながらリベが話しかけてくる、くそが・・。絶対にアリスを救ってみせる、まずは気絶させて動きを止めないと・・・!

 

「くらえ!」

 

この前身に付けた状態変化の能力を使いアリスを氷で固める。しかし固めるたび炎で溶かされ時間稼ぎにしかならず隙が生まれない。実力に差がありすぎる

 

「フミヤ、何を躊躇ってるの?貴方は殺されようとしている。それなら貴方も殺す気でかからないと負けるわよ、それとも死にたいのかしら?」

 

「黙れ・・・攻撃できるわけないだろうが・・・」

 

今度はアリスが攻めてくる、弾幕が濃すぎるせいで避けることもできずただガードする事しか出来ないだんだんと距離を詰められる。カウンターするなら射程に入った瞬間しかないな・・・・今だ!バンっと音がたちアリスの本を弾き飛ばすことに成功した。これで少しは楽になる、そのままアリスを捕まえる。上に乗っかり手を抑えた、これで意識を飛ばせば一安心・・・

 

「フミヤ・・・?なんで・・・?」

 

今まで喋らなかったアリスが口を開いた。その言葉に俺は動けなくなった。正気に戻ったかのようなアリスの口調、髪も眼も戻ってない状況で戻ったと判断は出来なかったがそれ以上俺に出来ることはなく拘束を解いてしまった。その途端動きが急に速くなり脱出される。きっと操られているのだ、でも俺にはアリスを攻撃出来ない・・・・フミヤはナイフを握り接近してきた。突き刺すというより切りつけてくるようにナイフを振り回す一撃頬に少し深めに当たった。血がドロリと流れ出る。

 

「アリス・・・・・・」

 

「あははは!フミヤ殺されちゃうよ?いいの!?殺されていいの!?あははは!」

 

・・・許せない、こんなことをして人の事を弄ぶこいつが心から許せない。そんなことを思いながらも実際はピンチだった。速さについていけず追い詰められる。死の危険が近付いているからなのか思い出が蘇ってきた、実際にこんなことがあるのか。初めはアリスに助けてもらって、アリスに居候させてもらって、魔法をアリスや魔理沙と覚えて、そこからいろいろな事件が起こり始めて、合間にアリスや霊夢と修行して、アリスに幻想郷案内してもらって・・・やっぱり俺の記憶ってアリスと一緒の思い出ばかりだな。そりゃ好きにもなるよなぁ、

 

「なぁ・・・アリス、お前をそんなにしたのはあいつか?それとも俺か?」

 

「・・・・」

 

「まぁわからないか。でもなアリス、俺は自分勝手にあいつが悪いと思うことにするよ。」

 

ふっと目を閉じた。アリスが妖怪に食われそうになったあの時と感情を重ねるようにして呟いた

 

「アリスを・・・返せ。」

 

カチッ。・・・・・俺の中の何かが、外れた。




どうだったでしょうか?
走馬灯って実際にあるんですかね?
分かりませんが
それでは。
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