それでは、どうぞ!
博麗神社へ帰ってくると霊夢は既にお茶を飲んでいた。どうやら帰ってきたらしい。俺を見つけると手招きして呼んだ。何か収穫でもあったのかな?
「アリス・・・どうだった?」
「本当に頑固ね、あいつ。あんたじゃないと説得は無理。とりあえず今日は落ち着かせてあげて明日にでもまた行ってみれば?」
「そっか・・・ありがとな、わざわざ行ってもらって。」
「より面倒くさくなるよりまし、あぁそういえば・・・まぁ言わないほうがいいわね。気にしないで。」
?何なんだろう、行って自分で確かめろってことか・・・アリスの気持ちを分かってあげないとな。夕飯を食べながら霊夢と少し話をした。
「なぁ、霊夢はなんで巫女やっているんだ?かなり面倒くさがりな性格には不向きだと思うんだが。
「なんだったかしらねー、まぁそもそも巫女と思われてるかも疑問だどね。あんたが神なのか人なのか分からないのと同じくらいじゃない?」
「そこまでじゃないだろうに。」
「ま、今が嫌なわけじゃないし良いのよ。あんたもそうでしょ?例え神だろうが人だろうがそうじゃなかろうがみんなと過ごせれば良いんでしょう?」
「ま、それもそうだな。」
本当にさっぱりとした霊夢だがひとつひとつの考えに理屈が通っているからこそ、こうして過ごせているのだろう。その後すぐに眠りについた。すると夢なのかまだ意識がある時なのか
「・・・や・・・・ふみや・・」
エルか?どこ行ってたんだ?最近全然こないと思ってたんだ。何かあったのか?
「誰かに妨害されて貴方に話しかけられなかったのです。まぁ多分あの女でしょうね。やっと解けたのでこうして話しかけているのです。」
今は多分自分の体を再生するのに力を使っているんだと思う。やっぱりあいつでも余裕は無いと考えていいのか。
「そう考えたいですね。貴方も彼女が悪魔の類であることは分かっていますよね?」
あぁ、エルは神なんだよな?面識とかないのか?
「神や悪魔も沢山いますからね、それでもあの様な大きな力を持った悪魔なんてそうはいない筈なのですが・・・初めてみるんです。」
そうなのか・・・確かな正体は分からないままなのか。
「ところで・・・なぜ口に出さないのですか?」
へ?と思って目を開けると布団の隣に白い長髪の少女が座っていた。ニルより一回り大きい感じだがそれでも俺より一回り小さい位、服装な神っぽいのか分からないけど真っ白な服。格好はすごい簡素だ。
「エル・・・なのか?」
「そうですよ?人の姿になってここまで来たんですから、もう少し早く気づいてくれても良かったのでは?」
エルが少し頬を膨らませる、行動も子供っぽいんだけど実際何歳なんだろうか。
「まぁ・・・いいです、今日は挨拶のつもりだったので、また後日伺いますからね?」
「あぁ、分かったよ。」
そう言うとエルはふっと姿を消した。流石に神なだけあるなぁ・・・俺も寝よう。そう思って目を閉じた。
次の日、不思議と朝早くに目が覚めた。しかしそんな時間に関わらず霊夢は既に起きて境内の掃除をしていた。
「霊夢・・・早くないか?」
「いつもこんな感じよ、ほらさっさと行って来なさい。夫婦喧嘩の仲裁はこりごりよ。」
「はは、迷惑かけたな。それじゃっ。」
それは勢いよく、飛び出した。心は軽い、あとはアリスを受け止めるだけだ!アリスの家まで全力で向かう。驚くぐらい静かなそこは誰もいないのではないかと思うほどだ。
扉を開けて部屋に入ると台所にアリスの姿が見えた。
「フミヤ・・・・?」
アリスは少し焦るような様子を見せた。隠したのは手のようだ。何かあるのか?
「・・・何で帰ってきたの?昨日は霊夢が来たし、相談でもしたのかしら?」
「そりゃ不安になれば相談するさ、アリスに嫌いになられたんじゃないかってな。」
「そんな訳ないじゃない・・・わたしが・・・」
「俺に怪我を負わせた事に負い目を感じているのか?」
アリスが動揺する、どうやら当たりらしい。だとしたらさとりさんが言っていた通りなんだろう。だとしたら俺に出来るのはアリスを慰めることしかない。
「・・・・」
「・・・違うか?」
「違うわけ・・・・ないじゃない・・・好きな人を傷付けて一緒に居られるわけないじゃない!そんな、そんな我儘通るわけないもの・・・」
「それも我儘なんじゃないのか?無理して離れようなんて考えることも、我儘じゃないのか?」
「だって・・・そうじゃないと・・・また・・・」
その時、アリスの手を見る事が出来た。片手の中心に大きく穴が開いている。穴の形からして刃物を突き刺したものだ、おそらく霊夢が言っていたのはこのことか。
「・・・・その手の傷、どうしたんだ?」
「・・・・っ!」
アリスは急いで手を隠した。それを掴んで引っ張り出すとまだ生々しく血が滲んでいる。
「やだっ・・・はなしてっ!」
「大人しくしてろ。」
治癒魔法なんてやったことないから分からないけど、やるしかないならやってやる。頭をフル回転させて手を元どおりにする魔法陣を描いていく。必要な素材を何処で生み出すのか、どうやって復元していくのか。アリスの為と思うと自然と形が出来上がっていく。やがて魔法を発動させゆっくりとアリスの傷を治していく。
「もう少しで元通りになるからな。待ってろ。」
「なんで・・・なんでそんなに優しいの?わたしは、わたしは・・・・」
「無理して言わなくたっていい。無理して振舞わなくてもいい、俺はアリスが大切なんだ。だから俺の前でも作らなくてもいいんだよ。」
「・・・フミ・・・ヤ・・」
話している間に完全に傷は元通りになった。その途端アリスは俺に抱きつき泣いた。
「ごめんね・・・ごめんねフミヤ・・・。わたしはただ自分が許せなかったの・・。なのにそれを他の人にぶつけちゃうなんて・・・」
「いいんだよ、アリスはそのままでいい、別にアリスのせいじゃないしそれは皆分かってる。だからもう抱え込むな、いつでも話聞くからさ。」
それを聞くとアリスは顔を埋めて泣き出した。声は出さないように必死に堪えていた。そのままでしばらくするとアリスが目を真っ赤にして顔を上げた。
「泣いちゃった・・・えへへ。」
「それでいいのさ、素直なのが一番可愛いよ。アリス。」
「フミヤ、好きだよ。」
そう言うとアリスが顔を近づけてきた。俺も顔を近づけようとするとドアがバタン!と大きな音を立てた。
「?誰だ?」
「ちょ、あんたらが体重かけるからドア開いちゃったじゃない!」
「そんなことありませんよ、寧ろ1番興味持ってたの霊夢さんですよ。」
「さとりも結構押してたぜ?全くこれだから巫女と妖怪は・・・あ、続けてくれていいぜ?」
さとりと霊夢と魔理沙か、まぁ今回のことに関係している奴らだな・・・・。おっとぉ・・・おっそろしい気が。
「あんたら・・・・何見てんの?」
アリスが本を開き魔力がどんどん増大していく。これは本気ですわ。ご愁傷様だな。
「ま、ままま待とうぜアリス?たまたま通りかかっただけなんだぜ?別に覗こうとかそういうつもりはないんだぜ?」
「言い訳は満身創痍になってからにして頂戴。」
「お前こんな時に本気出そうとしてるんじゃないぜ!」
「さて、見るだけ見たし逃げますか。」
「そうですね。あ、今対象は魔理沙さんに絞ってるみたいですよ?頑張ってくださいね♪」
「お前らぁぁぁぁぁぁ!!!!」
その後魔法の森が中々な被害を受けたのは言うまでもなく、魔理沙は半殺しの一歩手前みたいな状態になった。その後懇々と説教受けたそうな。
はい・・・3000文字越えましたw
疲れました、いや本当に。
あ、エルの服装ですがアレです、神によくある視点変えれば見えそうなんだけどやっぱり見えないギリギリ感がたまらない服です。
それでは、