早速どうぞ!
リベが姿を消してからしばらく経つが、まだ何処かで事件が起こっている様子はないらしい。幻想郷で起きた異変の順番で起こしているらしいが飛ばし飛ばしであるのも確かなようで、次に何処を対象となるのかは定かではない。
「なぁアリス、今度は誰を利用してくると思う?順番で考えても予想がつき辛いんだが。」
「そうね、永遠亭の異変も飛んでるし萃香もあり得るわね。もしくは地霊殿の次だとしたら次は聖白蓮って可能性もあるわよね・・・」
どうやらアリスも迷っているようだ。2人で悩んでいる時、誰かからの視線を感じた。その方向を向いても誰もいない、確かに感じただけあって気の所為だとは思えない。
「どうしたの?」
アリスがそれに気付いて聞いてくる。
「今確かに視線を感じたんだが、誰の姿もないんだ。窓も開いている様子はないしおかしくないか?」
「・・・八雲紫かしら?人の部屋の覗きなんてとてもじゃないけどいい趣味とは言えないわね。」
するとぱかっと別次元への入り口のような物が開き中から女性が出てくる。どうやら視線はこの人からのようだ。
「あらあら、気づかれないと思ったのだけれど勘が鋭いのね。」
「で、何の用?あんたがただの覗きじゃないって事くらいは分かるわ。」
「ばれたなら隠す必要ないわね。フミヤ、あの悪魔は貴方の事を付け狙っている。そして被害が今幻想郷のあちこちで起こっているのは収束させている貴方達もご存知の通り。これがいつ悪化するか分からないわ。それこそ幻想郷ごと無くなりかねない。私はそれを見過ごすことはできないわ。」
「・・・・つまりは幻想郷に俺がいる事自体が危険ということか。」
「ちょっと!貴女いきなり何を!?」
まぁ分かってはいた。というより1番最初に思いつくであろう手段だ、自分達に被害が及ぶ前に目当ての物を渡して解決しようということだ。勝てない相手に無理に逆らうのは危険だからこの手段は間違っていない。ただまぁ「手段」としてだけだが
「それで?あいつが何処にいるか分からないのに俺はどこへ迎えばいいんだ?」
「あいつが現れるまでは別にどうなさっていても構いませんわ。ただ現れたらあの悪魔に従って欲しい、出来ればもう2度と幻想郷に来ないように。」
「あんたは随分簡単に辛辣なことを言うな。人の気持ちとか考えたりはしないのか?」
「残念だけどそんな余裕はないの。被害が出ている今手段を選んでいる暇はない、私たちが手に負えるような相手じゃないから。」
俺が言葉を発そうとした瞬間。この場を押し潰すかのような魔力が辺りを支配した、家を押し潰しかねないその力を出していたのはアリスだった。
「ふざけるんじゃないわよ。そんな確証もないことでフミヤを犠牲にしようとするのはやめてくれない?用がそれだけなら帰りなさい、今すぐに。」
アリスから放たれる凄まじい殺気に俺まで気圧されていた、それでも八雲紫はまだひかなかった。
「アリス、あなた1人の感情でこの世界は動いていないの。お願い分かってちょうだい、そうでないと幻想郷が・・」
「なら私1人で動かしてやるわ。」
そう言った瞬間、開いていた空間が歪み始める。八雲紫の眉毛が少し動く、どうやらアリスが何かしているらしい。しかしそれと同時に家がミシミシと悲鳴を上げ始めた。いつ壊れるか分からないような状態だ。
「・・・そう。もし幻想郷に危険が及んだら私は迷わず行動するから分かってほしい。それでは。」
そういうと空間が閉じ消えていった。それと同時にアリスが放っていた魔力も収まっていく。これがアリスの本気なのかもしれない、いやこれ以上か?
「・・・わたしにとってフミヤは大切な人。もう2度と離れたくはないの、フミヤもそう?」
「・・・そうだなぁ、俺はアリスを傷付けたくない、その為なら俺は幾らでも頑張るつもりだ。それでももしアリスがずっとついてきてくれるなら俺は嬉しいかな。」
「もちろん何処までもついていくわ。そう決めたもん♪」
さっきの殺気を出していたアリスと同じ人とは思えないアリスの笑顔があった。俺はこの笑顔を守り切れるのかな・・
どうだったでしょうか?
それでは。