東方傀儡録   作:マレッド・シエラ

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どうも、
サブタイトルからお察しください。
それでは、どうぞ!


溶ける気持ち

 

いつもと変わらないように朝起きる。でも何か変、視界がぼやけてる。それにこんなに熱い季節だったかしら?・・・歩くだけでフラフラするんだけどこれって病気かしら、かかったのなんて久しぶりだから分からない・・・。なんとかリビングまでたどり着くとフミヤであろう姿が見える、

 

「おはよう、アリス?顔赤いけどどうしたんだ?」

 

「え?そうかしら・・・?大丈夫よ、大丈夫・・・」

 

朧げに返事をしながら紅茶を淹れようとキッチンに向かう。しかし体がふらついてなかなかたどり着かない。こんなにキッチン遠かったかしら?

 

「おいアリス!そんなふらついてて大丈夫じゃないだろ?どうしたんだよ?」

 

「平気だってば・・・」

 

助けを断ってなんとかキッチンまでたどり着き、紅茶を淹れる。あれ?カップが一杯にならない?なんでかしら・・・?

 

「アリス!」

 

急にフミヤに肩を掴まれる、どうしたのかしら?あ・・また視界がぼやけて・・力も抜けて来ちゃった・・その後のことは覚えていない。気が付いたのはベッドの上だった。

あれ?夢だったのかしら?しかし起こそうとする体は重い、目を開けるとベッドの隣にフミヤが座っていた。

 

「あれ?わたし・・・」

 

「ん、起きたか。具合は・・・良いはずないよな。あの後アリスが意識を失ったんだよ、すごい熱だぞ?辛いなら言ってくれれば良いのに。」

 

「・・・迷惑かけてごめんなさい」

 

「何言ってんだよ、いつも世話になってるのは俺の方なんだよ。こういう時くらい頼ってくれて良いんだぞ?早くよくなるといいな。」

 

そういってわたしの頭を撫でた。なんで・・・そんなに優しくしないでよ・・離れたくなくなっちゃうよ、フミヤの馬鹿・・・。顔が赤くなってる気がして恥ずかしくなって布団に顔を埋めた。

 

「どうした?頭痛とかあるか?」

 

「・・・・なんでもないわよ、それよりも何か話さない?気を紛らわせたいの。」

 

「あぁ、それなら話そう。紅茶淹れてくるよ。」

 

・・・好きになっていいかな。わたしフミヤと一緒に居たい。ずっとドキドキしてる、それを抑えようとして余計にドキドキしてる。こんなこと今までなかったから分からなかったけど、これが恋ってものなのかしら・・・。その後フミヤが淹れてきた紅茶を飲みながら1日喋っていた、病気のせいか起きているだけでもだいぶ疲れてしまった。うとうとしていたかと思えばいつも間にか寝てしまったらしい、ふと辺りを見ると暗くなっていた。

 

「ねぇ・・・フミヤ・・・」

 

起きているわけないって思っていたけどそれでもふと口から声が出た。声が聞きたかったのだ。

 

「ん?目が覚めちゃったか、具合はどうだ?」

 

「え、あ・・・うん、大丈夫。」

 

え?なんで起きてるの?そもそもずっとここにいて起きていてくれたの?・・・そこまで考えてくれたの?わたしが考えすぎだとは分かってた。でももう気持ちが収まらなくて嬉しくてしょうがなかった。今ならお願いしても良いのかな・・・

 

「ねぇフミヤ、手、握ってもいい?」

 

「え?あぁ、いいよ?」

 

そういって手を出してくれる。両手でぎゅっと握ると温かさが伝わってくる、自分の方が熱いのだが、なにか温かいものに包まれる感覚がある。ゆっくり眠気に包まれてすーっと眠っていった。

 

ふっと目を覚ます。今度は朝のようだ、体も軽くなってるし、治ったかしら。嬉しいんだけどなんだかもう少しこのままでも良かったな、なんて思ってしまう。手を握っていたはずだったわたしはフミヤを抱きしめていた。あ・・・あれ・・?な、なんで?

 

「ね、ねぇ、フミヤ?」

 

返事はない、寝てるみたいね。そう考えると急に心臓が激しく鼓動し始めた。振動が伝わってしまうのではないかって怖くなってくる。そ、そうよ、フミヤがおきるまでまた眠ればいいわよね。そう思ってぎゅって抱きしめる。体温が伝わってきて温かい、そういえばこんなに近くにいるのは初めてかも・・・こんな時間が続くといいなぁ。眠気混じりにそう思い、顔を埋めながら眠った。




はい、日常回でした。
これがなぜフミヤの物語にないかと言えば、フミヤにとって、この程度のことは普通のことだからです。見事なフラグクラッシャーかもしれませんね。
次からはシリアスになるのでよろしくです。
それでは。
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