東方傀儡録   作:マレッド・シエラ

58 / 77
どうも、
こっちも再開です。
それでは、どうぞ!


思い恋

 

冥界を出た後、霊夢を別れてわたし達は家に向かっている。

 

「なぁアリス、帰ったら何か食べたいんだが。」

 

「何かって何よ。家にかえったらあるもので作ってあげるわよ、どうせなら宴会みたいなのも良かったけどみんな疲れただろうし家でお祝いも込めて食べましょうね?」

 

「アリスの手料理は美味しいからな、お祝いの料理がどんなものか楽しみだな。」

 

「そんな大したものじゃないわよ、全く。」

 

そんな何でもない会話をニルがじーっと聴き入っている。何か気になることでもあるのかしら?

 

「え、なな何を言っているのニルちゃん!?」

 

「だってさ?さっきから会話を聞いてるとどう考えても感じが夫婦だよ?」

 

そ、そんなに夫婦っぽかったかしら?てことはいつも霊夢とかの前でこんな風に話してるってこと?う、うれしいけど恥ずかしい・・・。フミヤは何のことかわからず首を傾げている。

 

「・・・フミヤが自覚無しなのね、なるほど。」

 

「もう・・・そんな事詮索しちゃダメよ?」

 

するとニルがわたしの耳元に来て、

 

「アリスさんはどんなところが好きなの?」

 

と聞いてきたので

 

「いつも気遣ってくれることよ、それに結構男らしいのよ。」

 

そう返した、もうこれくらいなら慣れたようなものかしら。

 

「ふむふむ、つまりアリスもフミヤと契約を交わしたいんだな?まぁ、アリスはわたしとは違う契約だろうが。」

 

「ところでニルはフミヤとどんな契約を結んでいるの?」

 

「大した内容じゃないよ、フミヤのために戦う。ただそれだけ、期限はわたしかフミヤが居なくなるまで。」

 

「本当に召喚獣みたいなものなのね。」

 

「確かにそうね〜、でもペット扱いしたら怒るわよ?」

 

「しないわよ。」

 

そんな風に話しながら家に着く。適当に食材をあさってみるとなんかいろいろまばらにあったので鍋にすることにした。野菜や肉をどんどん入れる、途中ニルがうろうろして少し鬱陶しかったが気にせず作り終えた。我ながらいい出来じゃないかしら?

 

「うん。思ったよりもいい出来ね、美味しいわ。」

 

「ほれへっほうひへふへ!(これ結構いけるね!)」

 

「口の中を空にしてから話そうな、ニル。」

 

なんか家族みたい、本当にフミヤとこんな家族になれたら嬉しすぎてどうにかなっちゃいそうだけど。ニルは満足したのかすぐに寝てしまった。身体は子供なのかな?そしたら娘・・・違う違う違う、変な妄想しないのアリス!

 

「アリス、俺も寝ることにするよ、おやすみ。」

 

「ん、おやすみ〜。」

 

そういってフミヤも自分のベッドに行く、1人になったわたしは人形と一緒に片付けを始める。最近は人形に任せっきりではなく自分の力でやろうとするようになった。なぜかと言えば家庭的な力をつけておきたいと思ったから。あの女との出会いがあって更にわたしはその気持ちが強まっている、絶対に先を越されるわけにはいかないし負けるわけにはいかないもの。・・・・そう考えると本当に時間がないような気がしてくる、今日にでもあいつが来るんじゃないかと怖くなってくる。もうフミヤも寝たわよね?一緒に寝れば流石にあいつも近付かないわよね?そんな自問を繰り返しながらフミヤの部屋につく、ゆっくりベッドに潜り込み後ろから抱きついてみる。すると急にフミヤがこちらに身体を向ける、

 

「・・・アリス?」

 

「ん?何?」

 

「え?いや、どうしたんだ?何か用か?」

 

「用がなかったら近付いちゃダメなの?」

 

お、起きてたんだ。気味悪いとか思われてないかな・・・でも今、フミヤと同じ布団の中にいるんだ。・・・汗臭くないかな。

 

「なぁアリス、具合悪くないか?」

 

「んーん、全然大丈夫だよ?それよりもフミヤ・・・フミヤはわたしのことどう思ってるの?」

 

何故だろう、何時もより自分に正直に話せてる、もっとわたしの気持ちに気付いて欲しい、もっと分かって欲しい・・・

 

「なんだよいきなり・・・そりゃアリスは優しいし可愛いし強いから一緒にいれて嬉しいぞ?」

 

そう思っててくれたんだ・・・良かった、嫌われてなかった。でも今聞きたいのはそうじゃないから、

 

「うぅ、そうじゃなくて・・・」

 

「え?」

 

「・・・わたしのこと・・・・好き?」

 

やっと、やっと言えた・・・今までこんなにストレートに聞けたことない、ずっと気になってたこと。ううん、知りたいこと、フミヤはとても困ったような顔をしている。

 

「え、えーと。アリスは・・・どうなんだ?」

 

「え・・・わたし?」

 

そ、そうよね、わたしの思いを伝えないとダメよね。・・・てことは告白するってこと!?うぅ・・・でも今なら・・・

 

「えと・・・・ふ、フミヤは・・優しいし・・・カッコいいし・・・どんな事にも一生懸命だから・・・えっと・・・その・・・・・うぅ・・。」

 

「む、無理しなくてもいいぞ?」

 

「わ、わたしっ。フミヤの事がすk」

 

その時突然後ろでガタンと音がした。急いで廊下を覗くとニルと目があう。

 

「あっ・・・・・・・・えへ♪」

 

「「ニルーーーーー!!!」」

 

2人で大声で叫ぶ、そこで終わっちゃったけど、気持ちを伝えることが出来て良かったわね。

 

その翌朝、

 

「許してよぉ〜痛っ!?」

 

「上海ー、攻めが足りないわよー。」

 

ニルを木に釣り下げて上海にしばらくチクチクと突かせた、気がすむまでつついていたら、ニルが拗ねたが朝ご飯をあげたらすぐに立ち直った。早すぎよ。




どうだったでしょうか?
もう気が付けば見てくれてる人が結構増えてるんですね。とっっても嬉しいです!これからも頑張ります!
それでは、
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。