東方傀儡録   作:マレッド・シエラ

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どうも、
こっち書いてると顔がにやけます、変な人ですかね、えぇはい。
それでは、どうぞ!


恋の果実

 

「ねぇ!フミヤってば!」

 

必死に追いかけて声を掛けても一切気付かずどんどん進んでいく。それが具合が悪いからなのか集中し始めているからかなのかは分からない。でも今は戦わせちゃいけないのは分かる、

 

「フミヤ、いたぜ!」

 

そう言う魔理沙が指をさした先を見ると、林冠から植物のような妖怪が頭をのぞかせている。触手のように蔓がいくつも伸びており、それを振り回して木をなぎ倒している。

 

「あれか、いくぞ!」

 

「フミヤ待って!貴方具合悪いのにそんなことしちゃダメなの!わたしと魔理沙で行くから待ってて!」

 

フミヤは一切聞かないかのように妖怪に向かっていく、攻撃してはいるが一切きいているように見えないしそれどころかどんどん元気に・・・ってまさかこいつまさか魔力を!?いやそんな妖怪がいるわけ・・・そう思ってると魔理沙がマスタースパークを放つ、しかしやはり妖怪はそれを物ともせず突進する、しかし人形で対処できるくらいの勢いなのでなんとか抑える。

 

「悪りぃアリス、助かったぜ。」

 

「こいつ何も効かないんだけどどうなってるの?」

 

「さぁな、消耗するのを待つしかないかもな。連携して隙でも作ってみるか?」

 

「じゃぁフミヤが最後決めてくれよ?」

 

そういって魔理沙が目くらましのように弾幕をばらまく、フミヤは準備を始めたのでわたしはこいつの正体を探そうかしら、地面の方に向かうと動いてはいるがどうやら根っこのように触手を刺してエネルギーを得ているようだ、これを切れば少しは変わるはず・・・

 

「きゃっ!?」

 

いきなり地面から飛び出してきた触手に捕らえられてしまう。それを斬ろうとするのだが力が入らない、まさか本当に魔力を吸いとって・・・だめ・・・力が・・。持ち上げられていくとフミヤも捕まっているのが見える、このままじゃ2人共・・・?それはダメ、フミヤだけでも・・・残ってる魔力で・・!

 

「アリス!?」

 

「ぐぅ・・・・こいつ・・・魔力を・・・?」

 

なんとかフミヤの触手を切ったのと同時に力も使い果たした、もう抵抗できる力は一切残っていなかった。

 

「アリス!」

 

「フミヤ・・・逃げて・・・こいつ魔力を吸い取ってる・・・」

 

フミヤがバリアを張りながらなんとか斬ろうとしてくれている、でもなかなか切ることが出来ずにだんだんバリアが破壊されていく、

 

「逃げて・・・危険よ・・・?」

 

「ダメだ!アリスを置いていけるかよ!くっそ!」

 

多分もうだめ・・・よね、本当はもっと一緒に居たかったのに、気持ちが伝わって欲しかったのに・・・ダメだったのね・・。

 

「わたしはいいから・・・ね?わたしはフミヤが無事ならそれで・・・」

 

それと同時にフミヤが下に叩き起こされた。妖怪はわたしに口を向けてがぱっと開いた。やっぱり食べられるのかしら・・・もっとわたしがしっかりしていればみんな助かったのかしら、もっとわたしが口下手じゃなかったらフミヤを説得出来たのかしら、もっとわたしがフミヤの目をひけたら・・・好きになってくれたのかな・・・。わたしの意識は闇に落ちた。

 

・・・・あれ?なんでわたし意識があるの?もしかして魂になったとか?妖怪に食われても魂だけになれるのかしら・・・?

 

「ん・・・・う・・・」

 

視界が戻るとフミヤが横に座っている、どうやら生きているみたいね、体は動かないってことは魔力がまだあまり戻ってないのね。助けられたんだ・・・

 

「アリス、大丈夫か?」

 

「うん、また助けてくれたのね。ありがとう。」

 

「助けることが出来たのはアリスが助けてくれたから、それに・・・」

 

「それに・・?」

 

フミヤが頭を掻きながら一瞬なんだか申し訳なさそうな顔をして、

 

「なぁアリス、今日のアリスの質問の答えがまだだったよな?これが俺の答えだ。」

 

「え?フミヤ・・?んうっ」

 

わたしはフミヤに抱き起こされ、そのまま唇まで運ばれ言葉を遮られた。きっと好き・・・・ってことなのよね?やっと思いが届いた・・・?夢じゃないわよね・・?そのことは変えようのない満たされた感覚がそれを示していた。緊張で強張っていた体も少しずつほぐれていく、離れたくなくてわたしからも抱きしめ返す。ずっともっと、もう言葉を話せなくてもいいから・・・。でも力が抜けすぎて少し離れる、

 

「・・・・これが答え?」

 

「生憎言葉にすることが出来なかったんだ。伝わったか?」

 

「うん・・・好きよ、フミヤ?」

 

満たされすぎて涙出て来ちゃった・・・、そしてまたフミヤに抱きしめられた。今はもうなんでもよかった、嬉しさが全てに勝り全てを包み込んでいく。フミヤとなら、どこまででも行ける。

 

「ねぇフミヤ?」

 

「ん?どうしたアリスっ・・・」

 

今度はわたしからしてみる、フミヤは抵抗せず受け入れるように抱きしめてくれる。今度は離れることなく、ずっとずーっと・・・・。その時間は久遠のようで、はたまた一瞬の風のように流れていった。




どうも、
読んでくれた人、お気に入りしてくれた人、本当にありがとうございます!これからも頑張っていきます。
それでは。
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