まんま同時進行ですかお気になさらず。
それでは、どうぞ!
ひとりぼっちの家でまた静かな時間が流れていく。寂しさは募る一方で後悔している、なんでフミヤにあんなこと言っちゃったのかしら・・・。
「フミヤ・・・フミヤァ・・・」
ポロポロと涙が溢れた。強がってしまう自分を恨んだ。フミヤに会いたい、ずっと一緒に居たいよ・・・。そんな風にメソメソしながらわたしは1日の残りをベッドの上で泣きながらすごした。そんな辛い時間は眠ってしまおう。ベッドにもぐりわたしは眠った。そう、眠った筈なのに目の前にはフミヤがいる。真っ暗な空間にわたしとフミヤ、そしてフミヤが少しずつ歩いて離れていく、
「フミヤ!フミヤ!!」
必死で呼びかけても振り向いてくれない。やっぱりわたしみたいな人は嫌われていっちゃうのかな・・・。フミヤが完全に見えなくなった時、急に眩しくなり目を覚まされた。結局疲れは消えぬまま次の日になってしまった。ぼーっとしながら台所に向かう、鏡に映るわたしの顔を見る。元の姿に戻っているがまた操られている状態になったら・・・?その瞬間わたしは背筋がぞくりとした。そうして鏡の前で固まっているとドアがいきなり開く。驚いてドアの方を見るとフミヤが入ってきた。
「フミヤ・・・・?」
その声に気付いてこちらを向く。どうやら夢とかじゃないみたいね・・・。
「・・・何で帰ってきたの?昨日は霊夢が来たし、相談でもしたのかしら?」
どうしても、口からは突き放すような言葉が出てしまう。心と体が不一致なのね・・・
「そりゃ不安になれば相談するさ、アリスに嫌いになられたんじゃないかってな。」
「そんな訳ないじゃない・・・わたしが・・・」
「俺に怪我を負わせた事に負い目を感じているのか?」
図星だった。フミヤを傷つけた自分を許せない自分が必死に暴れていた。心を押しのけて体を操り続けている。
「・・・・」
「・・・違うか?」
「違うわけ・・・・ないじゃない・・・好きな人を傷付けて一緒に居られるわけないじゃない!そんな、そんな我儘通るわけないもの・・・」
「それも我儘なんじゃないのか?無理して離れようなんて考えることも、我儘じゃないのか?」
「だって・・・そうじゃないと・・・また・・・」
また・・・貴方を傷付けてしまうから・・・
「・・・・その手の傷、どうしたんだ?」
「・・・・っ!」
手のことをすっかり忘れて油断してた・・・!急いで隠そうとしたがフミヤに掴まれて見られてしまう。
「やだっ・・・はなしてっ!」
「大人しくしてろ。」
そういうとフミヤは急に集中し魔法陣をその場で作り始めた。ぶつぶつと何かを言いながら必死に物凄いスピードで作り上げていく。なんで、なんでこんな態度のわたしに優しくしてくれるの?やがて魔法陣は起動し穴の空いた掌は少しずつ元に戻っていく。
「もう少しで元通りになるからな。待ってろ。」
「なんで・・・なんでそんなに優しいの?わたしは、わたしは・・・・」
「無理して言わなくたっていい。無理して振舞わなくてもいい、俺はアリスが大切なんだ。だから俺の前でも作らなくてもいいんだよ。」
その瞬間、自分の心と体がようやく繋がってくれたような気がした。それと同時に今まで留まっていた涙が堰を切ったように溢れ出し止まらない。
「・・・フミ・・・ヤ・・」
フミヤに抱きついた。涙を見られるのが何だか恥ずかしくて、泣いてるって分かられても泣く姿は見せたくないから。
「ごめんね・・・ごめんねフミヤ・・・。わたしはただ自分が許せなかったの・・。なのにそれを他の人にぶつけちゃうなんて・・・」
「いいんだよ、アリスはそのままでいい、別にアリスのせいじゃないしそれは皆分かってる。だからもう抱え込むな、いつでも話聞くからさ。」
フミヤを好きで良かったって本当に思う。こんなにわたしのことを考え、助けてくれる人が居るなんて考えたこともなかった。フミヤが来る前は自分で大体のことは出来るって思っていた。でも、今は違う。助け合って、支え合うから本当に力を出すことが出来る。守りたい人がいるから頑張れるのよね。ありがとう・・・フミヤ。わたしはフミヤの胸で泣きながら声を必死に抑えていた。涙はずーっと止まらず止まったのはかなり後になってからだろう。わたしは落ち着いてから顔を上げた。
「泣いちゃった・・・えへへ。」
「それでいいのさ、素直なのが一番可愛いよ。アリス。」
「フミヤ、好きだよ。」
わたしは顔を近付けた。フミヤも気付いてくれたのか顔を近づけてくれる。くっ付きそうな瞬間ドアの方からバタン!と音がした。
「?誰だ?」
「ちょ、あんたらが体重かけるからドア開いちゃったじゃない!」
「そんなことありませんよ、寧ろ1番興味持ってたの霊夢さんですよ。」
「さとりも結構押してたぜ?全くこれだから巫女と妖怪は・・・あ、続けてくれていいぜ?」
さとりと霊夢と魔理沙・・・どうやら今回関係した人が覗きに来ていたみたいね、どうせ魔理沙が面白がって見に来たんでしょうね。すこーしお灸を据えないと駄目よねぇ?
「あんたら・・・・何見てんの?」
まぁこういう時くらい本気に近くても良いわよね。
「ま、ままま待とうぜアリス?たまたま通りかかっただけなんだぜ?別に覗こうとかそういうつもりはないんだぜ?」
「言い訳は満身創痍になってからにして頂戴。」
「お前こんな時に本気出そうとしてるんじゃないぜ!」
「さて、見るだけ見たし逃げますか。」
「そうですね。あ、今対象は魔理沙さんに絞ってるみたいですよ?頑張ってくださいね♪」
「お前らぁぁぁぁぁぁ!!!!」
しばらく魔理沙を追い掛け回して捕まえて懲りるようにずーっと説教をした。これで少しは変な癖が消えるといいのだけれど。
その夜、わたしはフミヤのベッドに来た。まぁ何ていうのかしらね。昼は妨害されたから・・・ね?
「・・・ん、どうしたんだ?アリス。」
「ほら・・・昼は邪魔入ったじゃない?だから・・」
するとフミヤは察したのか笑顔になった。
「あぁ、いいよ。ほら、入りな。」
布団に潜り込んで顔を近づける。2日間離れていただけなのに、それが久遠の時のように感じられ、このまま手の届く距離のままであるようにと願った。
どうだったでしょうか?
いやー、2500も大変ですね。
それでは、