今回はもしかしたら題名で分かってしまうかもですね。
因みにこの話の時代は輝針城より後と思ってください。
フミヤも起こった出来事などはアリスを通して
多少理解はしています。
いつか多くのキャラを出せたらいいなと思います。
それでは、どうぞ!
さて、魔法が使えるようにはなったものの中々使う場面というのは来ないものだ。特に妖怪が襲ってくるというわけでもないし事件が起こっているわけでも無かった。まぁ平和が嫌だとかそういう訳ではない、日常が1番の幸せなのであろう。
そんなことを思って過ごしていたある夜のことだった。不思議と目が覚めた、別に眠れなかったわけではないし、はっきりとした何かの気配を感じ取ったわけではないのだけれどなにか胸騒ぎがしたのだ。寝ているアリスを起こさないようにしながらそばを通る。青表紙の本を持ってドアに向かうと丁度上海にあった。上海が不思議そうにしていたので、
「少し散歩してくるよ、すぐに戻るからな。」
そういって頭を撫でてやった。嬉しかったのかにこにこしながら手を振って見送ってくれた、かわいいものだ。
出歩くのは久しぶりだな、おまけに夜なんて初めてだ、気を引き締めていくとしよう。冷たい夜風に吹かれる木々はざわざわとゆれている、夜ではあるが月明かりで周りはよく見えている。アリスの家がある魔法の森は妖怪すら近付かないような力があるらしい、だから何も訪れるはずはないのだが・・・向こうに何かが見えている。いや、何かなどとぼかす必要もない。俺が出会ったあの妖怪に姿形がすっかり似ていたのだから。しかし相手はまだ気づいてはいないようだ。期待していなかったわけではなかった、魔法の力を試してみたかったしあの妖怪にリベンジしたいという気持ちも相まって俺の頭には戦うという選択肢しかなかった。
パラリと本をめくる。・・・月が出ているな、この時なら月属性を使えばいいのか?そう思いながら魔法陣に手をかざすと、ただの図だったその魔法陣は光り輝き自分の目の前に展開された。すっと手をかざしてその妖怪に照準を合わした。距離は目測だが50mくらいあるが届くのか?まぁ、ものは試しか。俺は手に力を込めた。
それと同時にドンという音がでて、魔法弾が射出された。
一直線にとび見事に妖怪に当たるとその巨体はグラついた。
よしっ成功!そんな喜びを感じていると攻撃に気付いた妖怪が接近してきた。距離を詰められるのはまずいか、と思い後ろに下がるが流石に追いつかれる。ブンという腕振りをかわして魔法弾をぶつけながらまた距離をとる。ふむ、移動を工夫しないとすぐに距離を詰められて厄介だな。こんな時のこそ放射の出番だな。魔法陣を足元に配置し同時に放射の魔法陣を組み合わせて射出してみる。すると、案の定推進力を得て空を飛ぶことが出来た。これで移動もかなり捗りそうだ。一方相手も空を飛ぶことは出来るようで空中までついてきた。しかしこれで機動力は5分5分だ、後は落ち着いて当てていけば勝てるだろう。だがまだ試したい事はある、今の最大火力だ。魔法を扱う以上圧倒的な火力があるに越したことはないだろう、なにより爽快だ。今持てる全てを使ってみるとしよう。
火、水、木、金、土の属性は相反しているがそれを月と日の力で1つにまとめあげる。それに加えて放射状に変化させたものを分化させて範囲を大幅に増大させて絶対に当てる。もちろん今の環境で揃えられるエネルギーでは作れないものがあるので自分のエネルギーでつくる、1発くらいなら大丈夫だろう。組み合わせた魔法陣を妖怪に向ける、近付こうとする妖怪に先手を打つように魔法を放った。
眩く輝きながら放たれたそれは妖怪を掻き消しゴウッと音を立て、夜の冷たい空気の中を突き抜けていった。俺の前から妖怪は消え去っていた、無事リベンジ達成出来たのだ。初めて使ってみた魔法だが中々上手く扱えたのではと1人満足していた。
だが同時にまだまだ課題が浮かぶ。まず生体エネルギーの消費が予想以上に激しかった。あの一発だけで体力はもう半分も残っていそうにない、つまりは一発限定の賭けになってしまうというわけだ。次にバリエーション、直進しか出来ない故に動きが単調になってしまう。最後に打ち出すまでに少々ラグがあるというところか、まだまだ改善の余地有りといったところだ。
さて、帰るか。そう思っていたら声が聞こえた。
「こんばんわ、凄い魔法ね。魔理沙のマスパみたい。」
声の方を向くと、赤と白の巫女服を着た少女がいた。頭の大きめのリボンが特徴的だ。浮いているはずの俺と同じ高さにいる。
「俺はフミヤ。あんたは?」
「私は博麗霊夢よ。よろしく」
あぁ、アリスが言っていたな。なんだっけ自称<楽園の素敵な巫女>だって言っていたような・・・あと強いんだっけ。
「あぁ、アリスから聞いたことあるよ。霊夢でいいか?」
「えぇ、構わないわ。アリスのこと知ってるのね、なら丁度いいわ、アリスに用事あるから一緒に行かない?」
「俺アリスの家に居候してるから今帰るところだよ。」
「あらそう、ならいきましょ。」
居候してる事には突っ込まないのか。なんだろう、アリスに少し似ているな、そんな事を思いながら家まで戻ってきた。
帰ってくるとアリスが玄関に立っていた。起こしてしまったのか、なんだか申し訳ない。
「フミヤ、あんたなんで外にいるの?後なんで霊夢といっしょに?」
「私はアリスにただ用事があっただけよ。フミヤとはさっき会ったばっかりだし。」
「あらそう、それで用事って?こんな夜遅くに来るようなこと?」
「まぁ、端的に言っちゃうとー・・」
夜のはずの空がブワァっと真っ赤に染まる。
「異変」
いかがだったでしょうか。
初めての2000文字!
これぐらいは書けるようになりたいですね。
やっとこ物語も動き始めるかもですね。
また読んでくれたら嬉しいです。
それでは。