転生先は…ファンタジーな世界で化物に   作:㐂眼翔

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白紙だった1ページに、彼が残した結果が…

だが、他のページは白紙…

この先も彼は白紙に結果を書き残されていくだろう…

誰もが未来に関するページは白紙…

時一瞬事一生

時は過ぎるが事は後に残るもの

by『 』



昔話 中

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふ〜ん…今回の奴は、中々面白い奴だ」

 

白い世界。

何も無く、音も振動も物も色すら無い世界。 しかし、そんな世界に只一人だけ《存在》していた。 そんな世界に《存在》している者の見た目は、白い羽織物を着ており髪は長く顔は整っていた。

 

「しっかし、奴は此処に訪れられ目が覚めて所を私の事を説明したら…殴り掛かってくるとはな。 流石の私でも驚いたな…あれは。 憎悪、怨嗟、悲しみ、妬み、恨みなど負の感情を混ぜ合わせた目を、神である私に向けた人間はこれまでに居なかった…。 ましてや、奴の今までの経歴や記憶、心まで見ることが出来なかった」

 

自分で神と名乗る男は、白い世界の空間に転生させたオークを上から覗くような映像が映し出されていた。 神は、その映像を見ながら腕を組み白い世界の中で独り言を続ける。

 

「それに…ここはある限定の死者だけが来る事が出来る場所。 そして、新たな命を与える為に転生させる場所でもある。 転生に関しては完全ランダムで、今までの人間の間でもアタリハズレはある。 アタリとしたら裕福で楽に生きていける人間や、高スペックな能力を付属され無双して楽しむ人間など。 逆にハズレの場合は人間ですら無く化け物や動物に転生される者、余り使い勝手が良くない能力を付属され不幸に振り回される人間。 色々なケースを見てきて、コイツの場合はハズレの方だ。 他の人間ならば、オークや他の化け物に転生した者たちは殆どが転生した体のスペックを引き出せずに人間や他の化け物に殺されるか、自分の姿が他の物になり発狂し自殺するのが定番していた」

 

首を傾げながら、オークになった《彼》を見ながら悩み続ける神。

 

「私でも人間を転生させる事が出来てもどの世界に転生させ、どんな能力を持たせるかは操作は出来ない。 世界とは平等では無いからな…良い物があれば悪い物があるのがルール。 ましてや、世界は理不尽なのだから。 その理不尽も彼に纏わり付かれて、その結果がこれなんだが…。 彼は何故…人間で無いオークに転生したのに死なぬ、絶望せぬ。 そして、何故オークのスペックを引き出せる? むむむっ…神である私でも理解出来ぬ」

 

悩ませ続ける神だが、オークに転生して懸命に生きていく《彼》の映像を見ていく内に顔が少しずつ笑い始める。

 

「そんな《彼》はオークの力に溺れず性格を歪めずに、あの人間がつく出したゲームと言う玩具から作り出された『マインクラフト』と言う世界観での能力を使いこなしている。 能力を見つけたのは偶然だが、それを色々と試し把握する所は素直に凄いことだ。 あんな使いづらい能力を使いこなせるとは…。 そして《彼》の事は一切知らないし分からないがが、《彼》が転生する前の世界では善人だったのか…善悪関係無しに他者を助けられる者。 本当に不思議な奴だ…お前は私に《何》を見せてくれる? この先の《彼》の行動が楽しみだ」

 

組んだ腕を解き、再び《彼》がどんな行動をするのかを楽しみにしたがら映像を見始める神。

 

「さぁ…《君》はどんな生き方をしていくんだい? 『イレギュラー』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁはぁはぁはぁ…ゲホッ! ゲホッ!」

 

全身に激痛が走り、立っているのも辛い半裸のオークである彼は未だ目に込められた意思は揺るがないでいた。 それとは逆に自慢の武器を破壊され困惑し、右腕を負傷し親玉であるオークは目に光は無かった。

 

「ぐうううううっ! 我の…我のムンデスが!!」

 

倒れていた所から膝立ちまでに体を起こし、負傷した右腕を抑えながら怯えたように彼を見る親玉のオーク。 そして、そんな彼は自分の身体に鞭を打ち脚をオークに向かせ歩き始める。

 

「…ゲホッ! 俺も前に書物で見た程度だが…本来《魔砲・ムンデス》は、所持者の体力や魔力を変換する魔具。 ゲホッ…だが、ただそれを撃つのが本当の使い方では無い」

 

咳き込みながら、一歩一歩と歩を進ませ彼は話す。 それを聞いたオークは、今まで自分の力の象徴とも言える物が使い方を間違えていたと知り心に絶望が染まっていく。

 

「…名前では《魔砲》と言われているが、本来の使い方は…変換したエネルギーを所持者の身に纏い強力な防御と起動力を持たらせて戦う魔具と言われている…。 そして…トドメで身体全体を使った砲撃。 それによって名付けられたと言われている…だから、バカスカ撃つだけの武器では無いんだ」

 

スッ

 

オークの前まで近寄り、脚を止め左手で腰につけた袋から剣を取り出す。 それを目の前にしたオークは、命の危機に晒され怯え身体を震わせ始めた。

 

「それが…ゲホッ! 《魔砲・ムンデス》の本来の使い方だ…。 そして、今お前が感じている恐怖は今までに殺してきた者達が感じた感情だ…」

 

「…………」

 

剣を高く振り上げ、彼はオークの頭を叩きる為に左腕に力を入れて振り下ろそうとする。 その間、オークは一言も声を発する事も出来ずに唯々身体を震わせて彼の行動を見続ける事しか出来ないでいた。

 

「はぁはぁ…、ではお別れだ」

 

そう言った彼は剣を振り下ろす。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「きゃああああああ!!」

 

「待てぇっ!」

 

エルフである少女の悲鳴と、オーク軍団での生き残りであろう手下のオークの声に反応した彼は剣を親玉のオークの目の前で薄皮一枚切った所で止めた。 彼は、悲鳴が聞こえた所を見る為に顔だけを右に向かせる。

すると、そこには鎧を着たオークがエルフの少女を捕まえて首元に剣を押し付け人質にしていた。

 

「今、お前が動いたら…コイツの首を切るぞ!」

 

「ひっ!?」

 

手下のオークは、より一層剣に力を入れて少女の首に食い込ませる。 それによって、少女は切れる一歩前まで剣を首に押し当てられ恐怖の余りに声を上げる。

 

「……ゲホッ! …チッ!」

 

彼は少女を人質に取られた事に舌打ちをする。 突如、人質の少女の方に気を取られてた彼の首に硬い何かがぶつかった。

 

ゴッ

 

「ゴホッ!?」

 

首に何かがぶつかり、意外にも彼の身体を倒すほどの為に彼はその場に倒れてしまった。 倒れて直ぐに体を起こす彼の前には、先程震えて動けないでいた親玉のオークが杖を持って立っていた。

 

「ガハハハハハッ! 油断大敵だなっ! 形勢逆転だ! 舐めた事をしてくれおって!!」

 

顔は怒りに染まり、彼を見下ろしていた。 親玉のオークは、彼が剣を止め視線を手下に向いた瞬間に足元に他の手下が持っていたであろう杖が転がっていた。 それを見た親玉のオークは、手に取り対面に立つ彼の首を狙い振るう。 彼にとっては完全に死角からの攻撃と、生物で鍛えようの無い喉に硬い杖でオークの力で叩かれ器官が潰れかけ呼吸が上手く出来ないでいた。

 

「ひゅう…ひゅう、ガハッ! ひゅう〜ひゅう〜! ケヘッケヘッ!!」

 

「よくも我に刃を向けおって!」

 

ガッ

 

呼吸をどうにか、整えようとする彼にオークは追い討ちをかけるように杖を振るい彼の左側頭部に直撃する。 その為、彼は横に倒れてしまい呼吸を整えられず呼吸混乱になって苦しんでいた。 それを見た親玉のオークは、トドメを手下に任せ自分は治療をしようと考えた。

 

「おいっ! エルフは離して、コイツをトドメさせ! 我は右腕を治療する!」

 

「了解」

 

「きゃあっ!」

 

手下のオークは、少女を突き飛ばして彼に近寄っていく。 少女は突き飛ばされて、地面に倒れ手下のオークが彼にトドメをさすために近寄っていくのをただ見る事しか出来ないでいた。 少女は、横たわる彼の目を見て理解してしまった。

もう彼は駄目だと。 身体中に傷を負い、疲労し、そして喉をやられマトモに呼吸が出来ず、死に体である彼の目には悔しさが込められていた。 あと二体のオークだけなのに。後もう少しなのに。 そんな思いを感じさせる目だとエルフの少女は感じた。

その間にも、手下のオークが彼の元まで近寄って剣を振り上げる。 それを見たエルフの少女は瞳から涙を流し声を上げる。

 

「やめてぇー!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちくしょう!

 

俺の心はその言葉に塗りつぶされていた。 後、親玉のオークと手下一匹なのに。 ここまで来て、エルフ達を助けだせずに死んじまうのかよ!

 

だが、身体中は悲鳴を上げてしまい動かせず呼吸も儘ならない。

そして、目の前には手下のオークが剣を振り上げて俺にトドメをさそうとしている。 あの一瞬で状況が最悪になり、悔しさで…。 どうにか、どうにか出来ないかと考えた。 しかし、現実は非常に時が流れるのが早かった。 手下のオークが剣を振り下ろそうになっていた。 最早、絶体絶命だと理解した。 俺はもう…死ぬんだと諦めようとした瞬間。

 

「やめてぇー!」

 

俺が最初に助けたエルフである少女が悲鳴を上げた。

エルフの村に向かう途中に、手下のオークに追いかけられ捕まってしまい俺が助けた少女。 やはり最初は、助けたとは言え見た目がオークの為に怖がられた。 だが、その後村を救いに来たと伝えると案外すんなりと受け入れて村の状況を教えてくれた。 その為に自分の見た目を利用した方法を考えつき、彼女に村を救う手順を教える。

途中までは作戦通りだったが…犯していたオーク三匹の死体が見つかってしまい尽かさず別の作戦に移る。 流石に誰が裏切り者かは直ぐにバレてしまうために、速攻で周りのオークを片付ける。

 

なんとかエルフの村に来る前に準備した武器や土ブロックを使い数十体葬る事は出来た。 しかし、その後の砲撃が辛かった。 幸いにあの少女のお陰で、あの砲撃で身体を瞬時に動かし致命傷は免れた。

 

だが、ここまで来て大どんでん返しが…。

 

その為に今、俺は死ぬ直前。 振り下ろされる剣は、走馬灯を見るのかユックリになっていた。

 

くそ…だせぇなぁ

 

そう思い目を閉じようとしたが、俺は手下の後ろにいるエルフの少女の目を見て…ふと思い出す。 俺は彼女に作戦を言い終わった後、なんて言った?

 

「絶対に救ってみせる…任せろ」

 

そんな大層な事を言ったのに、言った本人が死んだら笑い話にもならんだろ! 俺はそんな奴だったか! 口だけの奴か!違う! 言ったからには死んでも守るのが俺だろ!!

 

動け! 動け! 動け! 死ぬのは後だ! 今やらないで、何時やるんだ! 今しか無いだろ!! 後悔は後でしか出来ない。 だったら今! やり通して後悔するだけだ!!

 

そして、残りカスの体力を使い俺は動き始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★

 

 

 

 

 

 

 

振り下ろされた剣は彼の顔まで迫る。

 

「死ねぇ!」

 

そう叫ぶ手下のオークだったが、咄嗟に彼は右向きに横になっていた動かし辛い身体を左に転がし剣の攻撃を避ける。 そして、避けながらも左手で陥没しかけた喉を左右から親指と人さし指をで挟み、力を入れて前から押し込まれたへっこみを戻し少しだけ器官の幅を広げる事に成功させる。 その際に無理矢理元に戻そうとした為に激痛が彼を襲う。

 

「ぐううぅ!」

 

その痛みに声を出すが、鉄の精神力なのか次の行動に出る。 ある程度、器官に余裕を持ったのか先程よりかは呼吸が出来るになり深く吸い深く吐く行動を二回ほど素早く行う。

 

「なっ!?」

 

手下のオークは、彼に剣を避けられた事に驚愕する。 既に死に体の彼が、突如と素早く動けば驚くであろう。 そんな手下のオークの心境を無視して、起き上がり手下のオークに近寄り首に左手の強烈な手刀を入れ首の骨を砕き絶命させる。

 

ゴキャッ

 

「ぎゃあ!?」

 

彼はゆっくり倒れていくオークの横を通り抜け、親玉のオークに向かって全力で走り出す。 残り親玉のオークとなり、先程の手下のオークが上げた悲鳴でこの場から離れようとしていた為に彼が死んでいないとは想像していなかった。 そして、オークは振り向くとそこには身体全体に血を帯びて顔には2つの大きな傷で今の彼の表情は最早、オークでは無く獣に近い形相に変わり果てていた。

 

「があああああああああああっ!!」

 

凄まじい雄叫びを上げ自分に迫る彼を見て、親玉のオークは蛇に睨まれたカエルのように顔一つ動かせないでいた。 動かない親玉のオークの懐まで接近した彼は、行き良い良く右足を垂直に振り上げてオークの顎を蹴り上げた。その際にオークの顎は砕かれる。

 

メキャ

 

「ぐぶっ!!」

 

蹴り上げたオークは、彼の蹴りが強すぎた為に体を浮かせてしまう。 だが、彼はそれだけでは終わらなかった。

 

ゴシャ

 

「げべっ!」

 

垂直に蹴り上げた脚は、そのまま振り落とされ浮いたオークの鼻に直撃して地面に叩きつけられる。 叩きつけられたオークはボールのようにバウンドしてしまった。 オークの身体はうつ伏せのまま地面から1mほど浮き上がる。

 

ガシッ

 

彼は動かせる左腕で、オークの首を後ろから掴みバウンドの力も利用し持ち上げてから彼は身体を右に捻り体の左側面にオークの背中を乗せた。 見た目的には、柔道の技『袖釣り腰』に近い形だった。 そして、半円を描くように上から下にオークの頭を地面に向けて落とした。

 

「ヴアアアアアッ!!」

 

バキャッ

 

オークは後頭部から地面に叩きつけられ、自分の体重と彼の左手がオークの首を固定し彼の体重も加算され鈍い音を立ててオークの首はへし折れてしまった。

最後の一体である親玉のオークを殺した瞬間、一瞬時が止まったようになるが逆さまになっていたオークが傾き倒れた音で村の時間が進み始めたような錯覚を持たされた。

 

「ふーー、ふーー…」

 

村を襲ってきたオークは全滅し、彼の周りにいるのはエルフの少女だけだった。 彼は今できる呼吸で肺に酸素をゆっくり取り込む。 流石にある程度、呼吸出来るようにまで器官が広くなったとはいえ苦しいには変わりは無かった。

 

「オーク!」

 

すると、彼に近寄るエルフの少女がいた。 それを見た彼は、気が抜けたのかその場に座り込んでしまった。 そんな彼に少女は、優しく彼の頭を少女の胸に寄せ血まみれなのも気にせず抱きしめた。

 

「ありがとう、オーク。 貴方のお陰で村は救われた、そして私を助けてくれた…本当……本当にありがとう」

 

辛うじて意識を持たせながら少女の言葉を聞いたオークは、少女の胸の中で小さく微笑んだ。

 

「ミーネ!」

 

そんな時、誰かの名前を呼ぶ声が聞こえた。

 

「村長に…みんな!」

 

すると、少女はオークを抱きしめるのを止めて声がする方に見ると村のエルフ達がいた。 それを見た少女は、嬉しそうな表情になり彼から離れエルフ達の方に走っていく。 そんな光景を見ていたオークは、心の底から思っていた。

 

(…良かった。 本当に良かった…助けられて)

 

全身負傷に意識が朦朧しかけているのにも関わらず、彼はエルフ達の事を思っていた。

そして、ふと彼は思った。 何故かエルフ達は自分から距離を取っているように見えたからだ。

 

(…あぁ、理解した。 確かに『俺』は村を救った者だ。 だけど…オークでこんな光景を作り出したのも俺だ。 単純に恐怖の対象なんだろうな…)

 

エルフ達は血に染まる地面と、その中心に襲ってきた同じ種族である彼に怯えていた。 それに今の彼の顔は非常に怖い面になっているのも理由の一つであった。 遠くで少女はエルフ達に何か話していたが、誰もが彼に向ける目は恐怖が籠っていた。

そんな視線を向けられた彼は溜息一つ吐き、再び痛む身体を動かし立ち上がる。

 

「グウウウゥ!」

 

痛む身体を我慢しながら立ち上がり、その場を後にしようとエルフ達に背を向け歩き始めたオーク。 それを見た少女は、何も言わずに去ろうとする彼を止める為に声をかける。

 

「待って! オーク」

 

彼は少女に呼び止められたが、振り返らずに少女の言葉を待った。 それを見た少女は、エルフ達から離れ彼に近寄る。

 

「ごめんなさい、皆は貴方の事に怖がっているのは本当だけど…感謝はしてると思うの。 だから、私達の為に負った傷を治療させて…オーク」

 

少女の言葉で振り返ら無かったオークは、少し少女の方に顔を向ける。

 

「………ウ、ゲホッ! ァウヴァッ…ゲホッゲホッ!」

 

声帯が潰れ真面に喋る事が出来ずに、彼は咳き込み口から血を少し吐き出した。 そんな姿を見たエルフ達の中で、一際歳を取った男のエルフがオークに声をかける。

 

「…オーク殿、我等エルフを救って頂き感謝いたします。 何人かのエルフは犠牲になってしまいましたが…貴方のお陰で一番最悪と言われる状況にはなりませんでした。 本当にありがとうございます」

 

「村長…」

 

少女に村長と言われるエルフは、オーク言えど救ってくれた本人である彼に礼を言いお辞儀をする。 そんな村長の姿を見て、他のエルフ達も、彼に礼を言い始めて治療する為か近寄るエルフも現れ始める。

 

「ありがとうございます、オーク様」

 

「オーク様、妻を助けてくれてありがとう!」

 

「オーク様!」

 

「大丈夫ですか? オーク様。 今から治療に入ります。 誰か! 布を!」

 

「本当にありがとう…エルフ一同にかけて治療させてもらいます」

 

「綺麗な水も持ってこーい!」

 

この時にはもう彼に怯えるエルフは存在せず、彼の近くまで近寄ってきていた少女は彼の左手を両手で優しく包み込む。 彼は左手を掴む少女に首を向ける。

 

「お疲れ様、オーク。 もう休んで…後は私達が貴方の傷を治すから」

 

少女の言葉で彼は再びその場に座り込む。 そして、少女に左手を掴まれたまま横になる。 それを見たエルフ達は彼の傷を治す為に彼の横にまで近寄り身体を触り始める。 彼は傷をエルフ達に任せて一言。

 

「…ウバァレヴァ(…疲れた)」

 

そう言い意識が遠ざかって目を閉じようとして最後に見たのは少女が嬉しそうに微笑んでいた顔だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

★☆★☆★☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…やはり面白いな『彼』は」

 

白い世界で『彼』を面白そうに見る神が…

 

 

 

 

 

 

 




この作品を読んでくれてる読者の方々…お待たせしました。

意外に楽しみ?にしてくれてる方から感想貰ったので至急に書き上げました!(`_´)ゞ

ここでお一つ…お話が。 話の最中に彼が使った技。

彼の前の世界で使われた流派、『神傀綜流』

その一つの技、『天地・首頭落』

本来は前蹴り、踵落としの連撃の後に踵落としで下ろされた頭を再び蹴り上げさせてから相手の後ろに。

そして、背中合わせにした状態で相手より身を低くして両手を後ろから相手の首に回し背筋を使いお辞儀するように相手を自分の足元に投げる技です。

今回は変則な投げ方ですが、『天地・首頭落』です。

時間あり次第、絵を書いて分かりやすくしようと思います。

次回、ちょろと彼の流派を…

では、ジーク・ヨッピー!
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