【バカテスト 現代国語】
問 次の語句を使って簡単な文を作りなさい。
(1)容赦なく
(2)余念がない
坂本雄二の答え
(1)天気予報通りに容赦ない雨が降る。
(2)彼はテストの見直しに余念がない。
教師からのコメント
正解です。最近は坂本君も真面目に勉学に取り組んでくれているようで、先生としても嬉しいです。その調子で頑張ってください。
中川涼子の答え
(1)私は弱っている彼を容赦なく叩きのめした。
教師からのコメント
問題の答えとしては正解ですが、それは人としてどうかと思います。
島田美波の答え
(1)私は弱っている彼(吉井明久)を容赦なく叩きのめした。
教師からのコメント
わざわざ人を指定しないでください。
姫路瑞希の答え
(1)私は逃げようとする彼を容赦なく叩きのめした。
教師からのコメント
待ってください。一体姫路さんに何があったのですか。
『我々Bクラスは、本日14:00よりFクラスに試召戦争を申し込む!』
そんな突然の宣戦布告が来たのは、今朝のことだった。
「根本、お前まだ懲りてなかったのか...」
「当たり前だ!あのままで終われるわけがないだろう!」
「...まあいい、受けてやろう。せいぜい頑張ることだな。」
「くっ...!今回こそはほんとに倒してやるからな!覚悟してろ!」
☆
「それにしても根本の奴、ほんとに懲りねぇな...」
「まあね...さっきも『お前らのせいで優香との仲が...!』とか言ってたしね」
ちなみに召喚大会の後根本君と小山さんは破局したそうだ。まぁあんな女装写真なんて見せたらね.......
「そうじゃのう…まったく、しつこい奴じゃ」
「………執念深い」
「まあ、なんとかなるだろ。あとはこの試召戦争の書類をババアに出せば『誰がババアだい!』ってババア!?」
「まったく…あれほど言葉遣いには気を付けろと言ったのに、アンタらは……」
いっつも人をガキって言ってるあんたが言うな。
「そういえば、何しにきたんですか?ババア」
「もう少し人に敬意を払うって考えはないのかい.......?」
「「あーいつもお疲れ様ですがくえんちょーせんせー」」
もちろん僕達がババアを敬うなんてあり得な
「...何ならアンタらの単位を落としてもいいんだよ?」
..............................
「「一体どんなご用でしょうか学園長先生」」
やっぱり先生には敬語だね。
「まったく…………まあいい。今日はアンタらに渡したいものがあってきたんだよ。」
「渡したいもの?」
「そうさね、これだよ。」
といってババアは僕に箱を手渡す。さて、箱の中身を…って、これは………!?
「これ、黒金の腕輪じゃないですか!」
「そう。修理と改良が終わったから、届けに来たんだよ。あのときは迷惑をかけたしねえ…すまなかった。」
ああ、そっか。二回目のAクラスとの試召戦争のときに、一度校舎が壊れかけたんだった。全く、あのときは本気で死ぬかと思ったよ………
「で、また暴走したりすることはないんだろうな?」
「もちろんそれはない。保証するよ。」
「そっか! じゃあ早速、アウェイクーーー」
「ちょっと待ちな!」
早速フィールドを展開しようとさせたら学園長に引き留められた。
「え、何でですか?もう暴走することはないんですよね?」
「まず説明を聞きな。いろいろと仕様変更もしてあるしね。」
「仕様変更?」
「そうさね。まず第一に、点数消費が追加されたことだ。」
「点数消費?」
「そう。そんなに何度も使われると困るからね。一回の起動につき10点消費される。あと、総合科目も含めて教科も選べるからね。ちなみに、総合科目は各教科から10点消費されるから気を付けな。」
まあ、それに関してはしょうがないか。なんの代償もなしに使えるってのもアレだからね。
「あとは、展開されるフィールドの位置付けが教師フィールドと同じになったことだね。」
「位置付け?」
召喚フィールドの位置付け?教師フィールドと同じ?
「ババア、もっと簡単に説明してやれ。このバカ、全く理解してないぞ。」
「やれやれ、そのようだね…。」
えっ?何であきれられてるの?
「以前にシステムが暴走したときがあっただろう?」
暴走…と言うと、腕輪が壊れるちょっと前のあのときか。
「ありましたね。それがどうしたんですか?」
「その時に教師フィールドの中で腕輪を使っても"干渉"は起きなかっただろう?」
「あ、そういえば…。」
あのときは腕輪のフィールドで上書きされてたな…。
「でも、今度はそうじゃないってことだよ。」
フィールドが上書きされないーーーってことは!
「いつでも干渉が起こせーーーあ痛っ!?」
「(バカ!言うな!ババアにバレて取り上げられたらどうするんだ!)」
そうだった、教師にばれたら色々面倒なーーー
「さあね。できるもんならやってみな。」
そういって、ババアは教室を出ていった。
「んあ?今のはどういう意味だ?」
「『できるもんならやってみろ』と言っていたのう…」
「もしかして、"干渉"ができないんじゃないでしょうか?」
「でも、上書きはされないって言ってたわよ?それだと…」
「…………つじつまが合わない」
「まあいいや。使ってみればわかるか。でも点数消費は痛いよね……」
ガラッ
「やっほー…ってあれ?みんな揃ってどうしたの?」
「あれっ?その腕輪かっこいいじゃん!ちょっと見せてよ!」
そう言って入ってきたのは、この間転校してきた中川さんと翔太だった。
「ああ、そっか。二人は黒金の腕輪を知らないんだっけ。」
「これは、教師がいなくても召喚獣が召喚できる腕輪だ。」
「へ~、便利なのね。ちょっと使って見せてよ!」
「う~ん、でも点数消費があるからな…」
「明久。このあと古典と数学の補充試験をやるから、そのどっちかでやってみたらどうだ?二人の召喚獣操作の練習にもなるしな。」
「なら古典で。 教科指定:古典、
掛け声と共に、数学のフィールドが展開される。それじゃあーーー
「「「「試獣召喚!」」」」
『古典 Fクラス 吉井明久 109点
坂本雄二 230点
姫路瑞希 435点
木下秀吉 67点
島田美波 35点
土屋康太 74点
堺翔太 41点
中川涼子 341点』
足元に毎度お馴染み幾何学模様が浮かび上がり、召喚獣が姿を表す。
「あっ。本当に点数が減ってるよ。」
「そうだな。元々悲惨なお前の点数がもっと悲惨にーーー」
「くたばれ雄二!」
失礼な!悲惨ってなんだ悲惨って!
そう思いながら、召喚の狙いを雄二に定め、跳躍しーーーー
スカッ
「おっと危ねぇ。」
避けられーーあいたっ!?
『古典 Fクラス 吉井明久 95点』
「うう…観察処分者の特性を利用して返り討ちにするとは…!」
「まあまあ明久。今ここで争っても意味ないよ?」
「ありがとう涼子。でも、僕はコイツを抹殺すると言う使命がーー!」
「あのバカは放っておこう。各々操作の練習をするといい。30分後には補充試験だからな。0点にだけはならないように。」
「「「了解ーっ」」」
「無視すんなーーーっ!!」
そうしてみんなは召喚獣の操作練習を始めた。まあ僕は操作になれてるし、勉強でもするとしよう。
教室の隅では、
「島田、秀吉。話がある。ちょっと廊下に来てくれ。」
という雄二の声が聞こえた。
☆
『それでは、Bクラス対Fクラス、試験召喚戦争を行います! …始め!』
スピーカーから高橋女史の声が流れ、それと同時に僕たちは教室から飛び出す。
補充試験が終わって、午後2時。試召戦争の開始時間だ。
「さあ、行くわよ!」
「承知した!」
「言われなくとも!」
「田中先生、お願いします!」
「承認します!」
雄二の指示で渡り廊下は古典にしたけど…美波がいるのに、なんでだろう?
「試獣召喚!」
『古典 Fクラス 島田美波 27点』
やっぱり、点数がいつもより高い訳じゃない…まあいい!
「秀吉、行くよ!」
「うむ!」
「「試獣召喚!!」」
『古典 Fクラス 吉井明久 125点
木下秀吉 75点』
『『試獣召喚!!』』
『古典 Bクラス 高田庄司 237点
大山結城 274点』
「先手必勝!!」
点数差は考えず、とにかく攻撃をさせるけど…
『古典 Bクラス 高田庄司 225点』
やっぱりうまくダメージを与えられない…
「くっ…流石Bクラス……!」
「このっ…!」
『古典 Fクラス 木下秀吉 32点
VS
大山結城 260点』
「やはり進級してから時間がたった分、相手も操作になれておるのう……ワシの点数もかなりマズいぞい………」
「アキ!こっちも手伝って!こっちももう点数がないわ!」
『古典 Fクラス 島田美波 5点』
「しょうがない…"干渉"を使おう…!!」
「じゃが、点数消費があるのじゃろう?」
「でもやるしかないよ! 教科指定:数学、
声と同時に数学のフィールドが展開される。これで………あれっ?
「召喚獣が…………消えない……!?」
そう。召喚獣は消えることなくそのばに立っていた。
「一体どういう事じゃ!?」
「"干渉"が起きるはずじゃないの!?」
「あっ! 秀吉、美波!あれを見てよ!」
僕が指差したのは、先生でもなく、召喚獣でもなく、点数の表示だった。
『古典+数学 Fクラス 吉井明久 253点
島田美波 501点
木下秀吉 234点』
「古典+数学って…どういうこと!?」
突然起きたイレギュラーな事態に、僕たちはただ驚くことしかできなかった