緋弾のアリア 強襲超偵   作:稀猫

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処女作で稚拙な文章ですが何卒よろしくお願い致します。




入学試験

俺は橘律華(りっか)

 

あ?男の名前じゃねぇって?

やかましい。

それは俺が一番理解しとるわ。

 

趣味は読書。(嘘)

特技は手品。(嘘)

 

まぁ冗談はここまでにして・・・だ。

 

俺は高校の入試会場にいる。

高校とは言っても普通の高校ではない。

 

『東京武偵高』

文字通り、武帝を養成、輩出するために設立された学校である。

 

武偵とは、凶悪化する犯罪に対抗するために新設された国家資格である。

語源は「武装探偵」の略。

武偵免許を持つ者は武装を許可され、逮捕権を有するなどその活動は警察に準ずる。

しかし決定的に警察と違うのは、あくまで武偵は金で動くということだ。

金さえ貰えれば武偵法の許す限りどんな仕事でも請け負う「何でも屋」の側面が武偵にはある。

 

武偵にはランク付けがあり、通常、下がEから上はAまである。

さらにその上にはSランク。

一般的には知られていないが、その上にRランクなんてものもある。

 

話を戻そう。

俺が試験を受けるのはその武偵高の研究部(リサーチ)

そしてその中の超能力捜査研究科(SSR)である・・・・はずだった。

 

うん。

もう気付いている人も多いと思うけど、間違えちゃってさ。

何故か強襲学部強襲科(アサルト)を受けることになっちゃってさ。

 

 

ちなみに余談であるが、俺が有する超能力は電磁力操作系統能力最高位『雷撃支配(エレクトロマスター)』および、『座標移動(ムーブポイント)』、さらに空気操作系能力『空気兵装(ミリタリー・エア)』である。

いったいどのような経緯でこうなったかというのは追々話すとして、とにもかくにもSSRとしては最強といって然るべきの能力であることには間違いない。

 

 

 

もうなんていうかね。

 

 

「どうしてこうなった・・・!?」

 

俺に支給されたのは軽口径で装弾数もそれなりに多い一丁の拳銃。

それから防弾チョッキ、拘束用のロープだ。あ、あと再装填(リロード)ようのマガジンもか。

 

集まったものの中には筋骨隆々のゴリマッチ・・・・いや、ゴリラやひょろひょろのもやしっk・・・もやしもいた。

 

 

それはともかく俺の番のようだ。

 

あくまでも『実技』ではなく『実戦』というのがアレだが・・・。

学校のある島の一部、敷地内にある廃ビルに俺と同じ装備で武装させた受験生を二十名・・だったか放り込んで拘束させあうといった内容のものだ。

なぜか教員も紛れ込んでいるらしく、面倒くさいことこの上ない。

 

まあ非常に不本意であるが(もともとSSR志望なので)試験は試験だ。

切り替えていこう。

 

 

そうしている間に廃ビルんの一角に案内された俺は試験開始の合図と共に持っている銃の装填状況を確認し、ホルスターに収めた。

 

ふと思ったのは、これって強襲科の試験だから超能力使っちゃダメだよね?っていうことである。

 

うん。

まあ、よほど命に関わるようなら空気兵装だけを使って即席の装甲を作ろう。

まじめに己の身一つで挑んでいるみんなには悪いけど死にたくはない。

 

とりあえず、脇に銃を構えて歩を進める。

 

気配はするが物音一つしないところを見ると待ち伏せか?

手近な柱の影で様子を見るが気配は遠ざかったようだ。

 

だが、まだ近くにいるはずだ。

ここは油断せずに行こう。

 

 

───── 約十分後

 

 

結果として十分で六人を拘束することに成功した。

まあ、おかげで弾装(マガジン)を一つ空にしてしまったが。

 

ぶっちゃけ無意識に能力の一部で空気振動を感知してしまっているから、近づいてくれれば見えようが見えまいが、大体の位置は分かる。

汚いようだが無意識である以上仕方がないと思ってほしい。

 

そんなことを思っているいるときだった。

 

 

 

 

 

・・・カツ・・・・カツ・・・・カツ・・・・

 

 

 

靴音が廃ビルのフロアに響く。

どんな奴の足音かはわからん。

 

 

・・・・だが。

まだ視認できてはいないが今までとは雰囲気がまるで違う。

 

 

とりあえず俺は今まで使ってきて空にしたマガジンを投げた。

 

・・・すると。

 

乾いた発砲音と共に再びこちらに転がってくる弾装を確認した。

 

 

 

(撃ちやがったのか・・・・!?)

 

この暗がりで、あんな黒い弾装を・・?

 

 

俺は隠れるのをやめて、柱の陰から飛び出て相手に相対する。

それと同時に装填してあった弾を三発開いて目掛けて発砲。

 

再び乾いた銃声。

なぜか銃身が見えなかった。

しかも発砲音は一発。

 

左大腿部を狙った銃弾はすべて避けられていた。

その場から(・・・・・)一歩も動かずに(・・・・・・)

 

 

(まさかすべて銃弾ではじきやがったのか!?)

 

何そのチート。

 

本当にそんな真似が出来るのだろうか?

 

だが自分の目で見てしまった(・・・・・・)以上信じないわけにもいかない。

 

 

銃撃戦では圧倒的に俺が不利。

なら、いっその事接近戦を仕掛けてみるか?

 

・・・いや。

それはマズい。

相手の手の内を知らない上、移動中に彼と同じ芸当が出来ない以上格好の的になってしまう可能性が高い。

 

しかしどうする。

このままではジリ貧だ。

 

 

 

「そちらから来ないのならこちらから行くぞ!」

 

低い声が聞こえた刹那、彼は俺の真横にまで来ていた。

 

 

(この男、速い!)

 

俺たち二人の距離は10mはあったはずだ。

なんて跳躍力していやがる。

 

俺は咄嗟に能力を行使、空気圧を利用し思い切り後ろに飛びのく。

 

「・・・・・ッ!?」

 

彼が手を伸ばした先にはやや大振りのバタフライナイフ。

それがさっきまで俺の右肩があった部分を貫いていた。

 

 

・・・・・・・俺が避けなかったらどうするつもりだったんだ・・・。

 

 

距離は再び大きく開いて約15m。

 

「まさか今のを避けるやつがいるとはな・・・。」

 

微妙に反則だけどな。

 

「面白い奴が来たもんだ。」

 

(俺は面白くねぇよ。今の攻撃下手したら死ぬよ。何考えてんのこの人。)

 

 

俺は能力を使い、距離を詰め、二発打ち込む。

が、彼は身体を捻り避けた。

 

彼のバタフライナイフが唸るが、左腕で彼のナイフをもった手を跳ね上げ、右手の得物を彼の左肩に押し当て

引き金(トリガー)にかけた指に力をこめる。

 

直後に乾いた発砲音がなる。

しかし彼の左肩には命中しない。

 

(なんで今の一瞬で、しかも崩れた姿勢で俺の右腕殴って射線を逸らそうなんて考えれるのかね。)

 

俺は再び距離をとる。

 

「なるほど・・・化け物か。」

 

 

俺は一人納得する。

 

「おいおい。化け物はひどくないか?」

 

彼は続ける。

 

「お前だって、あの突きを避けたじゃないか。」

 

(反則でな。)

 

「あんなものはちょっとした反則技だ。」

 

 

彼はそれを聞くとにやりと笑った。

 

(まだ何か隠していやがるのか・・・?)

 

「こんなところでこんな面白い奴に出会えるとはな。たまにはこんな仕事もやってみるといいかもな。」

 

「それがどうした。」

 

くそ・・・。

息が上がっていやがる。

 

「いいか。これから見せるのは見えない(・・・・)銃技だ。」

 

「意味が分からん。」

 

「だろうな。」

 

彼は学校指定の防弾ジャケットの内側に銃をしまいこむ。

そして棒立ち。

はっきり言って隙だらけだ。

 

「だから受けてみろ。」

 

 

刹那、俺の左肩に鈍い痛みが走った。

 

「・・・・!?」

 

間違いなく今俺は撃たれた。

 

(どうやって!?)

 

しかし、直感で第二射がくるのが分かったため、考えるよりも速く体を動かす。

次の瞬間には銃弾が俺のいた場所を掠めていた。

 

(もう考えるのはやめだ!)

 

俺は拳に空気の層を纏わせ彼の鳩尾に叩き込んだ。

つもりだった。

俺の拳は空をきっていた。

 

(あ、詰んだ。)

 

彼はその俺の腕を掴み、床に叩きつけ銃口を後頭部に押し当てた。

 

 

「参り・・・ました。」

 

 

その声を聞いた彼は武装を解除。

すぐさま全身の力を抜いた。

 

そして携帯で誰かに電話をしだした。

そして電話を切って一言。

 

 

「おめでとう。合格だ。」

 

「へっ?」

 

合格だって?

 

「俺はあなたに負けましたし、判断ミスを何度もしましたが・・・。」

 

「関係ない。ミスの分を減点しても、十分合格点だからな。」

 

俺は全身の力が抜けてしまった。

っていうか、俺強襲科で合格してよかったのだろうか・・・。

 

 

「そうだ。お前の名前は?」

 

「あ・・・。立花律華です。」

 

「律華か。俺は遠山金一。また会うときにな。」

 

「入学式じゃないんですか?」

 

「入学式ではあえないな。」

 

そういうと彼・・・金一先輩はどこかへ行ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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