龍姫達が天界からの依頼で出かけている頃、ほかのメンバーは各自、得物などの確認を行ったり、自主的にギルドに行って、依頼を行ったりと、それぞれができることをしていたのであった。
「そっち、行ったのじゃ‼」
「任せろ‼ 円閃牙‼」
「如月‼」
凛々の明星とパティは特訓がてら体を動かしかたったのらしく、ちょうど教会に寄せられていた魔物退治の依頼を行っていたのであった。
やはり、戦い慣れたいたので、それほど時間も掛からないで、終わらせて、下宿しているプラネテューヌ教会に戻ることにしたのであったのだが、
「久しぶりだね、凛々の明星」
「確か、犯罪組織に故郷をたった一人で防衛していた」
「ファルコムだよ、凛々の明星に、いや、ユーリ・ローウェルに、個人的に、頼みたいことがあるんだけど?」
「なんだ、オレに頼みたいことって」
「わたしと手合せをして欲しいだ、今じゃなくてもいい」
そこに以前犯罪組織に占拠されそうになっていた島を防衛していた赤い髪に青いジャッケトを着て、バイオリンケースを担いだ、女冒険家で自己流八葉一刀流を名乗っている女性、ファルコムが教会に戻る凛々の明星の前に現れて、ユーリにお手合せを依頼していたのであった。
戦うことが好きなユーリが断る訳がなく、
「いいぜ‼ 闘技場に来な‼」
「ありがとう、闘技場で」
「ウチへの挑戦状なのかの?」
「わたしも戦いかったわ~」
あっさり承諾して、闘技場で落ち合うことにして、街に戻ることにしたのである。
パティはユーリを盗られると思い込んで、ジュディスはファルコムと余程戦いたかったらしく、拗ねていたのであった。
教会に戻ってきた凛々の明星は休憩を挟んだ後、約束通りに闘技場に向かったのであった。
もちろん、アースト達も観戦するため一緒に同行しているのである。
「来たぜ‼」
「それじゃあ、お願いします‼」
「来な‼」
「凛々の明星、ユーリ・ローウェルVSファルコムのエキシビションマッチを開始します、それでは、スタート‼」
颯爽とフィールドに登場したユーリは得物のニバンボシを抜刀して、構えて、それに応えるためにファルコムもイストワールからもらったと言う片手剣を構えて、オペレーターかの無殺傷の結界が展開されて、試合開始のブザー音が鳴ったと同時に、双方が勢いよく床を蹴って、
「左利きの剣士と、お手合せできて光栄だね、聞いたよ、ブラックハート様に勝ったって、噂されてたから、もしかしたらってね‼」
「それは、光栄だね‼ だからって、手加減出来ねぇぜ‼ 斬‼ 成敗‼」
「うわぁ‼ こんな技、ゲイムギョウ界じゃ見たことないよ‼」
「流石、ユーリさんですね」
「ゲイムギョウ界じゃあ、虎牙破斬修得してるのって、龍姫達くらいだね」
ファルコムは初めて左利きの剣士のユーリと手合せが実現したのが余程うれしかったらしく、対するユーリは、いつの通りに、手合せを楽しんでおり、ファルコムはゲイムギョウ界では見たいことない、斬り上げて、薙ぎ払って、殴打する虎牙破斬を見て、呆然としたながら、楽しんで行ったのであった。
「そんじゃあ、飛ばしてきますか‼」
「何‼ まさか、シェアエナジーを纏っているの‼」
「青年、飛ばして行くわね」
ユーリは勝負を決めるべく、オーバーリミッツLv3を発動させたのである。
それを見たファルコムはオーバーリミッツを発動したユーリが、シェアエナジーを纏っていると思い込んでいたのであった。
「こっちから行くぜ‼ 円閃牙‼ 円閃襲落‼ 峻円華斬‼ 腹括れぇよ‼ 天狼滅牙‼」
「こんな、剣を回転させる技、見たことない‼」
「容赦ないな、ユーリは」
「下手に手加減するのは相手に失礼だからな」
ユーリはお得意のジャグリングを駆使して、ニバンボシをバトンのように回転させて、攻撃を仕掛けに行ったのである。
やはりファルコムはゲイムギョウ界の剣技では見たことない動きだったので、防戦一方だった。
「奥の手‼ 月竜剣‼」
「余裕‼」
「そんな、わたしの奥の手を、こうもあっさりと、防ぐなんって‼」
ファルコムは奥の手の技を繰り出したのだが、ユーリにあっさり防がれてしまい、
「奥の手って言うのはな、これの事を差すんだぜ‼ お終いにしようぜ‼」
「しまった‼」
そうあの龍姫を筆頭に修得している秘奥義で、バーストアーツから連携するのは勝利が決定したも同然だったことに失念していたファルコムだったがもう既に遅しだったのである。
「閃け‼ 鮮烈なる刃‼ 無辺の闇を鋭く切り裂き‼ 仇名す者を微塵に砕く‼ 決まった‼ 漸毅狼影陣‼」
標的を中心として、死角から縦横無尽に斬りつける秘奥義で、最後は背後から一閃して、そのまま振り返ったユーリは、
「負けたよ‼」
「当然だ‼ いつでもリベンジ受け付けるぜ‼」
手を差し伸べてお互いに握手を交わして、模擬戦に幕を下ろしたのであった。